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壊れて不要になったモニター、どう処分する? 2つの方法を比較してみた

今回は壊れて不要になったPC用モニターの処分方法を紹介する

 PC周辺機器の中で、そのサイズの大きさゆえ、いざ処分するとなると苦労するのがモニターだ。分類上は「小型家電」にあたるが、多くの自治体が用意している小型家電の回収ボックスに投入するにはサイズが大きすぎる。どのようにして処分すればよいのか、調べたもののよく分からなかったという人も多いだろう。

 今回はこれらPC用のモニターについて、現時点で「正解」といえる2つの処分方法を紹介する。それぞれ一長一短あるので、実際に処分する機会が発生したときに、見比べながら選択してほしい。なおTVチューナーを内蔵したモニターは分類上はテレビとして扱われるため、今回紹介する方法には該当しないので注意してほしい。

方法その1: モニターメーカーの回収サービスを利用する

 PC用モニターの処分方法の1つ目は、モニターメーカーが用意している回収サービスを利用することだ。国内で2003年10月1日以降に販売されたモニターは原則として、リサイクルの費用が価格に含まれているため、処分時に新たな費用負担が発生することなく、メーカーに無償で回収してもらえる。

 無償回収の対象かどうかは、本体に「PCリサイクルマーク」があるかどうかで判断できる。ただしマークを用意せず回収時にシリアルナンバーで判定するメーカーや、その両方の方法が混在しているメーカーもあるので、マークがない=有償と決めつけるのは早計だ。申込時にメーカーサイトもしくはPC3Rのサイト(後述)で確認することをおすすめする。

 ちなみにこのルールができたのは2003年と、すでに四半世紀近くが経過しているため、物置に長期間眠っていたモニターなどを除けば、いま手元にあるモニターの大部分は無償回収の対象となるはずだ。ちなみに有償だった場合の料金は3,300円。またCRTモニターは別途4,400円という料金が定められている。

今回処分するのはアイ・オー製22型モニター「LCD-AD221X」。発売は2007年、Windows Vista時代のモデルだ
アイ・オーの「液晶リサイクルサービスのご案内」ページでは、PCリサイクルマークについて詳しく紹介している。本モデルは「PCリサイクルマークがなく、2003年10月1日以降に購入したモニター」に該当するようだ
本体背面にシリアルナンバー(S/N)が記載されているのでメモする
同社サイトの「リサイクル対象製品確認」のフォームで検索したところ、無償回収の対象であることが確認できた。他メーカーでもこうした判定フォームが用意されている場合が多い(申込時に併せて判定するケースもある)

 無償回収の対象であることが分かれば、あとはメーカーのホームページから回収を希望する旨を申し込む。専用伝票が郵送で送られてくるので、品物にそれを貼り付け、郵便局から発送すれば完了だ。これらのフローについては多くのメーカーがフローチャートをサイト上に掲載しているので、参考にするとよい。

回収のフローチャート(アイ・オーのサイトより)。今回のケースでは図内の③「リサイクル費用のお支払い」がないため手順はよりシンプルになる

 もっともフローチャートは単純明快だが、実際にはそこそこ手間がかかる。1つは前述のように、申し込みの時点で型番およびシリアルナンバーを入力する必要があること。手元にある実機を見ればすぐ分かるとはいえ、後述するもう1つの方法ではこれらを調べなくとも箱に詰めて送るだけで済むので、どうしても手間に感じられてしまう。

 また伝票が到着するまで1週間程度は待たなくてはいけないので、転居などの事情で1日でも早く処分したい場合には不向きだ。このほか今回は該当しないが、40型以上のモニターは配送の関係で郵便局へは持ち込めず、回収業者への個別依頼となる。こうした例外はちょくちょくあるので、その都度指示に従うことになる。

アイ・オーの「液晶リサイクルサービスのご案内」の申込フォーム。送付先を記入する
委託規約の「同意する」にチェックを入れて「次へ進む」を押す。確認画面が表示されるので問題なければ登録を実行する
申し込みが完了するとメールで控えが届く。ここから伝票が届くまで1週間ほど待つ
約1週間経って伝票が郵送で届いた
伝票はすべて印字済みなのでユーザー側で何かを記入する必要はない

 その一方で、ゆうパックを用いての回収となるため居住地域による制限が少なく、さらに集荷にも対応しているのは強みだ。これがテレビの場合、家電リサイクル法に基づいた処分の過程で、業者の処分場に自力で持ち込まなくてはいけない場合も多いので、自宅にいながら取りに来てもらえるのはありがたい。

