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"処理"も"お届け"もお待たせしません。ハイエンドRyzen & Radeonを小型筐体に収めたELSAのワークステーション
- 提供:
- 株式会社エルザ ジャパン
2025年12月24日 06:30
映像制作や3D CGによる設計・レンダリング、科学技術計算、データ解析、そして近年ではマシンラーニングや生成AIなど、ワークステーションが担う範囲はますます広がっている。それらの領域を生業とする企業や個人にとって、高性能なマシンであることは大前提。しかし、実のところ最も大事な要素は「納期」だったりするのではないだろうか。
一般的なPCと比べて特殊なハードウェア構成になりがちなワークステーションは受注生産となるケースも珍しくない。いざ調達しようと思っても納期が数週間~数カ月先となっていて、スピードが求められる開発や研究が停滞してしまうこともあるのではないだろうか。
そこで注目したいのが、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)分野における国内トップベンダーの1つ、エルザ ジャパンのワークステーション「ELSA VELUGA-D A30 G6 SFF」(以降、VELUGA-D A30)だ。現在「短納期キャンペーン」を実施中で、注文から最短5日で届くという。加えて、日本の環境にも導入しやすい小型フォームファクタを採用し、CPU、GPUともスパコン界隈で採用が進むAMD製品で固めている。
わずかなリードタイムで手に入り、小さめのデスクにも設置可能な小型サイズの高性能ワークステーション。一体どんなマシンなのだろうか?
狭いデスクでも邪魔にならないワークステーション、熱の不安もなし
業務用のワークステーションのはずなのに、今なら注文すればだいたい翌週までには届く、という驚くほど短納期のVELUGA-D A30。すぐ手に入るだけに「性能もそれなりなのでは?」と思ってしまうかもしれないが、さにあらず。多用途で活躍するワークステーションらしい高性能をコンパクトな筐体に収めつつ、静音性をも追求したマシンで、ワークステーションに関する豊富な知見をもつエルザだからこそ実現した野心的なモデルだ。
性能については後ほどベンチマークテストなどでチェックするとして、まずはポイントの1つである「小型さ」に着目してみよう。製品名に「SFF」と入っていることからも分かる通り、VELUGA-D A30はSFF(スモールフォームファクター)に沿った筐体としている。具体的には194×443×321mm(幅×奥行き×高さ)という寸法で、容積は26.3L。背が低く、奥に少し長いミニタワーだ。
配線したりWi-Fiアンテナを装着したりすると実使用時にはもう少し奥行きが必要になるが、それでも実測480mmほど。奥行き600mmの標準的なデスク上に余裕で設置でき、幅も194mmしかないので、モニター、キーボード・マウス、そのほか資料などを置く作業スペースまでしっかり確保できる。背が低いおかげで圧迫感がないのもいいところだ。
ただし、サイズが小さい(容積が少ない)と、通常は冷却に問題が出やすいのが懸念点だ。高性能なハードウェアほど発熱しやすく、その発熱を抑えるため冷却用のパーツサイズが大きくなる。それを狭い筐体にぎっしり詰め込むと内部のエアフローが阻害され、うまく排熱できず高温になってしまう。その結果、サーマルスロットリングなどによって性能低下や早期の故障にもつながる恐れがあるのだ。
その点VELUGA-D A30は、単に筐体を小さくしているのではない。効率的で効果的なエアフローを実現するため、パーツの選定から内部配置まで配慮が行き届いている。たとえばPCケースは正面以外の5面すべてが目の細かいパンチングメッシュで、熱がこもりにくい作り。ケースファンは後方に1つのみだが、信頼性の高さで知られるNOCTUA製を採用しており、十分なエアフローが得られる設計となっている。
また、240mm長のラジエーターを備える簡易水冷システムを搭載しているため、CPUからの熱は基本的にケース内に溜まらない。サイドカバーを開けて内部を見てみると、ごくシンプルなレイアウトでエアフローを遮るものがほとんどないことも分かる。これであればサイズの小ささからくる熱の心配は一切不要と言っていいだろう。
動作の安定性に直結するメモリやSSDなどの各パーツについてはコストよりも信頼性を重視し、「国内の法人利用において評価の高いブランドの上位グレード」を採用している。もちろん自社内での動作検証も念入りに実施しており、無用なトラブルに遭遇するリスクは限りなく小さいと考えられる。
