【CES 2012レポート】Lenovo編その2
~WUXGA液晶およびIntel Medfield搭載Androidタブレットなどを公開

Lenovoのプライベートブース

会期:1月10日~13日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center/The Venetian



 各イベントなどで、随時新製品を発表/公開しているLenovoだが、関係者向けに限定公開しているプライベートブースに、今回の新製品を一堂に集め展示している。その中に、まだ取り上げていない新Androidタブレットがあったので、ここに紹介する。

 「IdeaPad K2010」は中国市場専用とされているが、Tegra 3を搭載するハイエンドタブレットだ。細かな製品情報は得られなかったが、CPUは1.3GHz駆動のT30Lと1.6GHz駆動のT33のいずれかを搭載し、液晶は1,920×1,200ドット表示対応の10.1型となる。OSはAndroid 4.0。

IdeaPad K2010下面右側面
左側面上面OSはAndroid 4.0

 別記事でも取り上げた「IdeaPad K2110」もやはり中国市場専用となっている。こちらは、CPUにMedfieldこと次期AtomのAtom Z2460を搭載する初のAndroid。デモ機では、Android 4.0が動いていたが、説明書きによると初期のOSはAndroid 3.xで、4.0へはアップグレード対応となっている。

IdeaPad K2110下面右側面
左側面上面このモデルは残念ながら中国のみとなっている

 このほか、すでに掲載済みの製品について、じっくりと写真を撮ることができたので、いくつか追加情報を交えて紹介する。

 「ThinkPad X1 Hybrid」は、Qualcommのプロセッサとメモリ、16GBフラッシュメモリを搭載するmini PCI Expressカードを内蔵することで、通常のWindows 7から、同社がInstant Media Mode(IMM)と呼ぶAndroidベースのLinux OSへと切り換えることができる。切り替えのメリットは、消費電力の削減で、IMMではバッテリ駆動時間をWindowsモードの2倍の10時間にまで延ばせる。切り替えはソフトウェアで行ない、数秒で切り替わる。

 しかし、制約もあり、IMMでは基本的にmini PCI Express上のリソースにしかアクセスできない。IMMでは、メール、音楽、動画、Webといった機能があるが、IMMで音楽や動画を楽しむには、あらかじめ16GBのフラッシュメモリにそのデータを保存しておく必要がある。ただし、Windowsからはこの16GBのフラッシュメモリにアクセスできるので、普段視聴したいコンテンツは、ここに保存するようにしておくという運用次第で解決できる問題ではある。メールについても、Windowsモードでローカルにデータ保存している場合は、IMMからそれを見るのが難しいが、IMAP4などを使っている場合は特に支障なく、どちらのモードからも最新メールにアクセスできる。

ThinkPad X1 Hybridモードの切り替えはソフトで行ない、瞬時に終わるIMMの画面
右側面背面左側面

 「ThinkPad T430u」は、同社初のビジネス向けUltrabook。ThinkPadの名前からも想像できる通り、大和研究所で開発され、各種堅牢性テストを通過している。本体の厚さは20mm以下となっているが、これはもっと薄くすることもできたという。しかし、SSDだけじゃなく1TB HDDを積むといった、幅広いニーズに応えるため、敢えて極限まで薄くすることはしなかったのだという。

 それでも、薄型化によりドックコネクタを装備できなかったのだが、これについてはUSB 3.0ポートリプリケータをオプションで用意している。これを使うと、PCとUSBケーブル1本で繋ぐことで、USB×5、イヤフォン、Gigabit Ethernet、DVI×2を増設できる。

ThinkPad T430u天板右側面
背面左側面正面
オプションのUSBドック11月に発表された中国向けの5型AndroidタブレットIdeaTab S2005
IdeaCentre A720。静電容量式タッチスクリーン搭載液晶一体型で世界最大/最薄を謳い、大きさは27型、厚さは24.5mmこのように液晶が水平になる。用途はいろいろあるだろうが、例えば家族でのタッチ対応対戦型ゲームなどに向いている横から見たところ
水平にしたところ主要インターフェイスは台座に内蔵。右側面には光学ドライブも左側面
IdeaPad YOGA液晶が360度回転し、クラムシェルとスレートの使い分けが可能さらに、このようなスタンド状態
テント状態での使用も想定している天板左側面
右側面正面背面
液晶は10点同時タッチに対応キーボードは周辺より若干低く、かつスレート状態では自動的に無効になるパームレストなどはゴムっぽいテクスチャ仕上げで滑り止め効果がある
キーボード着脱式AndroidタブレットのIdeaTab S2110合体させたところ天板
背面右側面左側面

(2012年 1月 12日)

[Reported by 若杉 紀彦]