特集

「ゴールデンウィークはPCゲームを満喫!」【中編】

~基本無料のMMOPRGを満喫、ドラクエ10とFF14はどこまで無料で遊べるかも検証

 連休といえば、なんといってもMMOPRGだ。元々が長期スパンで楽しむことが前提のMMOPRGを開始するには、夏休みやゴールデンウィークなどの大型連休が絶好のチャンスなのだ。ここで集中して遊んでハマることができれば、その後も平日や土日に少しずつ遊ぶモチベーションにつながる。

 そこで知り合って、ゲーム内で苦楽をともにした仲間と築き上げた絆は、連休が終わってからも継続し、そこで選択したタイトルとは長い付き合いになる可能性もある。また、基本無料ではあるが、アイテム課金などの課金要素は必ずあるので、装備やアバターなど、自分の好みのポイントに集中して投資すれば、さらにゲームに愛着も沸くこと間違いなしだ。もちろんゲーム内マネーだけでがんばる無課金プレイにこだわるのも悪くない。

 とはいえ、基本無料のMMOPRGは非常に数が多いため、どれを選べばいいのかが悩ましい。「Ultima Online」や「ドラゴンクエストX」、「ファイナルファンタジーXIV」など、有名タイトルのMMOPRGが制限付きながら無料でプレイできるものもあるが、無料のままでどこまで楽しめるのかが気になるところ。

 そこで中編の今回はそんな基本無料のMMOタイトルのなかから、編集部と池のおススメを厳選して紹介することにする。

テンポよくイベントが進むMMOPRG「黒い砂漠」

タイトル名:黒い砂漠

運営:株式会社ゲームオン
課金タイプ:アイテム
必須ハードウェア環境
CPU:Core i3(3GHz以上)
メモリ:4GB RAM
ビデオカード:GeForceGTS 250/GeForce 9800 GTX/Radeon HD 3870 X2
ストレージ空き容量:28GB以上
ディスプレイ:1,280×720ドット/デジタル接続可能なディスプレイ
URL:http://www.blackdesertonline.jp/

 韓国のPearl Abyssが開発し、日本ではゲームオンが運営するMMOPRG。2015年から日本でサービス開始したファンタジーベースのオーソドックスなMMOPRGだ。

 キャラクターメイキングはクラス選択のみで、クラスを選べば性別も種族も固定となる。しかし、キャラクターメイキングで顔や体格をかなり細かく設定できるのが特徴で、時間をかけることになりそうだ。

 ゲームを開始すると謎の「闇の精霊」から話しかけられ、この闇の精霊が記憶喪失になっているプレイヤーを冒険にいざなうガイドとして話は進んでいく。

 操作はオーソドックスなスタイルのため、あまり迷うことなくスムーズにゲームを開始できる。また前置きはあまり長くなく、話もそこそこにガンガンとクエストを提供してくるため、言われるがままに進めるだけで話が進んでいく。目的地までのガイドが路上にダイレクトに表示されるため、マップのどこに行けばいいのか迷うなどがほとんどなく、話が進められるのはありがたいところ。

 こんな感じで敵との戦闘も早い段階からクエストとして提供されるため、あまり操作に困ることなく、自然に行なえるようになっていく。最近の中国やアジア開発のタイトルによくみられる、習うより慣れろスタイルだ。

 戦闘コマンドは基本攻撃はマウス左クリックだが、スキルを使用した攻撃ではマウス右クリックのみ、特定のキー+クリックなど種類が多く、若干覚えきれない面もあるが、序盤では左クリックのみでも割とガンガン進めたので、気に入ったスキルのみ覚えておき、あとは基本攻撃でガンガン進めて、ボスなどの強敵に勝てなくなってきたタイミングでほかのスキルを覚えるようなスタイルでも問題はなさそうだ。

 序盤のチュートリアルが、チュートリアル感なく、テンポよく話が進んでいくため、初めて遊ぶ人にはもってこいのタイトルと言える。ビジュアルもかなりこだわっているため、そこそこの必須ハードウェア環境が要求されるが、そこをクリアできるならぜひおすすめしたい1本だ。

