■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■カシオ、TFTカラー液晶を搭載したPalm-size PC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990315/casio.htm
●クレードル(cradle)
小型の携帯情報端末(PDA~Personal Digital Assistant ※1)に使用するアダプタ。
小型端末では、本体に汎用的なコネクタを取り付けることが困難なため、一般には専用の小型のコネクタを使用している。外部機器との接続には、変換アダプタなどを介すことになるわけだが、その中でもPDA本体を収納したり載せたりするスタイルのものをクレードル(受け台、揺りかご)と呼んでいる。インターフェイスの少ない製品では、例えばシリアルインターフェイスを正規のコネクタに変換するだけの機能しか持たないものもあるが、ノートパソコンでいうところの「ドッキングステーション」や「ポートリプリケータ」に相当する、各種インターフェイスを引き出す設計になっているものもある。
(※1)元々は、Apple Computerが提唱し、同社のNewtonで実現した製品コンセプトだが、現在は携帯情報端末全般を指す呼び名として広く用いられている。同様の呼称には、PMC(Personal Message Communicator)やPCA(Personal Communication Assistant)などもある。
■■サン電子、PCとTA間を最長100m離せる親子型TA
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990316/suntac.htm
●ESP(Enhanced Serial Port、Extension Serial Port)
イーエスピー
・Enhanced Serial Port
米Hayesが開発した、高速なシリアルインターフェイスカード。
コンシューマ向けの高速シリアルカードとしては、もっとも著名だった製品のひとつで、大容量の送受信バッファ(といってもたかだか1KB程度だが)と専用チップを使用することによって、PCの負荷を抑えつつ、標準のシリアルポートではデータの取りこぼしが発生するような高速通信(900kbpsくらいまで可能)に威力を発揮した。ハードウェア的には、PC標準のUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)とも互換性があるので、ごく普通のシリアルポートとしても機能する(当然、高速向けの拡張機能は利用できない)。
・Extension Serial Port
サン電子が開発し、同社のTAに採用している独自仕様のインターフェイス規格。
電話線と同じピンモジュラージャックとモジュラーケーブル(4芯)を使用したインターフェイスで、PCへは、シリアルインターフェイスやUSBポートに変換するアダプタ(ESPアダプタ)を介して接続する。配線に電話線が利用できるというのが大きなポイントで、室内に配線されている既存のケーブルをそのまま使用したり、最大100m程度の範囲で柔軟な引き回しが可能となる。
【参考】
□UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980826/key43.htm#UART
■■米Maxtor、プラッタ当たり5.1GBの7,200回転HDD
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990317/maxtor.htm
●プラッタ(platter)
ハードディスク内部の磁気円盤。
表面を磁性体でコーティングした、アルミニウム合金や硬質ガラスなどを使って作られた円盤で(※1)、一般的なハードディスクは複数枚のプラッタで構成。これを、スピンドルモーターの軸に隙間を開けて取り付け、各プラッタの各面に対応する磁気ヘッドを備えたアームが移動して、それぞれの面の特定のトラックを読み書きする仕組みになっている。
ちなみに、すべての面の同じ位置にあるトラックをまとめてシリンダといい、特定のセクタへの物理的なアクセスには、各トラックを一定の容量で区分したセクタ(※2)と、各面に対応したヘッド、そしてこのシリンダの3つのパラメータを使用する。
(※1)フロッピ(floppy~ふにゃふにゃ)なディスクを使うフロッピーディスクに対し、硬質のディスクを使うことからハードディスク(hard disk)と呼ばれるようになった。
(※2)フロッピーディスクや古いハードディスクなどでは、トラックを等角に区切っており、その形が扇型になることからセクタ(sector)と名付けられた。
■■アイ・オー・データ、iMac対応の256MBメモリモジュールほか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990319/iodata.htm
●SDIMM(SDRAM DIMM)
エスディム
メモリにSDRAMを使用したDIMM。
