一ヶ谷兼乃の

最近購入した携帯グッズの数々 (その1)
~P504iやEXILIM、GRAVISのDigi Bagなど


 筆者は、気軽に持ち歩ける携帯グッズなどを購入することが多い。たとえば、携帯電話を最新機種に変更したり、常用しているPDAを変えたり、などだ。今回は最近購入したこれらの携帯グッズをいくつか紹介してみよう。



■iアプリが快適に利用できるP504iやバセロンコンスタンチンの時計を衝動買い

筆者が購入したP504iとオーバーシーズクロノクラフ

 まず、携帯電話は、SO210iからP504iに機種変更した。本体の購入価格は36,000円。SO210iの前にはSO503iやF503iといった、iアプリが利用できる第一世代の携帯電話を持っていたのだが、iアプリ自体を利用しないため、より小型なSO210iへ機種変更していた。

 504になってiアプリの容量が増え、iモードのデータ通信速度が28.8Kbpsと高速になったため、再度iアプリが利用できる504シリーズに機種変更をした。これまでの経験から、かさばるものや重いものは、特別思い入れがあれば別として、結局持ち歩かなくなることが分かっているので、なるべく軽く、薄い機種を選択したのだ。

 概ね満足しているが、少しだけ不満な点もある。受信したメールをいくつかのフォルダに振り分ける機能があるのだが、メール受信箱を開くタイミングによって、うまく振り分けられないことがあるのだ。この点は少々気になるところだ。

 だが、28.8Kbps環境でのiモードは期待以上に快適で、503時代にはあまり使わなかったiアプリも、いまでは使う機会が増えている。iモードを頻繁に使っている人であれば、504シリーズへの買い替えを検討してもいいのではないだろうか。販売店の店頭では、モックしか展示していないことが多いが、ドコモショップなどで実機に触れる機会があれば是非体験して欲しい。

オーバシーズクロノグラフ、大きな日付表示が特徴

 ところで、誰もが持ち歩く携帯グッズとして代表的なのが腕時計だろう。筆者は、この腕時計というものが大好きで、これに関しては金銭感覚が麻痺していると言われてもしかたがない。

 最近購入したのは、バセロンコンスタンチンのオーバーシーズクロノ。ステンレスのブラックダイアル。腕が女性並に細いので、金属ベルトだと細すぎて調整できないことがあり、そういったものはあまり所有していないのだが、この時計は筆者の腕に合う程度まで調整ができたので購入した。

 このメーカの時計はあまり興味はなかったのだが、安価(といっても、それなりだが)に購入できる機会があったため、いつもの悪い癖で衝動買いしてしまった。機械式ということもあって、精度や動作を確認するため、毎日のように使っている。もっと書きたいこともあるが、デジタルなモノではないのでこの辺にしておこう。




■値段は張るが高音質なEtymotic Researchのカナルタイプイヤフォン「ER-4S」

Etymotic ResearchのER-4S。新古品を35,000円で購入

 ここのところ、筆者は電車での移動時間が多い。電車の中での過ごし方は、眠る・読書する・音楽を聴くなど、人それぞれであるが、筆者の場合には音楽を聴くことが多い。

 電車の中や屋外で音楽を聴くときには、本来ならCDプレーヤが高音質で理想なのだが、筆者はコンパクトなシリコンオーディオプレーヤーを利用している。利用しているのはCreative LabsのNOMAD II MGだ。

 もうメーカでも製造していない古いモデルだが、音質が好きなこと、Windows XPのWindows Media Playerで直接扱えるという理由で、筆者宅ではいまだに現役だ。もちろん、NOMAD II MGを購入した後も、いろいろなシリコンオーディオプレーヤーを購入してみたが音質が悪く、NOMAD II MGに戻ってしまう。