キャラメイクでは顔の色や形などかなり細かく微調整が行なえる。筆者は今回、パワーキャラの巨人「ジャイアント」をチョイスしてみた
謎の「闇の精霊」がプレイヤーを冒険にいざなう。なんか怪しげな口調だが、この謎の精霊の正体がわかる日がくるのか楽しみだ
戦闘コマンドは基本攻撃のマウス左クリックのほか、複数のスキルが利用できる。スキルはマウス右クリックのみのものもあれば、キーボードのWやSなどとマウスクリックなどもあり、すべてを覚えるのはちょっと面倒そうだが、あまり気にせず適当にクリックしてても進められるので、慣れてきてからチェックするのもアリだろう

MMORPGというより爽快アクション!?「マビノギ英雄伝」

タイトル名:マビノギ英雄伝

運営:株式会社ネクソン
課金タイプ:アイテム
必須ハードウェア環境:
CPU:デュアルコアCPU以上
メモリ:2GB以上
ストレージ空き容量:10GB以上
ビデオカード:GeForce 7600以上
サウンドカード:16bit対応サウンドカード
URL:http://heroes.nexon.co.jp/

 「マビノギ」というとネクソンがかなり昔からサービス提供していたMMORPGを思い出す。本作はそれではなく、「マビノギ英雄伝」という別タイトルだ。サービス提供は同じくネクソンで、開発はDevCATスタジオ。日本では2011年からサービスを開始しているかなり古めのタイトルとなる。

 キャラクターメイキング画面では、メイキングというよりキャラクターを選択するシステムとなっている。性別やクラスも含めてのキャラクター構成なので、キャラクターを選択する段階で、どんなスタイルで遊ぶかをある程度想定する必要があるため、キャラクター選択には時間をかけるほうがいいだろう。

 選択したキャラクターは基本パーツは同じだが、体系や髪型などのカスタムが行なえるので、ある程度個性は出せるようになっている。髪型を少し変えたら別人みたいに変わるので、カスタムにもこだわりたいところだ。

 ゲームを実際に開始してみると、RPGというよりはアクション要素が強い印象だ。操作の基本はマウス両クリックによる攻撃のみと非常にシンプル。ほかの操作もチュートリアルで提示されるが、カーソルによる移動とShiftキーのダッシュとスペースキーの回避/防御さえ把握しておけば、序盤はスムーズに楽しめる。スキルを数字キーに割り当てて使えるので、慣れてきたらこの辺のカスタムで自分のスタイルを確立することもできる。

 いきなり巨大なボス敵が登場するなど、初めてのプレイヤーでもぐいぐいと引き込む演出は見事。しかも戦闘がかなりサクサクと進むので気分爽快、遊んでいてストレスをあまり感じずに進めることができた。

 一応、世界設定的にはマビノギと同じらしいが、本作ではさらに前の時代ということで、正直、マビノギの設定を知らずにプレイを開始しても、あまり気にせずに遊べるようになっている。アクション寄りのゲームが好みの人におススメしたい。

キャラクター選択のあとは、体系などのカスタム設定が行なえる。髪型はあまり多くなく、パーツの項目は色しか選べないが、体形だけはかなり細かく設定できるようになっているのがおもしろい
戦闘はマウスの左クリックと右クリックで攻撃の種類が異なる。ガンガン進められるので、気分爽快だ
チュートリアルの最後にはいきなり巨大ボスとの戦闘もまっている。見た目はかなり強そうだが、体力が高い以外はさほど強いわけではないので、初めての人でも巨大な敵が倒せる爽快感を味わえるようになっているのは高評価

昔懐かしいデフォルメキャラがかわいい「Tree Of Savior」(ToS)

タイトル名:Tree Of Savior

運営:株式会社ネクソン
課金タイプ:アイテム
必須ハードウェア環境:
CPU:Intel Core 2相当
メモリ:4GB以上
ストレージ空き容量:空き容量:10GB以上
ビデオカード:GeForce 8600相当(または同等のATI製ビデオカード)
URL:http://tos.nexon.co.jp/players

 韓国IMC Gamesが開発し、日本ではネクソンがサービス提供する昔懐かしい雰囲気のMMOPRGが「Tree Of Savior」だ。筆者もクローズドベータテストのときにレビューを寄稿させていただいたので、こちらも参考にしてほしい。

