鈴木直美の「PC Watch最新記事キーワード」
第212回:7月15日~7月26日


■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード


7月15日

■■ Matrox、ノンリニアリアルタイムビデオ編集カード「RT.X100」
   ~CPUパワーを活用した新アーキテクチャを搭載
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0715/matrox.htm

●クロマキー(chroma key)

 映像の合成に使われる手法の1つ。

 青い背景(※1)などを使って被写体を撮影し、背景に使った特定の色レベルを別の映像に交換し両者を合成する。背景をスッポリ抜いて全く別の背景をはめ込み、あたかもその場所にいるように見せたり、背景の一部に他の映像を表示したりする際によく使われる手法で、特定の色(chroma)レベルをキーにすることから、クロマキー合成、あるいは単にクロマキーと呼んでいる。同様のものには、輝度レベルを使って合成するタイプもあり、こちらは、ルミナンスキー(luminance key)という。

※1 青く塗ったパネルや幕、あるいは照明を使って青くした背景で、ブルーバックとかブルースクリーンと呼んでいる。色は特に青である必要はないが、一般的な人物の背景を切り抜くケースには、肌色系の補色となる青が効果的だからである。


7月16日

■■ NVIDIA、GeForce4 MXコアを内蔵したnForce2を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0716/nvidia.htm

●MAC(Media Access Control/Controller)
   マック

 ネットワークメディアを効率よく利用するためのアクセス制御をMedia Access Controlといい、それを行なう制御チップやモジュールをMedia Access Controllerという。

 広く使われているEthernetは、物理層とデータリンク層の一部を含んだプロトコルである。物理層は、UTPケーブルや同軸ケーブルといった特定のメディアを使い、信号を送受信する部分で、物理的電気的な特性や信号の符号化/複合化の方法といったメディア固有の信号処理の仕様がここに含まれる。

 データリンク層は、物理層を使って、実際に通信パケット(データリンク層ではフレームと呼ばれることが多い)のやりとりを行なう部分で、Ethernetの場合には、CSMA/CD(※1)と呼ばれる基本的な通信制御メカニズムやフレームの生成、エラー検出などを行なう、データリンク層の下層部分までを規定。実際にフレームをやりとりする上層部分は、TCP/IPなどの上位のプロトコルが行なうようになっており、上位層には送受信方法のインターフェイスを提供する仕組みになっている。

 この部分をMAC層といい、物理層が違っても、基本部分には同じ仕組みが使われている。汎用的なMAC層のコントローラに個々の物理層のコントローラを組み合わせれば、様々なメディアに対応することができる。ちなみに、物理層とメディアのインターフェイス(要はコネクタだが)をMDI(Medium Dependent Interface)といい、MAC層と物理層のインターフェイスをMII(Media Independent Interface)と呼んでいる。

※1 CSM/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)は、1つの通信経路を複数のノードで共有するための方式。その名の通り、アクセス時には、バスが使用中でないことをチェックし(carrier sense)、空いていたら送信。送信中も、常にバスをチェックし、送信が競合していかを検出し(collision detection)、衝突したら、各ノードがランダムな時間待機し、最初からやりなおすという仕組みになっている。


7月23日

■■ 米企業がJPEGの特許ライセンスを主張
   ~ソニーが支払いに応じる
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0723/jpeg.htm

●ランレングスコーディング(run length coding)

 同じデータが続く場合に、要素が何個続いているかという形で表し、効率よく符号化して行く方法。

 例えば、「AAAAAAAAAAAAAAAA」を「A×16」と書けば、冗長性が削減でき、見た目にもすっきりする。ランレングスコーディングは、このような形でデータを符号化して行くやり方で、基本的なデータ圧縮手法の1つである。


7月24日

■■ 槻ノ木隆のPC実験室
   予期せぬ電源ダウンにも安心の、自動ハイバネーションキット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0724/power.htm

●GP-IB(General Purpose Interface Bus)ボード(run length coding)
   ジーピーアイビー

  GP-IBは、PCと計測機器などの接続に使われる、8bitのパラレルインターフェイス。 GP-IBボードは、これをサポートするためのPC用のインターフェイスカード。

 GP-IBは、HP(Hewlett-Packard Company)が開発したHP-IB(Hewlett-Packard Interface Bus)をもとに、'75年にIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers~米国電気電子技術者協会)で標準化したもので、IEEE488と呼ばれることもある(圧倒的にGP-IBだが)。物理的なインターフェイスは、8本のデータバスと8本の制御線(うち3本はハンドシェイク用)で構成されており、ピギーバックと呼ばれるコネクタを使用。このコネクタは、24ピンのオスとメスが1つのコネクタの裏表に付いたスタイルになっており、これを両端に取り付けたケーブルを使い、最大15台のデバイスを数珠つなぎにつないで行くことができる。ケーブル長は、1本2m、全体で20mまで。伝送速度は500KB~1MB/Secで、異なる伝送速度の機器が混在できる。

[Text by 鈴木直美]

(2002年8月5日)


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