このあたりは、28年という長きにわたってプロフェッショナル向けGPU製品を継続販売し、メーカーや教育・研究機関などに膨大な納入事例を持つエルザの経験とノウハウが活きているのは間違いない。エルザいわく「特殊な本体設計に頼ることのない、素直な特性をもつワークステーションを開発している」というのは、そうした実績の積み重ねから来るもので、内部のシンプルさからも伺える。
コンパクトサイズでも拡張する余裕のある筐体
続いてはVELUGA-D A30のスペックを確認する。同製品はBTOによるカスタマイズが可能となっており、CPUは「AMD Ryzen 9000」シリーズから、GPUは「AMD Radeon AI PRO R9700」「NVIDIA RTX PRO」「GeForce RTX 50」などから選択できる。今回紹介するマシンはAMD Ryzen 9 9950X3D(16コア32スレッド、最大5.7GHz)とAMD Radeon AI PRO R9700(GDDR6 32GB)を搭載するモデルだ。
なぜAMDハードウェアを軸に据えているのか。それは、HPC分野においてAMDのCPUやAPUを採用したシステムがトップをひた走っていることと無関係ではないだろう。
たとえばスーパーコンピューターの性能ランキング「Top500」の最新リスト(2025年11月)を見ると、1位と2位をAMDが独占しており、さらにそのTop500のうち34%はAMDのシステムが占めている。ゲーミング分野でもAMD CPUの人気は高いが、ハイエンドの業務用システムでもAMDの信頼は厚いのだ。
そのような業界で数々のシステムを納入してきたエルザとしては、ワークステーションに求められる最適な性能を実現するために、AMDのCPUやGPUは欠かせないと考えているのだろう。ワークステーションの導入を検討するにあたり、業界最先端の実情を知るメーカーの知見が盛り込まれたマシンであるというのは、やはり安心感がある。
試用機のマザーボードはASRockのMicro ATXフォームファクター製品の中でも高耐久を特徴とする「B650M PRO X3D Wifi」を搭載。このほか、メモリ64GB(32GB×2、DDR5-5600)とメインストレージ1TB(PCIe 5.0 x4接続)を搭載している。
メモリスロットとサブストレージ用のM.2スロットは空きが2つずつ用意されているため、必要に応じて拡張可能だ。USBポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2つに同Type-Aが1つ、USB 3.2 Gen 1が4つ、USB 2.0が4つと豊富にあり、Wi-Fi 6Eと2.5GbEの高速な無線/有線ネットワークにも対応する。
Radeon AI PRO R9700はわずか2スロット分の厚み、かつ長さ約280mmのスリムなタイプとなっているが、ケース(およびマザーボード)としては3スロット分以上の厚みのあるGPUでも装着可能なゆとりがある。PCIe 4.0 x4スロットも1つ空いているので、オプションの10GbE LANカードなどで活用できる。
| ELSA VELUGA-D A30 G6 SFF | |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen 9 9950X3D (16コア32スレッド、最大5.7GHz、TDP 170W) |
| GPU | AMD Radeon AI PRO R9700 (GDDR6 32GB) |
| メモリ | 64GB (DDR5-5600、最大128GB) |
| ストレージ | 1TB (NVMe M.2 SSD) |
| 通信機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、有線LAN 2.5Gbps |
| サイズ | 321×194×443mm |
高速CPUと大容量VRAMのGPUが、「現場」で使える性能を発揮する
では、このワークステーションが実際にどれほどのパフォーマンスを発揮するのか、クリエイティブ系のソフトやベンチマークテストで確認する。参考までに、筆者が普段使用しているゲーミングPC(重量級3Dゲームを不満なく遊べるレベルのハードウェア構成)のスコアも並べてみた。
| 比較用ゲーミングPC | |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | Core Ultra 7 265 (20コア20スレッド、最大5.3GHz、Processor Base Power 65W) |
