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■■日立、高密度実装のメモリモジュール
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980323/hitachi.htm
●SO DIMM (Small-Outline Dual In-line Memory Module)
エスオーディム
メモリボード(メモリモジュール)の規格のひとつで、主にノートPCのメモリ等に用いられている、小型のDIMM(Dual In-line Memory Module)。
PCのメインメモリ等には、実装面積を縮小するために、複数のメモリチップを小さな基板に実装した、メモリモジュールが用いられる。SIMM(Single In-line MemoryModule)と呼ばれるものは、基板の一辺にカードエッジ式(ピンなどが取り付けられているのではなく基板の端がそのまま端子を兼ねている)の端子が一列に並んでいるタイプ。古くはバス幅が8bit(パリティは含まず~以下同じ)の30ピンタイプが、486以降のマシンでは、32bitバスの72ピンタイプが広く用いられていた。この場合、32bitのメモリバスを持つ486では、30ピンのSIMMなら4枚単位、72ピンなら1枚単位となる。64bitのメモリバスを持つPentium以降のCPUでは、72ピンは2枚単位の増設となる。
SIMMが、一列のカードエッジコネクタであるのに対し、基板の両面に端子を配置した(SIMMも基板の両面に端子があるが裏と表は共通)タイプをDIMMといい、最近のデスクトップPCの多くが、64bitバスの168ピンタイプを採用している。この場合64bitのメモリバスでの増設単位は1枚である。SO DIMMはこのDIMMを小型化したタイプで、最近のノートPCでは、64bitの144ピンタイプがよく使われている。
なお、これら半導体デバイスの規格は、300の企業から成る評議会、JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)で標準化が行なわれている。
□JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)
http://www.eia.org/jedec/
■■シャープ、反射型カラー液晶を搭載したザウルス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980324/sharp.htm
●HR-TFT(High Reflective-Thin Film Transistor)
エイチアールティーエフティー、スーパーモバイル液晶
シャープが'97年に開発した、反射型のTFTカラー液晶ディスプレイ。従来の透過型に比べ、軽く(約1/2)、薄く(約1/3)、消費電力が少ない(約1/7)ことから、主にアウトドアユースのAV機器や携帯情報端末等に採用が見込まれている。
液晶はそれ自体が発光するのではなく、外部の光を透過あるいは反射することによって画面を表示する。前者を透過型、後者を反射型といい、消費電力を押さえたい場合には、主に自然光に頼る反射型を、視認性を高める用途では、背後からバックライトと呼ばれる光をあてて画面を明るくする、透過型が一般に用いられている。
液晶ディスプレイには、液晶のタイプの違いによるいくつかの種類があるが、カラー液晶の分野では、輝度の高い美しい表示と広い視野、高速な応答速度が得られることから、TFT(薄膜トランジスタ)を使ったアクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイが好んで使われており(本連載第11回「TFT液晶」参照)、特にカラーのノートPCでは、十分な明るさと色数を得るために、TFT液晶+バックライトというのが定番となっている。この組み合わせは高い画質が得られるものの、バックライトを使う関係から、消費電力はどうしても多くなりがちで、電池による長時間駆動には決して向いているとはいえない。
HR-TFTは、光を透過する有効面積を拡大し、明るい表示を実現するSuper HA(Super High Aperture ratio)、外光を効率よく散乱し高い反射率を得るために、電極そのものを微細な凹凸をつけた反射鏡として使うMRS(Micro ReflectiveStructure)構造、偏光板を1枚しか用いないHCR(High Contrast Reflection)方式などの技術を用い、反射型の弱点だった反射効率の悪さを克服。カラー表示に十分な反射光を得ることに成功した。これが、HR-TFTである。
□SHARP TECHNICAL JOURNAL NO.1 ~ HR(High Reflective)-TFTの開発
http://www.sharp.co.jp/sc/library/journala-69/4-4-3a.html
