やじうまPC Watch
音の到達距離は数倍。でも、近隣への音量は抑えた防災スピーカー
2020年10月5日 13:56
TOA株式会社は5日、同社の「防災用スピーカー」と従来型スピーカーの音の違いが体験できる特設サイトをリニューアルし、そのなかで違いがよくわかる鳴動試験動画を公開している。
近年、大型台風や豪雨が頻発し、全国各地では大規模な防災訓練が実施されている。そのなかで携帯電話やスマートフォンへの緊急速報メールの配信に加え、防災行政無線も情報伝達に欠かせないツールとなっている。しかし、この防災行政無線がよく聞こえなかったという事例が、避難訓練のなかで上がってきているという。
そこで同社は、この防災行政無線で使用される屋外拡声用スピーカーを見直し、遠くまでも聞き取りやすい音を届ける「防災用スピーカー」を業界に先駆けて開発し、展開している。今回の特設サイトでは、このスピーカーの設置場所から400m、600m、800m離れたところで放送がどのように聞こえるのか、従来型スピーカーとの比較を動画にまとめている。
動画でわかるとおり、同社の防災用スピーカーは従来型と比較にならないほど、遠くでもはっきり聞こえており、その優位性が容易に確認できる。
このスピーカーには、複数のスピーカーユニットを垂直報告に連結し、線状の音源(線音源)を構成する「ラインアレイ技術」と、独自の音補正技術が採用されており、従来型と比較して2~3倍の距離までクリアに聞き取りやすい音を届けられるという。さらに、スピーカーの直下でも音量が抑えられていて、近隣住民への配慮もなされているという。現在、全国自治体300カ所以上、累計16,000基以上が使われているとしている。