| GPU | GeForce RTX 4070 (GDDR6X 12GB) |
| メモリ | 64GB (DDR5-6400) |
まず試してみたのは、近年ワークステーションの活用が広がっているAI処理について。ベンチマークソフトの「Procyon」で画像生成の速度を測る「AI Image Generation Benchmark」を実行した結果が下記のグラフだ。
このテストではVELUGA-D A30と比較用PCとの差はあまり大きくない。だがここには落とし穴がある。なぜならこのベンチマークでは、今となっては「サイズの小さな」AIモデルを使用したときのパフォーマンスしか測定できないからだ。
業務の「現場」で実用になるのは「よりサイズの大きな」AIモデルであり、このベンチマークテストのスコアはもはやビジネス用途では現実に即していないとも言える。では、AIモデルのサイズが大きくなるとどうなるのか、プログラムコーディング用の「Qwen3/2.5 Coder」のAIモデルについて、サイズ違いのものを使用したときの推論性能を比較したのが下記だ。
ご覧の通り、小さいサイズのAIモデルで実行している限り両者との間に明確な差はないが、サイズの大きなAIモデルになるにつれギャップは拡大している。これは、32GB VRAMのRadeon AI PRO R9700を搭載するVELUGA-D A30が、その大容量を生かしてAIモデルを丸ごとVRAMに収め、性能を維持しているからだ。
対して比較用PCの方は、VRAMが不足気味になるサイズのAIモデルだと顕著に性能が低下し、「Qwen3 Coder 30B」に至っては8倍以上もの差がついている。これだとさすがに実用しづらい。24GB以上を超える大規模モデルを使用した時は、同価格帯GPU同士では圧勝するのがRadeon AI PRO R9700の特徴と言える。こうした「現場で使える圧倒的AI性能」を備えているのが、ワークステーションであるVELUGA-D A30の方向性であり、強みの1つなのだ。
クリエイティブ用途を想定した動画エンコード処理。Adobe Premiere Proで5分の4K動画をH.265(ハードウェアエンコード)で書き出すというものだが、比較用PCでは2分48秒かかっていたのが、VELUGA-D A30はおよそ半分のわずか1分25秒で終えた。ここでもワークステーションのパワフルさを実感した。
続いて、Adobe Lightroomを使ったRAW画像の現像処理と、Adobe Photoshopを使ったJPEG画像のバッチ処理(リサイズ、回転拡大縮小、フィルタ処理などを行なうアクションスクリプトを使用)にかかる時間を計測した。いずれも50枚ある画像を連続的に処理させたところ、VELUGA-D A30は50枚の現像に9.0秒、バッチが1枚あたり7.1秒という結果になった。これは比較用PCよりもそれぞれ15~30%高速。クリエイティブ処理にも強いということだ。
ベンチマークテスト中の高負荷な状態で騒音計を使用してノイズレベルを計測したところ、約30cm離れたところで52dBA前後だった。アイドル時は34dBA前後で、かすかに電源ファンの音が聞こえる程度。高性能なワークステーションは「うるさくても仕方ない」みたいなところもあるかもしれないが、VELUGA-D A30は静音性にも妥協していない。
業界最先端でトップの実績をもつAMD採用のワークステーションが最短5日で
本製品の特徴をまとめると、VRAM 32GBでありながら破格のRadeon AI PRO R9700を搭載していることで、これから大規模モデルのAI開発を本格的に始めたい人/企業向けの選択肢として、非常に有効な一手となる製品だ。
また、日本法人であり、国内に拠点をもつエルザ ジャパンは、サポートを外注することなく自社社員が直接担当しているのも大きな特徴だ。サポートセンターはオフィスと同じ建物内にあり、同社いわく「迅速できめ細やかな初動対応ができる」点も導入する側にとってはメリットだろう。
そしてなんといっても、「短納期キャンペーン」による最速5日という短納期は魅力。個人は直販サイトから購入でき、法人は問い合わせから購入相談が可能だ。できるだけ早くにワークステーションを導入したい、ビジネスを停滞させたくない、という法人やエンジニア、クリエイターは、エルザのVELUGA-D A30を候補に入れてみてはいかがだろうか。





































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