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大きく重いプリンタやスキャナなど処分に最適!「小型家電リサイクル券」の利点とは?
2026年5月20日 06:07
不要な小型家電を処分するに当たり、それらの中にPCが含まれている場合は、リネットジャパンの回収サービスを利用するのがベターというのは、これまでにも紹介した通りだ。PCが1台あるだけで、PCとは無関係な小型家電も一括で無料回収してもらえるので、なるべく手間を掛けずに小型家電類を一気に処分したい場合には最適だ。
では、もし同梱できるPCが1台もない場合はどうすればよいだろうか。有償でリネットジャパンに回収してもらうという手段ももちろんあるのだが、もう1つおすすめできる方法がある。それは家電量販店で販売されている「小型家電リサイクル券」を利用する方法だ。実際に試してみたので、どのような利点があるかを紹介する。
「160サイズ以内/30kgまで」を一括で回収してくれる!
この小型家電のリサイクル券は、複数の家電量販店のECサイトで販売されている、シリアルナンバー入りのチケットだ。裏面に印字されているシリアルナンバーをオンラインで入力することで、段ボール1箱分の小型家電を回収してくれる仕組みだ。
実は、このリサイクル券による回収サービス、提供元はほかならぬリネットジャパンで、最初の窓口こそ家電量販店ごとに用意された特設サイトから行なうものの、オンラインでの申込完了後のやりとりは、リネットジャパンと直接行なうことになる。
それなら、最初からリネットジャパンのサイトで申し込んだほうがよいのでは?と思いがちだが、実はこのサービスは、リネットジャパンで直接申し込んだ場合にはない利点がある。それは段ボールのサイズおよび重量だ。
リネットジャパンのサイト上で直接申し込んだ場合、段ボールのサイズおよび重量は「140サイズ以内/20kgまで」となっている。一般的なPCを引き取ってもらうには十分な容量だが、プリンタやスキャナなどの大型製品を追加したり、あるいは小型家電でも電子レンジや空気清浄機など大柄な品を同梱すると、途端にはみ出してしまうサイズだ。
また容量的に何とか納まったとしても、「20kgまで」という重量制限がなかなかの曲者だったりする。特に電子レンジや空気清浄機では、10kgを超える品も珍しくないので、これらを複数個まとめて送ろうとすると、とたんに重量オーバーとなってしまう。複数の小型家電を一括処分する場合、サイズよりもこの重量がネックとなることがしばしばだ。
今回紹介するリサイクル券であれば、サービスの中身こそ同じリネットジャパンだが、サイズ/重量ともにワンランク上となる「160サイズ以内/30kgまで」対応している。そのためリネットジャパン既定の「140サイズ以内/20kgまで」で納まらない場合は、こちらを利用することで、サイズおよび重量がネックであきらめていた品を発送できる可能性があるというわけだ。
申し込み以降のフローはリネットジャパンの直営サービスと同じ
では実際に申し込んでみよう。まずは各家電量販店のサイトで「パソコン・小型家電リサイクル券」を購入する。筆者は今回ヨドバシ・ドット・コムで購入したが、ほかにも複数の家電量販店で取り扱いがある。また紙ではなく電子で発行される場合もある。詳しくは後述する。
リサイクル券には申し込み用のURLが書かれているので、そこへアクセスしたのち、券面に記載されているシリアルナンバーを入力する。認証が完了すれば、申込フォームへの必要事項の入力が可能になる。
申込フォームに記入する項目は回収品目と数量、さらに氏名や回収先住所、回収希望日などで、ざっと見た限り、リネットジャパン直営サイトのそれと違いはない。
申し込みが完了すれば、あとは品物の梱包を行ない、希望日に集荷に来てくれるのを待つだけだ。送り状は記入済みのものを持参してもらえるので、ユーザー側で用意する必要はない。また中古の買い取りと違って、身分証明書などを印刷して同梱するなどの必要もない。
