2022年8月3日 12:30
ワールドワイドで世界100ヵ国以上の国と地域で取得されている認定資格を提供するCompTIA日本支局(本部:米国イリノイ州/日本支局長:Graham Hunter)は、日本国内でも人材のニーズが高まるデータアナリストやデータ分析関連の職種での人材育成を支援するため、CompTIA Data+日本語試験が2022年8月3日(水)より配信開始となることを発表しました。
CompTIA Data+は、データドリブン型のビジネス意思決定の構築と促進を職務とするデータアナリスト向けのプロフェッショナル認定資格です。CompTIA Data+と同様にデータに関連する知識とスキルを中心とした認定資格とラーニングソリューションは、2023年から順次導入がされ、エントリーレベル(CompTIA Data Foundations)、その上のキャリアとなるデータ分析の中級レベル(CompTIA Data+)、データシステム(CompTIA DataSys+)、上級データサイエンス(CompTIA DataSci+)が検討されています。
「第4次産業革命と言われる現在において、そのキーとなるのは、クラウドを中心としたITと、そしてその中で取り扱われるデータです。今までの産業革命でも多くの人材がこの発展を支えてきましたが、今回もデータに関連する確かなスキルを持つ人材が求められています。CompTIAは、組織が“データ”を実用的な“情報”に変えるため、有効となる認定資格が必要と考えました。CompTIA Data+は、様々な職種で必要とされる重要な知識へのパスを提供します。」
CompTIA Chief Technology EvangelistのJames Stangerは述べています。
この1年の間に、米国では、データアナリスト、データマイニングスペシャリスト、データエンジニア、データサイエンティストといった職種に対して、193,000件を超える求人がありました。データ関連の職種は、この10年間で最も急速に成長している職業の一つであるとされており、データサイエンティストなどの一部の職種では、他の職種に比べて最大で5倍以上の成長を見せる分野と予測されています。
日本でも、現在これらの職種へのニーズが高くなっており、中途採用などで人材を確保しようという動きが活発になってきています。
「CompTIA認定資格は、業務における様々な環境や状況において、特定の製品やサービスに依存せず、ITやICTでベストプラクティスを描くために必要な知識やスキルの目安として、役割を果たします。現在は、DXなど企業の課題に対して、必要な領域の人材を育成するため広く活用をいただいています。今回スタートするCompTIA Data+は、今までのCompTIA認定資格とは異なる領域をカバーすることになります。今から5年前に総務省が公開している情報通信白書の中でも、第4次産業革命の根源となるのは、「データ」であると明示されています。今後、企業での人材ニーズは高くなると思われますし、人材の確保が困難になることが予想されます。効率的な人材育成の手法として、認定資格の活用もご提案できればと思います。」
CompTIA日本支局 シニアコンサルタントの板見谷 剛史は述べています。
企業でのデータ関連職種のCompTIAでは、企業でのデータスキルギャップに焦点をあてたレポート「Closing the Data Skills Gap ~ データスキルギャップの解消~(日本語版)」もご提供しています。
CompTIAでは、今後、CompTIA Data+の日本語試験に合わせ、日本語の教材を10月中旬に、また、バーチャル環境でトレーニングを行えるツールも順次リリース予定です。
【CompTIA Data+詳細】
CompTIA Data+(試験番号:DA0-001/英語・日本語で受験が可能)
CompTIA Data+は、データマイニングや統計手法の基本的な理解と適用、データライフサイクル全体を通じたカバナンスと品質基準などのスキルを評価し、複雑なデータセットの分析を通じて、データドリブン型の意思決定をサポートし、ビジネス要件を変革するために必要とされるスキルと知識が網羅されています。データ分析の18~24カ月程度の実務経験で得られる知識やスキルを目安に設計されています。
■データをよりよく分析し解釈する
より効果的にデータマイニングを行い、詳細な分析を行います。これにより明確な分析結果を導き出します。
■インサイト(洞察)を明確に示す
重要なことを強調し、明確な説得力のあるレポートを作成します。組織が、より良いデータドリブン型の意思決定を行うことをサポートします。
■コンピテンシーを証明する
自身のスキルを活かし、より価値の高い人材となります。データリテラシースキルの証明により、自身が即戦力としてよりよい仕事ができ、常に向上心を持って取り組む姿勢を表します。
CompTIA Data+出題分野と比率:CompTIA Data+(DA0-001)
1.0 データの概念と環境 15%
2.0 データマイニング 25%
3.0 データアナリシス 23%
4.0 ビジュアライゼーション 23%
5.0 データガバナンス、品質と管理 14%
CompTIA Data+の詳細については、下記Webサイトからご覧ください。
https://www.comptia.jp/certif/dataalytics/comptia_data/
【CompTIA(コンプティア)について( https://www.comptia.jp )】
1982年、様々なIT規格の標準化を提言するため、ITベンダーとパートナー企業がオープンな対話を行う場となるべくグローバルなIT業界団体としてシカゴで設立。1990年、IT業界の活動を反映するべく、名称をCompTIA(the Computing Technology Industry Association)に変更。欧米を中心とし10拠点に拡大し、2001年4月にCompTIA日本支局を設立。
2018年現在、CompTIA(コンプティア)は、ICT業界を中心に2,000社以上のメンバー企業、3,000社以上の学校機関、トレーニング関連の企業とのパートナーシップを締結し、数万人を超えるITプロフェッショナルのコミュニティを運営しています。IT業界団体として、ITハードウェア/ソフトウェア、サービスを提供する企業や、業界のキーとなるITプロフェッショナルなどの成功と成長に貢献できるよう、ITに携わる企業や個人の利益を高めるための「教育」、CompTIA(コンプティア)認定資格での「認定」、IT業界の声を反映しIT政策に反映するための「政策支援活動」、IT業界への「社会貢献」の4つを柱として活動を続けています。
【CompTIA認定資格について( https://www.comptia.jp/certif/comptia_certificaiton/ )】
1993年に、Windowsのリリースを始めとするIT環境の変化に伴い、ITを管理する人材の必要性の高まりから、ビジネス環境において利用されているITハードウェア/ソフトウェアを理解し、より複雑なIT環境の管理、サポート、運用を行うスキルを評価するCompTIA A+の提供を開始。その後、IT環境の変化に伴い、ネットワーク管理者の必要性が高まりCompTIA Network+、セキュリティ人材のニーズに応じCompTIA Security+の提供と、その時代に即した人材を効率的に輩出できるように認定資格が開発されています。CompTIA認定資格は、業界のエキスパートにより開発され、実践力、応用力を評価するベンダーニュートラルの認定資格として、法人を中心にワールドワイドで200万人以上に取得されています(2018年4月現在)。
CompTIA A+、Network+、Security+、CySA+、CASPは、認定資格の人材評価の有効性が認められ、IT認定資格としては数少ないISO 17024の認定を受け、信頼性の高い認定資格として評価されています。日本国内では、ワールドワイドのスキル基準での人材育成を行う企業を中心に、導入が進められています。
2019年7月現在、Network+など13分野におよぶ業務に関する認定プログラムを提供しています。