 本作の魅力はなんといっても等身の低いキャラクターのかわいらしさだ。カスタム要素があまりないのは非常に残念なところだが、画面内をちょこまかと動き回るキャラクターの癒し効果はそんな残念ポイントが気にならなくなるほどの威力を発揮している。敵との戦闘が厳しくても、あまりイライラすることなく、気持ちよく遊んでいられるのはキャラクターのかわいさも一役買っている気がする。

 世界設定はオーソドックスなファンタジーで、戦闘システムもあまり難しいことがないので、誰にでも安心してすすめられる作品だ。本作も次々とNPCと会話し、クエストを受注して進めていくスタイル。NPCとの会話はほとんどがクエストを含むものばかりな上に、そのほとんどがシンプルなおつかいが多いので、ガンガンクエストを受注し、ガンガンこなしてガンガン経験値を稼いでレベルを上げていき、スキルを強化できる。

 後半になるとスキルの組み合わせや、転職のシステムなど、かなり奥の深い作りにもなっているため、今からのんびりはじめて、今後末永く遊んでいくMMOPRGとして、おススメできるタイトルと言える。

キャラメイクではクラスと性別を選択し、髪型を決めるだけとシンプル。キャラ作成が終わるとロビーから冒険に出発する
デフォルメされたキャラクターの挙動が非常に愛らしい。画面構成は見下ろしのビューでキャラがちょっと小さいため、懐かしい雰囲気を醸し出している。ストーリーのテンポは非常によく、次々とクエストを受注し、いきなりガンガン戦っていくスタイル
本作で筆者が大好きなクラスがクレリックだ。理由はなんといっても魔法のシステムだ。本作の回復魔法はフィールド上に魔法陣のような四角いブロックを敷くスタイル。この魔法陣を仲間や自分が踏めば回復し、敵が踏むとダメージを受ける。この非常に理にかなったシステムが気に入っている

歴史の重みを感じるMMOPRGを無料でお試し「Ultima Online Endless Journey」

タイトル名:Ultima Online Endless Journey

運営:Broadsword Online Game ,Inc
課金タイプ:月額1,554円
必須ハードウェア環境:
CPU:PentiumII400MHz以上/PentiumIII 1GHz/Athlon1GHz以上
メモリ:128MB以上/512MB以上
ストレージ空き容量:空き容量:1.5GB以上/4.0GB以上
ビデオカード:VRAM 8MB以上/VRAM 64MB以上
サウンド:サウンドカード必須
URL:https://uo.com/endless-journey/

 「Ultima Online」(以下UO)といえば1997年にサービスを開始し、今なおサービスを継続しているMMOPRGの元祖とも言われる作品で、MMOPRGを語る上では外せない存在だ。そんなUOだが、今年(2018年)の4月頃に流れてきたとあるニュースがネット上を騒がせた。今まで月額課金だった本作が無料で遊べるようになるというからだ。

 そこで今回、この記事をきっかけにちょっと調べてみることにした。ところが調べるほど非常にややこしい話になっていた。

 まずはっきりさせておきたいのは、無料化、というのは正確な表現ではなく、“無料で遊ぶこともできる制限付きアカウント「Endless Journey」が新たに導入された”というのが正解だ。そして昔プレイしたことのあるユーザーなら大歓喜間違いなしの情報としては、120日以上課金されずに、今まで停止状態だったアカウントについても、このEndless Journeyアカウントに移行されるため、課金を行なわなくても昔のアカウントがそのまま利用できるようになった、というのが今回のニュースの1番のポイントだったのだ。

 つまり、今から新規で伝説のMMOPRGにふれてみたい、と思った人はEAアカウント(またはOrigin IDアカウント)を作成し、そこからUO用のアカウントを作成することで、まずは無料でプレイできるようになる。

 なお、ここでポイントだが、UOアカウントはEAアカウントやOrigin IDアカウントとはまったく別のものにしたほうがいいということ。Origin IDアカウント/EAアカウントはどちらも登録時のメールアドレスがそのままアカウントとなる。今回筆者はこれらアカウントと同じ頭の部分をUAアカウントとして登録したつもりだったのだが、そのアカウントだと何度やってもうまくログインできなかった。筆者環境だけの問題の可能性も高いが、その後、メールアドレスとはまったく別のアカウントを登録してみたところ、スムーズに利用できた。

