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人気のWQHDゲーミングモニター、2024年のオススメはこちら

 WQHD(2,560×1,440ドット)のゲーミングモニターは、現在もバランスの良さを好むユーザーが多い。最近は4K(3,840×2,160ドット)のモニターも製品が増え、安価なものも増えてきているが、WQHDの製品にもさまざまなメリットがある。

 1つはゲーミングモニターの性能を測る基準となる、リフレッシュレートだ。4Kの製品では120Hzや144Hzといったものが増えてきており、有機ELパネルを採用した製品では240Hzのものも出てきている。逆に解像度が低いフルHD(1,920×1,080ドット)であれば、500Hzを超える製品もある。

 実際の利用シーンで考えると、120Hz以上は一般人には違いが分からないとも言われる。しかし実際にFPS等のゲームをプレイしてみると、120Hzと240Hzの差は確かに感じられるという人が多い。ただ、その上の240Hzと480Hzの違いとなると、見比べてみれば何とか分かる程度で、ゲームプレイでメリットを感じられる人は少ないだろう。

 この点については、PCの性能も影響する。4Kの高解像度で240Hzの高リフレッシュレートを出すには、ゲーム側の描画が軽量で、かつハイスペックなPCが求められる。最新ゲームでは、ハイエンドPCでも240Hzに到達できないものもある。WQHDは画素数で言うと4Kの約半分となるので、描画負荷がぐっと下がり、フレームレートを上げやすい。

WQHDは4Kほど描画負荷は高くない。しかしフルHDより精細感が高い
Radeon RX 7800 XTや7700 XTもWQHDゲーミング向けに設計されている
NVIDIAの人気のGeForce RTX 4070 Ti SUPERも、WQHDゲーミングをターゲットにしている

 解像度の面では、フルHDでは遠方の敵の視認性に不足を感じるということもある。これは4Kの方がより精細なわけだが、WQHDでもフルHDから1ランク高い映像を出せる。PCの性能とのバランスの点を考えても、WQHDのバランスが取れているという考え方ができる。

 また価格的な面でのバランスも取れている。4Kで120Hz以上が出せるゲーミングモニターは、安価なものを探しても5万円台となる。WQHDであれば2万円台からあり、およそ半額程度で入手可能だ。

 今回はWQHDで144Hz以上のリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターの中から、価格や性能のバリエーションを考えて10製品を選び出した。なお各製品の価格は、Amazonにおける9月21日調査時点でのもの。価格の変動や在庫切れの可能性もあるので、購入の際にはご注意いただきたい。

WQHDでは希少な23.8型。JAPANNEXT「JN-238GT165WQHDR」

【表】JAPANNEXT「JN-238GT165WQHDR」の仕様
価格2万4,527円
パネル23.8型TN
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート165Hz(DP)、144Hz(HDMI)、75Hz(DVI-I)
応答速度1ms
輝度350cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色約1,677万色
視野角上下160度/左右170度
インターフェイスDisplayPort 1.2×1、HDMI 2.0×1、DVI-I×1、ステレオミニジャック
スピーカー非搭載
サイズ563×455×224mm
重量4.5kg

 WQHDモニターでは珍しい、23.8型と小型の製品。液晶はTNパネルなので、視野角より応答速度を求める方向け。実売2万4,000円台でWQHDゲーミングモニターでは最安クラスとなる。さらに今時珍しく、DVI-Iを搭載している。

IPSパネルながら安価。Titan Army「27G2R」

【表】Titan Army「27G2R」の仕様
価格2万6,001円
パネル27型Fast IPS
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度1ms(GTG)
輝度300cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色約1,677万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ619×445.5×196.9mm
重量4.99kg

 27型でリフレッシュレート180Hzに対応し、液晶はFast IPSパネルを採用。このスペックで実売2万6,000円程度と安い。

湾曲で0.5msのVAパネル搭載。MSI「MAG 27CQ6PF」

【表】MSI「MAG 27CQ6PF」の仕様
価格3万4,800円
パネル27型Rapid VA
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度0.5ms(GTG)
輝度300cd/平方m
コントラスト比5,000:1
表示色約10億7,300万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0b×2、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ611×548×279mm
重量5.26kg

 従来より駆動速度を4倍に高めたとする、応答速度0.5msのRapid VAパネルを採用。なおかつ1,500Rの湾曲パネルになっている。コントラストが5,000:1と高いのも特徴。

パステルカラーも選べる。Pixio「PX278 Wave Pastel Pink」

【表】Pixio「PX278 Wave Pastel Pink」の仕様
価格3万9,980円
パネル27型Fast IPS
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度1ms(GTG)
輝度350cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色10億7,000万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×2、USB×1(ファームウェアアップデート用)、ステレオミニジャック
スピーカー3W×2
サイズ614.8×461.7×210.9mm
重量4.4kg

