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■■日本IBM、ジャストシステムらと提携、音声入力対応ATOKも
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980624/ibm.htm
●ミニチュアカード (Miniature Card)
'95年にIntelが提唱し、Advanced Micro Devices(AMD)、Compaq、Fujitsu、Hewlett-Packard (HP)、Konica、Microsoft、Olympus、Nokia、Philips、Sharpの11社から成るMiniature Card Implementers Forum(MCIF)によって'96年に標準化された小型メモリカードの規格。
外観は、コンパクトフラッシュ(CompactFlash、CF)よりもやや小さなカードで(38×33×3.5mm)、Elastomeric Connector(エラストメリックコネクタ)という導電性のゴムを用いたコネクタを採用しているのが大きな特徴。従来の金属製のコネクタに見られる接触不良を大幅に低減し、簡単に確実な着脱ができるとされている(その一方では、コネクタ自体の耐久性に難があるという意見もある)。
カード内には、インテリジェントな機構は特に組み込まれておらず、カードの制御はもっぱら、システム側のソフトウェアで行なうスタイルである。ハードウェア的には、初期のPCカードに近く、16bitのデータバスと25ビットのアドレスバスを持つ単なるメモリカードで(もちろん他にもいくつかの制御信号はあるが)、例えばフラッシュメモリを内蔵したFlash Miniature Cardの場合には、FTL(Flash Translation Layer)というドライバソフトが、カード上のフラッシュメモリをセクタベースで読み書きするブロックデバイスとして利用できるように制御している(DOS時代からのユーザーは、RAMディスクを想像するとよい)。このように余分な回路やI/Oを持たない機構であるため、カードの製造コストは最小限に押さえることができるが、その半面、この先メモリの大容量化がいくら進んでも、バスの制約から、メモリの最大搭載量が64MB(16bit単位で25bitアドレス分の32Mワード)止まりになってしまう。
なお、製品としてのミニチュアカードは、Flash Miniature Card以外にはほとんど見かけないが(それもCFやスマートメディアに比べるとかなりマイナー)、規格自体はROMやDRAMもサポートしているので(SRAMは未サポート)、拡張メモリやアプリケーションの配布用としても利用できる。アプリケーションを組み込んだROMカードに、ユーザーデータを記憶するためのフラッシュメモリを組み合わせたカード等も設計可能だ。
【参考URL】
□MCIF (Miniature Card Implementers Forum)
http://www.mcif.org/
■■ネットジャパン、FAT32Xに対応したバックアップユーティリティ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980626/netjapan.htm
●FAT32X
拡張INT13(Interrupt 13 Extensions)のLBA(Logical Block Addres)を使用するタイプのFAT32パーティション。
シリンダ、ヘッド、セクタというディスクの物理的な構造を示す3つのパラメータを使ってディスクにアクセスするPC/AT互換機のハードディスクBIOS(INT13)は、これらパラメータの制約から、約8GBまでのハードディスクしかサポートできなかった(標準BIOSを使用しないSCSIドライブ等にはこの制約はない)。
この制限を越えるために、SCSI等で用いられていたLBA(Logical Block Address~ディスクを一定単位の連続するブロックと考えて割り当てたブロック番号)を利用する方法がIDEにも用いられるようになり、これをBIOSレベルでサポートするための拡張ファンクション(拡張INT13)が用意された。この拡張ファンクションはWindows 95からサポートされており、ハードディスクの新しいパーティションタイプとして、従来の基本MS-DOS領域(プライマリパーティション)と拡張MS-DOS領域(エクステンドパーティション)の、それぞれ拡張INT13版が用意されている。
OSR2(OEM Service Release 2)以降のWindows 95やWindows 98では、クラスタ管理を32bitで行なうFAT32がサポートされ、パーティションの2GBという容量制限も撤廃された。これに伴って、パーティションタイプにはさらに「FAT32」と「拡張INT13を使うFAT32」の2つが追加され、BIOSが拡張INT13をサポートするシステムでは、8GBを超えるドライブがフルに活用できるようになっている。
【参考URL】
□FAT32(本連載第33回)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980610/key33.htm#FAT32
□拡張INT13(本連載第33回)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980610/key33.htm#Int13
■■【メモリ】メモリ価格の動きに停滞ムード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980626/p_mem.htm
●FastPage → FPM (Fast Page Mode) DRAM
ファーストページ、ファーストページモードディーラム
●EDO → EDO (Extended Data Out) DRAM
イーディオーディーラム
●SDRAM (Synchronous DRAM)
エスディーラム、シンクロナスディーラム
DRAM(Dynamic Random Access Memory)の種類。
DRAMの内部は、行(Row)と列(Column)から成る格子状のセル構造になっており、行アドレス(RAS~Row Address Strobe)と列アドレス(CAS~Column Address Strobe)を指定して、特定のメモリセルにアクセスする仕組みになっている。
Pentium時代の幕開けとともに、パソコン用メモリの主役に踊り出たのがEDO DRAMである。このEDO DRAMは、機構そのものはFPM DRAMと同じだなのだが、チップにCASを保持する回路が追加されている。FPM DRAMでは、CASはセルのデータを受け取るまで、ずっとその状態を保持していなければならならない。したがってRASの出力後は、
<CASを有効> → <データを受け取る> → <CASを無効> → <一定時間待機>
というプロセスの繰り返しとなる。EDOは、アクティブになったCASをメモリ側で保持していてくれるので、データ転送が終わるまでCASを有効にしておく必要は無い。認識されればさっさと無効にしてしまい、<一定時間待機>にあたるサイクルに突入することができる。すなわち、セルデータが転送される時間とCASを無効にして待機する時間をオーバーラップできるのである。これによって、EDO DRAMは通常のFPMの半分近いタイミングで、メモリアクセスが行なえるようになっている。
これに対しSDRAMは、バスインターフェイスに共通のクロックを供給し、そのタイミングに合わせて動作する仕様になっている。メモリアクセス自体は、従来のものと変わりないのだが、タイミングの認識が確実になるので高速化がたやすく、信号認識等の非同期な動作を保証するためのタイミングロス(余分なウェイトの挿入)も考慮しなくて済む。実際、66MHzや100MHzのシステムクロックに同期する製品がリリースされており、システムクロックに同期し連続してデータを転送するようなケースでは、特にその真価が発揮される。このSDRAMは、EDOに続くパソコン用メモリとして、最新のシステムの多くがサポートしている。