 もしUOアカウントのみ所持している昔のユーザーは、新たにEAアカウントを作成し、手持ちのUOアカウントを紐づけることで、無料プレイでも再び同じアカウントが使えるようになるという流れだ。

 現在でもOriginストアから課金は可能で、家を所持するなど、制限なしでプレイするにはこれまで同様に月額での課金が必要となる点は要注意だ。

 ゲームのプレイスタイルは昔ながらの見下ろしビュー。一応、2007年にリリースされたという「ENHANCED CLIENT」を使ってみたが、これはポリゴンなどを使用して立体感あるデザインのバージョンとのことで、比較すると確かにキャラクターやオブジェクトが立体的になっている印象だ。

 そしてふと、本製品の隠れた魅力は低スペックでも動作するこの軽さもあるのではないかと思った。昔のタイトルなので、少し前のノートPCなどでも軽快に動作する。この軽さはノートPCだと動きが重くてつらいという人にもピッタリだ。ただ、そもそも全体的に動きが鈍めであるというのはあるが、これは最新のデスクトップにしても変わらないので、そういうものだと納得するしかないところではある。

 ただ、味のあるフォントやどんよりしたフィールドがじつに海外のファンタジーRPGらしい雰囲気で、かつビジュアルの古さが逆に歴史を感じさせる。軽く戦闘などもやってみたが、ちょっと癖はあるものの、遊びはじめれば気にならないレベルなので、長い歴史を持つMMOPRGを味わい尽くしてみたい人におススメしたい。

キャラメイキングでは種族からヒューマン、エルフ、ガーゴイルから選択。性別もそれぞれ用意されているほか、職業も多いので、キャラメイキングは頭を悩ませそうだ
移動は行きたい場所をクリックするすたいるのほか、カーソルキーでの移動も行なえる
クエストの受注など、今のMMOPRGでできることはUltima Onlineではすでに実装されている物が殆ど。戦闘シーンが地味なのが時代を感じさせる

国内人気も高い有名MMOPRGを無料でお試し!「ファイナルファンタジーXIV」

タイトル名:ファイナルファンタジーXIV

パブリッシャー:スクウェア・エニックス
課金タイプ:30日/1,382
製品版価格:1,663円(スターターパック/ダウンロード版)
必須ハードウェア環境:
CPU:Core i5 2.4GHz 以上
メモリ:3GB以上(64bit OSの場合は4GB推奨)
ストレージ空き容量:60GB以上
ビデオカード:Geforce GTX 750/AMD Radeon R7 260X以上
ディスプレイ:1,280×720ドット表示対応
サウンドカード:DirectSound対応サウンドカード
URL:https://www.finalfantasyxiv.com/freetrial/

 ファイナルファンタジーのシリーズはこれまでも「ファイナルファンタジーXI」がオンラインのみのタイトルとして古くからリリースされており、「ファイナルファンタジーXVI」(以下FF14)はその第2弾。しかもFF14は1度サービスが終了し、現在のFF14は1度仕切り直した新バージョンとなっている。

 無料版ではLv35のレベルキャップ制限のほか、それに伴うコンテンツも制限される。実際のキャラクターメイキング、オープニングのカットシーンなど、プレイするほどFFの世界に引き込まれていくのがわかる。ビデオカードやシステムなど、そこに妥協は一切感じず、歴代FFと比べても遜色のないFFとして仕上がっているのがわかる。

 MMOPRGとしてみると、初めての戦闘に至るまでの導線が少々弱めで、ある程度意識して戦闘に出ようと思わなければ、いつまでも街のなかでぶらぶらと遊んでいられるというのもおもしろい。街中のクエストだけでもある程度はレベルが上げられるので、戦闘があまり得意じゃないという人はのんびり街中で遊んでキャラクターの操作に存分に慣れてから戦いに挑めばいいだろう。

 筆者はちょっと早めに戦闘をやってみたところ、アクション要素弱めだが、コマンド式ほどスローではない絶妙なテンポに感じた。アクション要素の強いMMOPRGが多いなかで明らかに異色なので、このテンポが合わない人もいるかもしれないため、製品版を買う前にこの無料版で試してみるのは悪くないやり方だと感じた。