 応答速度1msのFast IPSパネルを採用。180Hzのリフレッシュレートで十分なゲーミング性能を持ちつつ、本体色がパステルピンク、パステルブルー、ホワイト、ブラックから選べるのがユニーク。本体色に合わせたモニターアームも販売されている。スピーカーも搭載。

31.5型で1,000Rの湾曲パネル。LG「UltraGear 32GS60QC-B」

【表】LG「UltraGear 32GS60QC-B」の仕様
価格4万1,900円
パネル31.5型VA
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度1ms(GTG)
輝度300cd/平方m
コントラスト比3,000:1
表示色約1,677万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×1、HDMI×2、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ700×508×227mm
重量5.9kg

 31.5型とやや大きめで、1,000Rと強めの湾曲パネルになっている。それでいて価格は4万2,000円程度と、31.5型の製品の中では安価に設定されている。

0.2ms&バックライト消灯でブレ低減。アイ・オー・データ機器「EX-GDQ271JA」

【表】アイ・オー・データ機器「EX-GDQ271JA」の仕様
価格4万3,490円
パネル27型AHVA
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度0.2ms(GTG)、0.7ms(MPRT)
輝度400cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色約10億7,374万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPor×1、HDMI×2、USB 2.0×1(メンテナンス専用)、ステレオミニジャック
スピーカー2W×2
サイズ615×403~533×211mm
重量6.6kg

 AHVAパネルで中間色0.2msと高速な応答速度が特徴。さらにバックライトを消灯させて映像のブレを減らすClear AIM機能を搭載し、クリアな視認性を実現する。「ファイナルファンタジーXIV」の推奨製品にもなっている。スピーカー内蔵。

ミニLED&量子ドットの高画質。Xiaomi「G Pro 27i」

【表】Xiaomi「G Pro 27i」の仕様
価格4万9,980円
パネル27型IPS
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート180Hz
応答速度1ms
輝度1,000cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色約10億7,000万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ613.35×526.5×169.45mm
重量6.8kg

 27型でリフレッシュレート180Hzの製品としてはやや高価ながら、1,152ゾーンに分割されたミニLEDバックライトに加え、量子ドットも採用したことで、高画質を売りにしている。輝度も1,000cd/平方mと高く、HDR表示にも強い。

280Hz&高輝度液晶。デル「ALIENWARE AW2723DF」

【表】デル「ALIENWARE AW2723DF」の仕様
価格6万7,800円(直販サイト)
パネル27型Fast IPS Nano Color
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート280Hz(DP)、144Hz(HDMI)
応答速度1ms(GTG)
輝度600cd/平方m
コントラスト比1,000:1
表示色10億7,000万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×1、HDMI×2、USB 3.0×4、USB 3.0 Type-B×1(アップストリーム)、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ606.60×406.25~516.25×268.02mm
重量5.71kg

 液晶パネルながら、リフレッシュレートは最大280Hzと高速。Fast IPS Nano Color搭載で、応答速度はGTG1ms、輝度は600cd/平方mと高い。ALIENWAREならではの白黒ツートンカラーのデザインも特徴。

MLAで超高輝度の最新型有機EL。LG「UltraGear 27GS95QE-B」

【表】LG「UltraGear 27GS95QE-B」の仕様
価格104,000円
パネル26.5型OLED
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート240Hz
応答速度0.03ms(GTG)
輝度1,300cd/平方m(APL 1.5%時)
コントラスト比150万:1
表示色約10億7,000万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4×1、HDMI 2.1×2、USB 3.0×2、USB 3.0×1(アップストリーム)、ステレオミニジャック、光デジタル出力(S/PDIF)×1
スピーカーなし
サイズ604×464~574×258mm
重量7.35kg

 26.5型の有機ELパネルを搭載。マイクロレンズアレイ(MLA)を採用することで、ピーク輝度は1,300cd/平方mまで上がっている。またHDMI 2.1を採用することで、HDMI接続でもリフレッシュレート240Hzに対応する、最新型の製品だが、有機ELを採用したものの中では安価。

360Hzの量子ドット有機EL。MSI「MPG 271QRX QD-OLED」

【表】MSI「MPG 271QRX QD-OLED」の仕様
価格14万円
パネル26.5型QD-OLED
解像度2,560×1,440ドット
表面処理非光沢
リフレッシュレート360Hz
応答速度0.03ms(GTG)
輝度400cd/平方m
コントラスト比150万:1
表示色約10億7,300万色
視野角上下/左右178度
インターフェイスDisplayPort 1.4a×1、HDMI 2.1×2、USB Type-C×1、USB 2.0×2、USB 2.0 Type-B×1(アップストリーム)、ステレオミニジャック
スピーカーなし
サイズ610×422×242mm
重量8.3kg

 DpisplayPortとHDMIの両方でリフレッシュレート360Hzに対応する有機ELパネルを搭載。量子ドットを採用し、色再現性にも優れているほか、映像の鮮明さを示すClearMR 13000認証も取得している。DP Alt modeとUSB PD 90W出力に対応するUSB Type-C端子も備えている。