 このNOMAD II MGで音楽を聴くときに気を使っているのが、イヤフォンからの音漏れである。自宅や、周囲に誰もいない環境であれば、いくら音量を上げても構わないが、電車の中などでは耳元からシャカシャカ音洩れがすると他の乗客への迷惑になってしまう。

 音洩れしてもいいのであれば、KOSSのポータプロやゼンバイザーのMX-500といった、高音質でコストパフォーマンスのいいものが存在するのだが、音漏れしないということになると選択できる機種自体が少なくなる。

ER-4Sのドライバ部分。完全に耳栓と同じ形になっている。つけると外の雑音も遮断されると同時に、聴いている音が外にも洩れにくい構造になっている。音質は色づけも無くあっさりとしているが、情報量が多く、モニタ的な使い方に向いている

 音洩れしないという条件になると、カナルタイプのイヤフォンを選ぶことになる。だが、カナルタイプの製品は、市場には意外と少ない。

 有名な製品では、SONYのEX-70やKOSSのThe Plugといったものがある。どちらも非常に低音が強調されるという特徴のある音質であり、筆者はあまり馴染めなかった。EX-70に関しては、ちょっとした改造を行なうことで、比較的バランスのいい状態になるのだが、それでも筆者が満足できるレベルにはならない。

 そこで、購入したのがEtymotic ResearchのER-4Sだ。以前から気にはなっていたものの、価格が高いため、なかなか購入に踏み切れなったのだが、最近新古品が売られていたので衝動買いしてしまった。購入価格は35,000円。

 カナルタイプの他の機種と比べると価格も格段に違うが、音質は良い。原音に忠実に、色づけのないモニタ的な音質だ。もちろん音洩れも少なく満足している。

 価格自体がシリコンオーディオプレーヤー本体を凌ぐので、誰にでもお勧めできるとはいわないが、多少金額を覚悟してでも、高音質な環境が欲しい人であれば検討に値するだろう。輸入代理店のイーディオでは、東京神楽坂に視聴室も用意しているので、実際に視聴してから購入するのもよいだろう。





■最近購入したデジカメ「EXILIM」

カシオ EXILIM「EX-S1」。29,800円で購入

 その他の携帯グッズとしてはデジカメを購入した。購入したのはカシオの「EXILIM」である。理由は、僚誌DOS/V POWER REPORTの製品レヴューでEXILIM「EX-M1」を触り、気に入ってしまったからだ。

 EXILIMにはオーディオ機能のあるEX-M1と、撮影機能だけのEX-S1があるが、本体サイズにも違いがある。EX-M1のほうが1mm程度厚いのである。そのため筆者は購入直前までどちらを買うか迷っていた。

 2機種を並べて、その1mmの差が気になれば、即座にEX-S1を購入しようと考えていたのだが、実際に店頭で見比べても、両者の差はまったく気にならないのである。そうなると、オーディオ機能を使うのか使わないのか、使うにしてもその機能が価格差に見合うものかということで悩むことになる。

 筆者の場合、シリコンオーディオとして利用するつもりはなかったので、録音機能と音声付動画機能が実売1万円としての価値を見出せるかどうかをしばらく検討した。結果、このデジカメは、ちょっとしたメモ程度の撮影にしか使わないということで、オーディオ機能のないEX-S1のシルバーを購入することになった。購入価格は29,800円

 さて、このEX-S1。今のところ非常に便利に使っている。バスや電車の時刻表を撮ってみたり、ちょっとした風景を撮影してみたり、お気軽に使えるのがいい。

 起動も早いし、連続撮影時にもちゃんと追従するレスポンスのよさが心地良い。画像も十分合格点を与えられるレベルだ。筆者は手ぶれ対策として、1つの被写体に対して5、6枚写し、後で良さそうな画像を選ぶ、といった使い方をしている。

