イベントレポート

Noctua×Carbice、カーボンナノチューブ採用で長寿命なサーマルパッド

 NoctuaとCarbiceは6月1日、自作PC向け冷却分野での長期的な戦略的パートナーシップを発表した。最初の製品となるカーボンナノチューブ採用のサーマルパッド「NT-CP1 AM5/4」は9月の発売を予定しており、台湾・台北で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2026でも展示される予定。

 NT-CP1 AM5/4は、Ryzenプロセッサ専用に設計されたCarbice製サーマルパッド。AM5およびAM4の両プラットフォームで最適な性能を発揮するよう調整/検証されており、長期にわたる高い性能と高信頼性、メンテナンス不要という利点を求めるAMDユーザーに適した製品となっているという。

 一般的なサーマルパッドやグリスは、ポンプアウトや剥離、ひび割れなどの劣化により、時間の経過とともに性能が低下していく。これに対しCarbiceのサーマルパッドはは、垂直配向カーボンナノチューブを用いており、数百から数千回に及ぶ熱サイクルを経ても性能が向上し続けるという。

 これは頑丈な構造と、表面の微細構造に徐々に密着していくカーボンナノチューブによるもので、熱サイクルを重ねるほど熱伝達効率が高まる仕組みだ。そのため、グリスの塗り直しを意識することなく、数年先まで最大限の性能を維持したいユーザーに最適としている。

 また、もろく滑りやすく導電性を持つほかのカーボン系/グラファイト系サーマルパッドとも異なり、カーボンナノチューブの層の間にアルミニウム製の芯材を挟み込み、表面全体をナノスケールのポリマーコーティングで保護する構造となっている。これにより、高い堅牢性を備えつつ、取り付け時にずれない適度な粘着性と、容易な取り外しを両立したという。

 今後、小売市場でCarbice製サーマルパッドを独占的に販売するとともに、今後の製品開発で協業するとしている。