特集
【2021年春版】10万円以下で買えるおすすめノートPC
2021年4月10日 06:50
在宅勤務やオンライン授業が増えている今、新たなノートPCの購入を検討している人は多いのではないだろうか。とは言え、ノートPCの種類は膨大だ。どれがいいのか迷うところだろう。
ここでは、2021年春時点で現行のノートPCのなかから“10万円以下”で購入できるモデルに注目。10万円以下では、あまり選択肢の幅は広くないように思えるが、15.6型液晶を備えるスタンダードなものから、1kgを切る超軽量ノート、20時間以上のバッテリ駆動が可能なもの、フルHD液晶を備えながら3万円を切る驚きのコストパフォーマンスを持つものなど、実際はいろいろなモデルから選べる。
据え置きでの利用を考えるなら、15.6型と画面が広く、テンキーつきのモデルがよいだろう。仕事にしても学習にしても、数字入力が多いのであれば、テンキーが合ったほうが効率はよくなる。自宅と会社、大学などノートPCを持って移動することを考えるなら、13.3型や14型など持ち運びと使いやすさのバランスが取れたものをおすすめしたい。
その一方でなるべく低予算ということであれば、5万円を切るモデルも複数ある。性能は低いが、今回取り上げた製品はどれもWebカメラを備え、Web会議に対応できるので、テレワークやオンライン授業をこなすことが可能だ。
CPUに6コア/12スレッドのRyzenを採用するなど、高いマシンパワーを備えたものもあり、10万円以下でも性能重視、持ち運びやすさ重視、コストパフォーマンス重視など、どの目的にもマッチするモデルがしっかりと存在する。ノートPC購入の参考になれば幸いだ。
■【4万円台】ASUSTeK「E410MA-EK267T」
■【2万円台】FFF SMART LIFE CONNECTED「FFF-PC03B」
■【8万円台】LG「UltraPC 13U70P-GR31J」
■【9万円台】MSI「Modern 15 A10」
■【3万円台】TSUKUMO「「eX.computer note N1400Lシリーズ」
■【9万円台】サードウェーブ「THIRDWAVE F-14IC メモリ16GB搭載モデル」
■【4万円台】デル「Inspiron 15 3000」
■【6万円台】パソコン工房「STYLE-15FH040-i3-UHES」
■【10万円台】ファーウェイ「MateBook 14 2020」
■【8万円台】マウスコンピューター「mouse X4-R5」
■【7万円台】レノボ「IdeaPad Slim 550i」
■【7万円台】レノボ「Yoga 650」
安さとバッテリ駆動を重視なら
ASUSTeK「E410MA-EK267T」
「E410MA-EK267T」のCPUは2コア/2スレッドのCeleron N4020とパワー不足を感じるものの、低消費電力なのでバッテリ駆動時間は約11.8時間とかなりの長さ。4万円台前半で14型フルHD液晶を備えているのは、高ポイントと言える。
重量は約1.37kgと持ち運びが十分可能で、テレワークで自宅と会社でノートPCを移動することが多い、というニーズにも十分応えられる。
Webカメラは30万画素、有線LANを備えていないなど、コストカットを感じる部分もあるが、レスポンスのよさに大きく影響するストレージに高速なNVMe SSDを採用、タッチパッドをテンキーとして使える機能があるなど、使い勝手は決して悪くない。ただし、OSがWindows 10 HomeのSモードである点には注意。
14.1型フルHDで3万切り!
FFF SMART LIFE CONNECTED「FFF-PC03B」
「FFF-PC03B」は、フルHD解像度の14.1型液晶を備えながら、2万9,800円の驚異的なコストパフォーマンスを実現。CPUはエントリークラスのCeleron 5205U(2コア/2スレッド)で、メモリは4GB、ストレージは64GB eMMCとスペックは決して高くはないが、WebカメラにOffice互換ソフト「WPS Office」のライセンスを付属と、すぐに仕事で使える。
この価格でWindows Proを採用しているのも驚きだ。2.5インチとM.2のSATA接続のSSDを増設可能なのもうれしい。USB Type-CはDisplayPort出力とUSB PDにも対応と、機能面も格安とは思えない充実度だ。
驚異の980gで性能も十分!