PCのメインメモリなどには、実装面積を縮小するために、複数のメモリチップを小さな基板に実装した、メモリモジュールが用いられている。メモリモジュールのフォームファクタには、大きさやピン数の異なるいくつかの種類がある。一般に用いられているものは、基板の一辺にカードエッジ式(ピンなどが取り付けられているのではなく基板の端がそのまま端子を兼ねている)の端子を備え、SIMM(Single In-line Memory Module)と、DIMM(Dual In-line Memory Module)とに大別される。
SIMMは、古いマシンで使われていたメモリモジュールで、初期には8bitバス(パリティ付は9bit)の30ピンタイプが、486時代には、32bitバスの72ピンタイプが広く用いられていた(※1)。
メモリバスが64bitに拡張されたPentium以降は、64bit幅のバスを持つDIMMが主流となり、デスクトップPCでは片面に84個、両面で168個の端子を備えた168ピンタイプが一般に用いられている。特に現在主流となっているのは、メモリに高速なSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を用いたDIMMで、このSDRAM DIMMを特にSDIMMと呼んでいる。
DIMMで総称されるPC用のメモリモジュールには、この他に、ノートパソコンなどで使われる小型のタイプがあり、これを「SO DIMM (Small-Outline Dual In-lineMemory Module)~エスオーディム」と呼んでいる。
使用するチップでは、次世代のメモリとして注目されているDRDRAM(Direct Rambus DRAM)を用いたタイプもあるが、こちらはRDIMMとはいわず、RIMM(Rambus In-line Memory Module~リム)と命名されている。
(※1)一般には、CPUのバス幅に合せた単位で同仕様のモジュールを増設するため、32bitバスに対し、72ピンSIMMが1枚単位で増設できるところを、30ピンSIMMの場合は4枚単位の増設となってしまう。同様に64bitバスに対しては、DIMMは1枚単位、72ピンSIMMは2枚単位となる。
【参考】
□SDRAM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980701/key36.htm#sdram
□DRDRAM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980610/key33.htm#Direct_RDRAM
□RIMM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980805/key41.htm#RIMM
□SO DIMM
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980331/key24.htm#SODIMM
●P-Rating(Performance Rating)
ピーレイティング
Cyrix、IBM、SGS-Thomson Microelectronics、Advanced Micro Devices(AMD)によって開発された、CPUのパフォーマンスを示す数値。
P-Ratingは、Windows上で一般的なアプリケーションを使用した場合のパフォーマンスを比較するために作られたもので、当初は、ベンチマークテストにZiff-Davisが開発したWinstone 96(※1)を使用。同等のスコアとなるPentiumプロセッサのクロック周波数をもって、P-Rating値としていた。すなわち、「200」とあれば200MHzのPentiumと同等のパフォーマンスで動作するということだったのだが、現在はベンチマークのセットも変わり、比較対象にCeleronやAMD K6なども含んでいるようなので(過去のPR値は特に修正されていない)、同クラスのCPUクロックという意味合いになっているようである。
特に、他社より低いコアクロックで動作しているCyrixのCPUの場合には、製品のクラスを示すのにコアクロックを使わず、現在もこのPR値を使用している(AMDはK-5まで使用)。例えば「M II-333」は実際には333MHzではなく250MHz(83MHzバスの3倍)で動作しているが、333MHzのCPUと同等であるということを強くアピールしているわけである。
(※1)Ziff-Davisが開発したベンチマークテストのひとつで、市販のアプリケーションを実際に動かしその処理速度を測定する、アプリケーションベンチマーク。テストには、ワープロ、スプレッドシート、データベースなどの一般的なビジネスソフトを使うビジネス向けのものと、CADやグラフィックスソフトを使うハイエンド向けのものとが用意されており、毎年、更新されたプログラム(最新はWinstone 99)がCD-ROMベースで配布されている。
□ZDBOp(ZD Benchmark Operation)ホームページ (英文)
http://www.zdnet.com/zdbop/
[Text by 鈴木直美]