EXILIMは純正ケースに入れて持ち歩いている。バックスキンの革ケースは柔らかく扱いやすいが、普通のヌメ革など、違う素材・色のバリエーションも欲しいところだ

 ちなみに筆者は、EX-S1用のストレージとしてSanDisk製のSDカード(128MB)を使っていた。ところが、このSDカードはうまく動作しない場合があるという発表がカシオからあり、新しいファームウェアも同時に公開された。とりあえず筆者の環境では不具合は出ていなかったが、そのほかにも細かい変更点があったので、一応アップデートをしておいた。

 このように、不具合に対して速やかに対処する姿勢は非常にうれしい。EXILIMの場合、発売後間もないので、何か不具合があったても、とりあえずメーカー保証で修理を依頼することができるが、保障期間が切れた製品で見つかった不具合に関しては、メーカー側で情報を公開してもらわない限り、製品の仕様なのか不具合なのか判断できないことが多い。

 筆者が持っているデジカメの中に、ユーザーの間では有名な不具合を持つ機種がある。だが、最近販売されている製品には修正されたファームウェアが入っているにも関わらず、既存のユーザーにはそのファームウェアを無償提供していない。保障期間が切れているため、修理扱いでないと対処できないというのだ。これには個人的にとても失望している。

 修理対応では時間も費用も発生することになり、誠意のある対応とは思えない。カシオのように、不具合が発見されたら直ぐに発表し、ファームウェアも公開する、という姿勢は非常に重要だ。



■GRAVISのデジタルグッズ対応バッグ「Digi Bag」を購入

GRAVIS「Digi Bag」。定価は12,000円

 ところで筆者は、これらの携帯グッズやノートパソコンを持ち歩くためのバッグも新調した。

 ノートパソコンからPDA、デジカメ、各種資料などを持ち歩くフル装備の場合には、バッグに収めるものの総重量も6~7kgを超えることも少なくない。そのため、バッグの必要条件としては、肩からかけられるショルダータイプであることと、軽い素材であるということが重要で、内部への衝撃を和らげるパッドや、ポケットも沢山あれば、なお良い。

 量販店などの店頭でいろいろ調べてみたが、なかなか自分の希望にあるものがなく、半ば諦めていたところ、インターネット上のサイトで、自分の希望に合いそうなバッグを見つけたので早速購入してみた。

 購入したのはGRAVISのDigi Bagだ。定価は12,000円。GRAVISと聞くと、ゲームのジョイスティックなどを作っているメーカーを思い浮かべる方もいるかもしれないが、このGRAVISはスノーボードブランド「BURTON」のストリート系ファッションフランドのことである。

 ストリート系のブランドではあるが、ノートパソコンやPDAを持ち歩くために設計されているようで、筆者の理想とほぼ合致している。ここまでポケット類が多くなくてもいいところや、もう一回り小さいサイズでもよかったという気もするが、概ね希望どおりの仕様である。

 ノートパソコンを収納する部分には1.5cm厚のパッドが入っており、12型液晶クラスのサブノート程度であれば十分収まるサイズで、A4サイズのフォルダでも余裕を持って入れることができる。

 全ての人にお勧めとはいかないが、ノートPC本体だけでなく、細々したものをまとめて持ち歩きたい人にはお勧めだ。デザインがビジネスっぽくないところも、筆者は気に入っている。

 次回は、最近のお気に入りPDA、東芝「GENIO e550G」について書いてみたい。

6枚のPCカードが入る。透明な部分にはNOMAD IIを入れて持ち歩いている。外から液晶ディスプレイが確認できて便利だ ペン刺しやポケットが充実している。真ん中のポケットにはPDAも入れることができる。GENIO e550Gは本体も収納できるが、残念ながらケースをつけた状態では無理 バッグ内部にもポケットが装備される。一番奥の部分が硬質スポンジで囲われたシェルになっている。衝撃に敏感なノートPCやPDAは、この部分に入れて持ち歩いている

バッグ裏にも大小一つずつポケットが用意されている Digi Bagバッグロゴ部分


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(2002年8月5日)

[Text by 一ヶ谷兼乃]


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