やじうまPC Watch

抜き取った血液で駆動するオーディオシステム。露アーティストが製作

 血液を電解液としたバッテリを作り、オーディオシステムを駆動する。一見なんのことだか分からないが、ロシア在住のアーティストDmitry Morozov氏は4.5Lもの自らの血液を18カ月かけて抜き取り、「Until I die」と名付けられたコンセプト・アートを実際に製作してしまった。

 見た目は19世紀に試作されたボルタ電池などをイメージした実験器具調となっており、コンセプトは、輸血による若返りを研究したアレクサンダー・ボグダーノフにインスパイアされたという。薄暗い中に展示されている様子は、実際不気味な雰囲気を醸し出している。

 電池は、ボルタ電池と同様の仕組みの化学電池で、アルミニウムと銅の電極を持ち、調製された血液を電解質とすることで製作。5つのバッテリセットで3Vを発生し、容量は1,000mAhほどとなる。