LG「UltraPC 13U70P-GR31J」
LGのUltraPC 13U70P-GR31J」は、“13.3型液晶で1kg以下を実現しながら8万円台”というだけで十分インパクトはあるが、液晶の解像度はフルHD、CPUは4コア/4スレッドのRyzen 3 4300U、ストレージは256GBのNVMe SSDと実用性の高いスペックを備えている。
メモリが4GBで増設不可という点だけは少々残念だが、わずか15.3mmの薄さ、約15.5時間という長時間のバッテリ駆動と1日中でも安心して持ち運べるモバイル性能を持つ。
USB Type-CはDisplayPort出力、USB PDの両方に対応と充電やディスプレイ出力もしやすい。軽さと薄さを重視するなら、非常に魅力的な選択肢だ。
GeForce搭載で高性能かつ頑丈
MSI「Modern 15 A10(Modern-15-A10RBS-600J)」
「Modern 15 A10(Modern-15-A10RBS-600J)」は、CPUにTurbo Boost時で最大4.9GHzの高クロック動作に対応するCore i7-10510U(4コア/8スレッド)を採用。8GBのメモリ、512GBのNVMe SSDと高い基本スペックを備え、ディスプレイは仕事がしやすい大型の15.6型で解像度もフルHDと十分だ。
厚さ16.8mm、1.6kgの重量は15.6型としては薄型軽量で持ち運びも難しくはない。アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠の頑丈なボディも特徴だ。GPUとしてGeForce MX350も備えている。キーボードは1.5mmのしっかりとしたキーストロークがありタイピングしやすい。
低価格でもフルHD液晶&USB PDあり
TSUKUMO「eX.computer note N1400Lシリーズ(N1400L100T/PRO/BK)」
「eX.computer note N1400Lシリーズ(N1400L100T/PRO/BK)」は、TSUKUMOブランドのエントリーノートPC。3万円前半ながら、14.1型液晶の解像度はフルHD、200万画素のWebカメラもあり、Web会議には対応しやすい。Windows 10 Proなので仕事に使いやすいのもポイントだ。
その一方で、CPUは2コア/2スレッドのCeleron 5205Uで、ストレージはSSDだが64GBと容量は多くない。ここは価格を考えると仕方のないところ。ただ、USB Type-CはDisplayPort出力とUSB PDの両対応と使い勝手に優れているのはうれしい部分。ボディカラーがホワイトのモデルもラインナップしている。
高性能・フルHD・軽量とバランスよし!
サードウェーブ「THIRDWAVE F-14IC メモリ16GB搭載モデル」
「THIRDWAVE F-14IC メモリ16GB搭載モデル」は、トータルバランスに優れ、テレワークにもピッタリの1台だ。CPUに、4コア/8スレッドのCore i5-1035G1を採用、メモリは16GBの大容量、ストレージは高速なNVMe SSD、そしてディスプレイは見やすい14型フルHDを搭載。
指紋認証センサーを備えて、セキュリティも確保されており、USB Type-CはDisplayPort出力とUSB PD対応なので外部ディスプレイに出力しやすく、充電もしやすい。
14型ながら薄型ベゼル採用により比較的コンパクトなサイズとなっており、重量は約1.2kgで、バッテリ駆動は最大13.7時間とモバイルも高い。使いやすさとコストパフォーマンスのよさを兼ね備えている。
4万円台のエントリーPC
デル「Inspiron 15 3000 (3502) エントリー」
「Inspiron 15 3000 (3502) エントリー」は、4万円台で購入できるエントリー向けのノートPC。CPUは2コア/2スレッドのCeleron N4020、メモリは4GB、ストレージは1TBのHDD、ディスプレイは15.6型で1,366×768ドットと解像度は高くない。エントリーモデルらしいスペックと言え、サブノートや家族用のノートとして使うのがベターだろう。
なお、Webカメラを備えており、Web会議には対応できる。また、Microsoft OfficeつきやSSDモデルも用意されており、予算や都合に合わせて選ぶことが可能だ。保守サービスを追加したり、ディスプレイやヘッドセット、ケースやバッグなどさまざな周辺機器を同時に注文できるのはデルらしい点だ。
