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7月18日に発見の「習志野隕石」の2つ目を隣接する千葉・船橋で発見
2020年8月4日 14:55
独立行政法人国立科学博物館は3日、7月18日に千葉県習志野市で発見された隕石(参照:2日未明の「大火球」の一部、千葉・習志野に落下し「習志野隕石」として登録申請へ)の2つ目が千葉県船橋市で見つかったと発表した。
発見されたのは先日発表された「習志野隕石」の発見地から約1km離れた場所で、7月22日に発見。アパートの屋根上に落下したとみられ、隕石の衝突のさいに割れたとみられる屋根瓦の破片とともに隕石とみられる破片が落ちていたという。
破片は、ガンマ線測定の結果、宇宙線生成核種を検出し、隕石であることを確認した。詳細は現在も測定中というが、隕石の証拠となる宇宙線生成核種のアルミニウム-26(半減期約70万年)、ナトリウム-22(半減期約2.6年)、最近の落下と裏づけられるマンガン-54(半減期約312日)が検出されている。
今回の隕石は95gと73gの大きな破片2つと、5g以下の小さい破片の計8個が見つかっており、合計183g。いずれも落下から20日ほど外で放置されていたために表面が錆びている。ちなみに前回習志野市で発見された隕石は70gと63gの破片2つ、総重量は156gだったので、今回のものはやや大型となる。
名称については、最初に発見された場所が習志野市であったことや、地域名としても知られていることから、今回のものも「習志野隕石」として国際隕石学会に登録申請する予定。今後、分類の確定を進めるとする。