回収可能な品目および梱包の仕方にも触れておこう。回収可能な品目は400品目におよび、エアコン/テレビなど家電4品目を除外したほぼすべての小型家電製品が対応するが、たとえば石油を使用するストーブはNGだったりと、宅配便を用いた回収であるがゆえの制限もあるので注意したい。詳細はホームページで確認できる。
ちなみに品物の梱包は、ホームページに「緩衝材は不要」と書かれているのでそれに従う。再資源化を目的とした回収であり、機器が正常に動作するかは不問なので、品物を保護する緩衝材は工程上はむしろ邪魔ということだろう。このあたり、メーカーの修理センターに品物を送る場合などとは勝手が異なるので気をつけたい。
とはいえ、段ボール内に無駄な空間がありすぎると、配送中に内側から突き破るなどのトラブルが起こりかねないので、なるべくサイズに合った梱包箱を用意したほうがよいのは言うまでもない。ケーブルなどの小物を同送するのであれば、それを大型製品の隙間に詰め込んで、容易に動かないようにするとよい。
これら申し込みから宅配便による発送、さらにその先の処理状況はマイページ上で追跡できる。申し込み直後は「手配中」で、集荷が終わると「回収中」へと変化。その後「回収済み」を経て、「配送済み」へと変化するのと同じタイミングで、荷物が到着したことを知らせるメールが届く。この「配送済み」というのは少々分かりにくいが、同社から処理場へと転送中であることを示すステータスとみられる。
その後2~3週間にわたってこの「配送済み」のまま変化がない状態が続き、処理が完了した時点で、その旨を知らせる最後のメールが届くのと前後して、ステータス表示が「処理済」へと変われば、全工程は完了だ。実際に発送してから最後の「処理済」メールが届くまで1カ月弱かかるのは、リネットジャパンの直営サービスと同じだ。
家電量販店ごとにサービスに違いはある?
以上、今回はヨドバシ・ドット・コムで購入したリサイクル券を用いたプロセスを紹介したが、ほかの家電量販店のリサイクル券とは何らかの内容の違いはあるのだろうか。提供元が同じリネットジャパンであることが確認できたビックカメラとジョーシンについて比較してみた。なおどちらも試したのは購入から申し込みまでのプロセスで、集荷以降のプロセスは未チェックなのでご了承いただきたい。
まず「160サイズ、30kgまで」という制限は3社ともまったく同じ。受付元のサイトのURLは各社バラバラだが、申し込み以降のやりとりはリネットジャパンとの間で行なわれる点も同様だ。また送料が無料である点や、購入時にポイントが付与されないのも変わらない。いったんリサイクル券を買ってしまえば、以降のプロセスは基本同じと考えて差し支えないだろう。
違うのはリサイクル券の形式で、ヨドバシとビックは紙の券で提供されるのに対して、ジョーシンは電子式になっており、シリアルナンバーは画面上で購入後すぐに表示される。有効期限は購入時から6カ月となっているので要注意だ。
また価格も微妙に異なっている。本稿執筆時点ではヨドバシは2,310円、ビックは1,958円、ジョーシンは2,189円と、ビックがもっとも安価だが、ジョーシンは電子式ゆえ注文後すぐにシリアルナンバーを入手できる強みがあるほか、ヨドバシはサイト上で160サイズの段ボールの取り扱いが(複数枚セットではあるものの)あり、同時に注文できる利点がある。何を優先するかで最適解は変わってくるだろう。
以上、リサイクル券を用いた処分の流れを紹介した。リネットジャパン系のサービスの利点はなんといっても持ち込みが不要なことで、特に160サイズまで対応した今回のリサイクル券を用いたサービスであれば、サイズや重量の制限にひっかかりにくいことから、転居などで複数の小型家電を一括処分したい場合に重宝する。
同梱品にPCが含まれておらず、なおかつサイズや重量のボリュームが大きい場合に、今回のリサイクル券を、選択肢の1つとして思い出してもらえれば幸いだ。










































