やじうまPC Watch

Apple、ブルスク問題をディスりまくる。パニックの中で輝くMacのセキュリティを表現

 Appleは公式YouTubeチャンネルより、新たな宣伝動画「The Underdogs: BSOD (Blue Screen of Death) | Apple at Work」を公開した。

 The UnderdogsシリーズはAppleがここ数年展開している、ビジネスの場におけるApple製品の宣伝を目的とした動画シリーズで、とある企業のワーキングチームが奔走する様子を描いている。

 タイトルにBSODと入っている通り、今回の動画はWindows PCのエラー画面、通称ブルスクをテーマにした作品だ。

 詳しくは動画を視聴頂きたいが、要約すると、製品展示会の場にて、Windowsを採用していた他社が次々とBSODにより展示を継続できなくなる中、Macを採用していた自社だけが活動できた、という内容。

 パニック映画のようなドタバタ展開となっていて、システム管理者やセキュリティ担当者以外にも事態の深刻さが非常に分かりやすい。

 動画中ではMacが堅牢なセキュリティを搭載しており、アプリケーションやマルウェアからカーネルを保護するため障害に強いと説明している。

 描かれている出来事は、暗にCrowdStrike事件を揶揄していると思われる。2024年7月19日頃から、Windowsのクラッシュが多発した世界的なシステム障害だ。一説には世界で約850万台がクラッシュしたとされるなど、甚大な影響を与えた。

 実際には、動画中の描写のようにあるタイミングですべてのPCが同時にクラッシュする、というような事態ではなかったため、面白おかしく誇張した表現といえる。AppleとMicrosoftの間では、両社が広告宣伝において互いを揶揄し合うのは、これまでにもたびたび見られた光景であり、今回もその1例だろう。

 動画は、混乱に乗じて大量のMac miniを手押しカートに乗せて手売りする販売員と「There's no security like Mac security.」という文句で締められる。