6万円台でそこそこのスペックが魅力
パソコン工房「STYLE-15FH040-i3-UHES」
「STYLE-15FH040-i3-UHES」は、4コア/8スレッド動作のCore i3-10100を搭載する15.6型ノート。メモリは8GB、ストレージは240GBのSSD、ディスプレイは15.6型フルHDで、6万円台ながら過不足ないスペックが魅力と言える。
ミニD-Sub15ピンといったレガシーのポートも備えているほか、最近ではmicroSDに小型化されがちなSDカードリーダも備えている。指紋および顔認証機能は搭載していないのは残念だが、価格を考えれば十分だろう。
実売10万円切り! 6コア/12スレッドのパワーも注目
ファーウェイ「MateBook 14 2020(KELWFHHR5CNCWNUA)」
「MateBook 14 2020(KELWFHHR5CNCWNUA)」は、CPUに6コア/12スレッドのRyzen 5 4600Hを採用し、メモリは16GB、ストレージは512GBのNVMe SSD、さらに14型の液晶は2,160×1,440ドットと高解像度。十分ハイエンドと呼べる仕様で、15.9mmの薄さを実現、バッテリ駆動も12.9時間と長く持ち運びにも対応できる。
電源ボタンは指紋センサーと一体化しており、起動と同時にログインが可能、Webカメラはキーを押すことでポップアップする格納型と使い勝手もよい。直販価格では10万円を超えるが、執筆時点では大手量販店で10万円を切っており、このスペックとしては非常にコストパフォーマンスは高い。WPS Officeのライセンスも付属する。
6コアのパワーと1.2kgの軽さ
マウスコンピューター「mouse X4-R5」
「mouse X4-R5」は、6コア/12スレッドのRyzen 5 4600HをCPUに採用しながら、8万円台を実現するコストパフォーマンスの高さが最大の強みだろう。
ディスプレイは14型のフルHD、メモリは8GB、ストレージは高速なNVMe SSD、無線LANはWi-Fi 6とそのほかスペックも充実。重量も1.2kgと軽く、バッテリ駆動時間も10時間と長いため、モバイルでの利用にも対応可能と万能性に優れる。
USB Type-CがUSB PD対応なので、充電しやすいのもポイントだ。メモリやストレージの容量を増やしてのカスタマイズにも対応。24時間×365日電話サポートがつくのもマウスコンピューターならではの特徴と言える。
第11世代Coreのノートが欲しいならコレ!
レノボ「IdeaPad Slim 550i(82FG00C7JP)」
「IdeaPad Slim 550i(82FG00C7JP)」は、15.6型のフルHD液晶を備えるスタンダードなノートPCで、第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載する。
4コア/8スレッドのCore i5-1135G7を採用するモデルでは、8GBのメモリ、256GBのNVMe SSDと十分な基本スペックを備えながら7万円台のコストパフォーマンスを実現(レノボの直販でeクーポン適用の場合)。開閉式のWebカメラや指紋センサーなどセキュリティ面にも気を配っている。
キーボードはテンキーつきなので仕事にも使いやすく、15.6型のわりには薄型、軽量なので自宅と会社での持ち運びにも十分対応できる。
高性能2in1を求めるなら
レノボ「Yoga 650(82FN002UJP)」
タブレットとしても使える2in1仕様の多いYogaシリーズだが、「Yoga 650(82FN002UJP)」もその1つ。
CPUには、6コアのパワフルなRyzen 5 PRO 4500Uを採用しながら、1.32kgの重量と21.5時間という長時間バッテリ駆動を実現。ディスプレイは持ち運びと実用性のバランスに優れる13.3型のフルHD液晶と、会社、自宅、外出先のどこでも活躍できる1台。
開閉式のWebカメラや指紋センサーも備え、Web会議やセキュリティへの備えもしっかりできている。USB Type-CはDisplayPort出力とUSB PDの両方に対応しており、使い勝手もよい。これで約8万円(レノボの直販でeクーポン適用の場合)なら十分安いと言えるだろう。