■■大塚商会、コンパックのCCPのパートナーに
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980326/compaq.htm
●BTO(Built To Order)
●CTO (Configuration To Order)
●CCP(Channel Configuration Program)
ビーティーオー
シーティーオー
シーシーピー
顧客からの注文を受けて、製品を組立て販売する方式。
大手ベンダーが採ってきたこれまでの販売方式は、予めいくつかのモデルを設定し、それらを生産・出荷していくスタイルである。これに対し、直販ベンダーの場合は一般に、受注生産というスタイルをとってきた。ユーザーは、ニーズに合ったオーダーメイドの製品が購入でき、ベンダーは不要な在庫を抱えなくてもすむ等のメリットがあり、Dell ComputerやGateway 2000は、このスタイルで大きく業績を伸ばしてきた。近年、大手ベンダーもこれにならった販売方式を導入しはじめたため、一気に注目を集めるところとなり、BTOやCTOという新たな用語が生まれている。ただし、用語と実際の販売形態は、ベンダーによって若干異なる。
BTOは、「受注生産」あるいは「注文生産」といわれるもので、注文を受けてから製品を組立て、従来の流通経路を通じて顧客に販売するという、主にメーカーや流通にとってのコスト削減を目的にしたものもあれば、直販メーカーが行なってきた、ニーズに合せて組み立てるという、オーダーメードのスタイルを指している場合もある。前者の意味で使っているメーカーは、注文に応じて仕様の変更が可能なタイプを、CTOと呼んでいたりする。がこのCTOには、別の意味を持たせているところもある。単なるパーツの取捨選択だけでなく、目的に応じたソフトウェアの導入やシステム設定まで面倒を見るという意味で使っているところもあり、この場合は、導入後に即利用できるシステム販売を意味している。
コンパックが採用した販売システム(ODM~Optimized Distribution Modelと呼んでいる)では、メーカーが直接顧客から注文を受けて組み立てるのではなく、代理店や販売店等にパーツを供給し、流通側で注文を受けて組み立てる方式も含まれており、これをCCPと呼んでいる。
■■アイ・オー、VBI対応のビデオキャプチャーカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980327/iodata.htm
●VBI(Vertical Blanking Interval)
ブイビーアイ(垂直帰線消去期間、垂直ブランキング)
テレビ放送で、画面を描き終わってから次の画面を描きはじめるまでのインターバル期間が設けられており、垂直帰線消去期間、あるいは垂直ブランキングと呼ばれている。ここには、画面を描きはじめるタイミングをとるための信号(垂直同期信号)等も含まれているが、一部はいわゆる冗長部分になっており、これを利用して文字多重放送やデータ多重放送が行なわれている。
テレビの映像は、インタレース(飛び越し走査)といって、最初に1行おきに走査して粗い画面を描き、次の262.5回でその間を埋める画面を描く。2回の走査で描かれる画面はフレーム、1フレームを構成する2つの粗い画面はフィールドと呼ばれ、1秒間に30回フレーム(60フィールド)の静止画を送ることによって、動きのある映像を作っている。
画面の描画には、525本の走査線が用意されているが、この525本分すべてが画面表示に使われているわけではなく、各フィールドの最初の21本相当のタイミングには、映像信号は含まれておらず、VBIとして割り当てられている。21本のうち、9本分は、同期用に使われているが、残りの12本は基本的には空いており、このうちの4本分(1秒あたり240本)を使った文字多重放送が、'83年からスタートしている。'96年には、残りの8本分(1秒あたり480本)を使用したデータ多重放送の認可が下り、4月にはフジテレビのVBIを使ったE-NEWS(イーニュース)がスタート(失敗に終わったが)。その後も、テレビ東京やテレビ朝日、TBS……と次々にデータ多重放送局が誕生している。文字多重放送が、文字コードやパターン等のプロトコルまで定めた規格であるのに対し、データ多重放送は多重化の方法(文字多重放送同様、1走査線単位に272ビットのデータパケットを送る)だけを標準化したもので、自由なプロトコルでさまざまなデータが送信できるようになっている。具体的な方式には、テレビ東京のインターテキスト(アイティービジョンとも)、テレビ朝日のアダマス(ADAMS:TV-Asahi Data and Multimedia Service)、TBSのビットキャスト等があり、PC向けにHTML形式のコンテンツの配信も行なわれている。
[Text by 鈴木直美]