 また梱包については、必ずしも箱に入れなくとも、ビニールで包んで伝票を貼るだけで済むのも利点だ。あまりにも簡素すぎて一瞬ギョッとするが、修理ではなく再資源化のための回収ということで、むしろ過剰な緩衝材は不要というわけだ。モニターのサイズに合った梱包箱および緩衝材を調達する手間を省けるのは地味に助かる。

梱包方法はメーカーサイトに記されているのでそれに従う
実際に梱包してみた。修理品ではないので過剰な梱包は逆にNGだ
ゆうパックの集荷を手配する。伝票に書かれている電話番号に集荷を申し込むよう指示があるが、今回はサイトから依頼できるWeb集荷サービスを使用した
集荷希望日、時間帯、商品の種別(着払いゆうパック)、個数、サイズ、ラベルの有無などを回答するだけで集荷に来てもらえる
引き渡しが完了すると依頼主控えが手元に残る。この右上にあるお問い合わせ番号を使って配送状況を確認できる
発送した品物は通常のゆうパックと同じくサイト上から追跡が可能。ちなみに「完了」となるまでの日数は通常のゆうパックよりも多くかかる

方法その2: リネットジャパンの回収サービスを利用する

 もう1つの選択肢は、メーカー宛ではなく「リネットジャパン」に送る方法だ。これまでにも記事で何度か取り上げているリネットジャパンは、環境省/経済産業省から認定を受けた「小型家電リサイクル法」の認定事業者で、対象の中にPCが1つ以上含まれていれば、小型家電を宅配便で無料回収してくれる。

リネットジャパン。環境省認定の事業者で全国各地の自治体とも提携している。自治体推奨の方法で回収を申し込むとこのリネットジャパンへの送付を指示される場合も多い

 ただしPCを含まない場合は料金(1,848円/箱)が発生するので、先に紹介したメーカーによる回収と違ってコストはかかる。近々PCを処分する予定があるのならば、それを待ってモニターを同梱することで無償で回収してもらえるので、この仕組みをうまく活用したいところだ。申し込みはこちらもオンラインのフォームで簡単に行なえる。

申し込みはオンラインで行なう。回収品にPCがない場合、およびCRTの場合は有償となる
PCがなくモニターのみ回収してもらう場合は「小型家電」の項で台数を入力
箱は「3辺合計140cm以内」「20kg以内」であることが条件。このあと回収日、住所氏名などの回収先情報を入力する
入力が終わると支払い方法の選択画面が出てくるので支払いを行なう。料金は1,848円で、PCリサイクルマークの有無とは関係なく発生する
申し込みが完了したらあとは品物を段ボールに梱包して待つ。緩衝材は不要だ
リサイクルが完了して最後のメールが届くまではおよそ3週間ほどかかる。途中経過はマイページで確認できる

 前述の方法との最大の違いは、型番やシリアルナンバーを申告する必要もなく、ただ段ボールに詰めて発送すればよいという単純明快なシステムにある。メーカー不問なのはもちろん、PCリサイクルマークの有無すら問われないので、実質的にほぼすべてのモニターが対象になる。

 ただし前述のように同時回収するPCがなければ有償となるので、それを許容できるかどうかがポイントということになる。またCRTモニターは例外となり、別料金(4,268円)がかかるので注意したい。

 また発送は佐川急便を利用するが、梱包は上限140サイズ、かつ20kg以内という制限がある。一般的なモニターであれば問題となることはまずないだろうが、横に長い湾曲モニターだったり、また複数台をまとめて発送する場合は、引っ掛かる可能性があるので気をつけたい。この制限を超える160サイズ/30kgまでの品を回収してもらうための裏技は先日別記事でまとめているので、併せて参照されたい。

2つの方法をうまく使い分けるべし

 以上ざっと2つの方法の流れを紹介したが、結論としては、なるべく費用をかけたくなければリネットジャパン(同時送付するPCがある場合)か、メーカー回収の2択。手間のかからなさを優先するのであれば、リネットジャパン1択だろう。どちらも正規の回収方法なので、安心して利用できる。

 ただしメーカー回収でも2003年以前の品は有償であるほか、離島に住んでいるなど居住地域の関係で通常の方法では回収困難だったりといった例外もある。最初から一方の方法で決めつけて作業を進めると、途中でこんなはずじゃなかった、となるケースも出てくる可能性もある。

 従って、今回紹介した2つの方法があることを知っておき、その場その場でよりベターな方法を選ぶというのが、賢いやり方といえるだろう。またこれ以外にも、各自治体が独自の回収方法を用意しているケースも考えられるので、併せてチェックすることをお勧めする。

メーカー回収を申し込む場合、パソコン3R推進協会(PC3R)のサイトにある各社のリサイクル窓口へのリンクを参考にするのが確実だ。倒産もしくは事業撤退したメーカーなどの窓口も用意されている