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Valorant、チート対策でWindows 11が必須とするTPMを活用か

複数の報告をとりまとめたAnti-Cheat Police Departmentの公式Twitterより

 海外メディアPC GAMERが報じたところによると、Riot Gamesのeスポーツ系FPSゲーム「Valorant」をWindows 11環境でプレイした際に、Secure BootとTPM 2.0を強要しており、この要件を満たしていない場合はゲームが起動できないという報告が海外のフォーラムで上がっているという。

 そもそもWindows 11自体もSecure BootとTPM 2.0を必須としており、非対応環境ではそのままではインストールできない。しかしインストーラのハンドウェア環境チェックをするファイルをWindows 10のそれに差し替え、強制的にインストールを続行させる方法でインストールに成功したという報告が多く上がっている。

 海外フォーラムでこうしたチェックを迂回してWindows 11をインストールし、Valorantをプレイしようとしたユーザーの環境で、Secure BootとTPM 2.0を必須とするエラーメッセージが出てきた、というわけだ。

 PC GAMERによれば、ゲーム側にTPM 2.0のチェックを導入することで、チートプログラムの利用を防げるだけでなく、チートプログラムを導入している不正アカウントに対し、運営側がハードウェアIDと結びつけて凍結をすることが容易になるのではないかとしている。

 なお、Windows 10環境ではTPM 2.0のチェックなどは行なわれておらず、少なくともMicrosoftがサポートを続ける2025年までは、TPM 2.0の導入を急ぐ必要はないだろうともしている。