 FF14の既存プレイヤーの知人にも話を聞いてみたが、FF14については満足に遊ぶならやはり製品版を購入したほうがいいだろう、ということだった。レベル35くらいだと高レベルの仲間とともに冒険しているとあっという間に達してしまうとのことだ。FF14は正にお試し版の感覚でプレイしてみるのがいいだろう。

 ただ、キャラクターメイキングがかなり細かく調整できるなど、かなり凝っているため、1度愛着あるキャラクターができてしまうと、そのキャラクターを使うために、結局製品版でプレイしたいという人も多そうだ。

 なお、製品版への移行のさいには月額料金のほか、パッケージかダウンロードなど製品版ソフトの購入も必要になる点には注意が必要だ。

キャラメイキングはさすがのFFで、かなりきめ細かに調整ができるようになっている印象だ
オープニングのカットシーンが非常に長いのもじつにファイナルファンタジーっぽい。操作できるようになってからも戦闘ができるようになるまではかなり時間がかかる
戦闘は一方的に攻撃できず、1度攻撃すると一定時間待ちが必要になるなど、アクション要素は弱め。ただコマンド式ではなく、アクションで攻撃を行なうあたりのバランスが絶妙だ

月額課金が理由で今まで抵抗していた人にこそおススメ!「ドラゴンクエストX」

タイトル名:ドラゴンクエストX

パブリッシャー:スクウェア・エニックス
課金タイプ:月額/30日/1,000円/3キャラ
製品版価格:4,104円(ダウンロード/パッケージ)
必須ハードウェア環境:
CPU:Core i3 2.0GHz相当以上/Core m 2.0GHz相当以上
メモリ:3GB以上
ストレージ空き容量:24GB 以上
ビデオカード:Geforce GT 220/Radeon HD 5550/IntelR HD Graphics 4000以上
サウンドカード:DirectSound 互換サウンドカード(DirectXR 9.0c)
ディスプレイ:800×600ドットカラー以上
URL:http://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/wintrial_1/

 国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズのMMOPRGが「ドラゴンクエストX」だ。昨年(2017年)発売された「ドラゴンクエストXI」と同様にナンバーリングタイトルとして今なお、プレイヤーが増え続けていると聞く。

 本作の無料版では、職業レベル50以上になると成長しなかったり、職業レベルが9までしか上がらなかったり、プレイヤーが作成した武器や防具を販売するバザーが利用できないなど、かなり制限が厳しい。ただし、その反面、第1部のストーリーは最後まで遊べるというのが最大の特徴となっている。

 筆者もそうだが、月額課金でドラクエを遊ぶことに抵抗があった人は非常に多かったと思う。また、サービス開始当初はこうした無料版のサービスは存在していなかったため、そのままふれることなく過ごした人も多いだろう。それがシリーズが続くようになったことで、とりあえず無料の範囲で、区切りのいいところまでストーリーが最後まで遊べるようになったというのは衝撃だ。

 早速軽くプレイしてみたが、ドラゴンクエストXはもうプレイ開始直後から、もうキャラクターのメイキングからキャラクターの動作まで、どこを見ても完全にドラクエなのだ。過去のタイトルで言えばIIX、IXの系譜を引き継ぎ、そしてここからXIになったと納得できる作りになっていると感じた。

 なお、既存プレイヤーの知人から聞いた話だと、職人レベル上限とバザー利用不可は厳しいが、とりあえず職業レベルキャップはクリアには問題ないとの話も伺っているので、プレイを躊躇している人は、安心してほしい。なによりそこにまだ見ぬドラクエがあると感じさせるビジュアルは、これまでのナンバーリングタイトルをすべてプレイしてきたが、10だけはやってなかったという人を惹きつけるのに十分に魅力的な作りとなっているので、ぜひ試してみてほしいと思う。

 なお、無料版から製品版への移行は可能だが、そのさいには月額料金がかかるようになるほか、パッケージ版かダウンロード版など製品版ソフトの購入も必要になる点には注意が必要だ。

キャラメイキングは髪型や体の大きさ、髪の色や目の形などが選択できる
ほかのMMOPRGと比べて違うなぁ、と感じたのはここで兄弟、または姉妹のメイキングも行なえること
フィールドに出てみるとメニューやキャラクターの雰囲気は完全にドラクエでした。ありがとうございます