大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」
自分で組み立てたレッツノートは最高!30周年の神戸工場で子どもたちが大奮闘
2026年8月4日 06:06
夏休み恒例企画となっているパナソニック コネクトの「手づくりレッツノート工房」が、2026年8月1日、兵庫県神戸市のパナソニック コネクト モバイルソリューションズ事業部神戸工場で開催された。
23回目を迎えた今回の「手づくりレッツノート工房」では、レッツノートの誕生から30周年の節目を迎えたこともあり、スタッフ全員が「30周年」の記念ロゴが入ったTシャツを着用。神戸工場の社員だけでなく、パナソニック コネクト執行役員ヴァイス・プレジデントモバイルソリューションズ事業部マネージングダイレクターの青木秀介氏をはじめ、大阪・京橋、東京・浜離宮に勤務する社員たちを含めて、約100人の同社社員が参加し、子どもたちの組み立てをサポートした。
SC7とFC7の2種類から選べる2026年の手づくりレッツノート工房
また、今回の組み立て教室では、初めて2種類の機種から選択できるようにしたのも特徴だ。レッツノート工房では、全員が一緒になって組み立てを行なう方法を取っているため、組み立てる機種を1つに限定してきたが、今回は、12.4型ノートPCのレットノート「SC7」と14型ノートPCのレッツノート「FC7」を選択できるようにした。
実は、2026年4月に発売した「SC7」と「FC7」は、新たな製品ラインである13.3型ノートPC「NC7」とともに、「互換性設計」を採用しているのが特徴だ。
互換性設計とは、画面サイズに関係する部品や筐体部品を除き、すべてのハードウェア、ソフトウェアの互換性を確保し、導入時のマスター作成の工数削減や、運用時の管理でもIT管理者の負荷を軽減できるようにしている。その設計思想が、レッツノート工房での機種の選択肢を増やすという思わぬ効果にもつながったといえる。
ボトムカバーを取り付ける際のネジの数が異なるなど、微妙な違いはあったが、同じ組み立て手順で、作業を進行することができた。
今回のレポートでは、「SC7」と「FC7」の2機種の組み立ての様子を、写真を通じて紹介する。基板や部品、レイアウトなどを含めて、共通設計となっている部分が多いことが確認できる。
値上がりしたが31組が参加し大盛況
今回の「手づくりレッツノート工房」には、兵庫県からの参加のほか、北海道や徳島などからの参加を含めて、31組の親子が来場。13人の小学生、13人の中学生、5人の高校生が組み立てに挑戦した。また、従業員枠として5組が参加。小学生が1人、中学生が1人、高校生が3人となった。36人すべての参加者のうち、男の子が24人、女の子が12人という構成だった。
今年(2026年)に入ってから、PC本体価格が上昇しており、参加費は、前年の19万円から、SC7が23万4,400円、FC7が23万9,900円と高くなったが、それでも定員数を大きく上回る101件の応募があったという。
午前10時からスタートした開校式で、「手づくりレッツノート工房」の「理事長」として挨拶した青木秀介氏は、「本当は応募者全員に参加してほしかったが、場所の制約などもあり、厳正な抽選の結果、31組の親子に参加してもらうことになった」とし、「みなさんに組み立てを体験してもらうために準備を進め、今日の日を心待ちにしていた。レッツノートは、今年で30周年を迎えた。その間、ずっと神戸の地でレッツノートを生産している。単に作り続けるだけでなく、神戸工場の一人ひとりが、少しでもいいものを作るために、毎日改善を加えている。今日時点での集大成ともいえる最高のモノづくりを体験してもらうことになる。モノづくりの難しさとともに、難しいからこそ感じることができる楽しさや面白さを体験してもらい、思い出になる1日にしてほしい」と挨拶した。
また、レッツノートと同じ30歳となった神戸工場の宰 翔央氏が、この日の「工房長」を務め、「PCづくりだけでなく、夏の思い出づくりとなるイベントもたくさん用意している。ぜひ、楽しんでほしい」と、参加者に呼びかけた。
さらに、組み立て作業の開始前には、神戸工場の社員が扮したレッツ博士とノート助手が登場し、レッツノートに関するクイズを出題。「レッツノートの天板はどのような構造になっているのか」(答えは車のボンネット構造)、「頑丈さを確認するためにどのぐらいの高さから落として、テストをしているか」(答えは机の高さ=76cm)といったクイズに頭を悩ましていた。
レッツ博士とノート助手は、「頑丈さと、軽さを両立しているのがレッツノートの特徴。それだけでなく、動画を再生しながら、神戸から青森までを新幹線で往復しても、使い続けられる長時間駆動も実現している」と説明し、参加者を驚かせていた。
13個の部品を組み立て
午前10時からスタートした組み立て作業では、13個の部品を使用。SC7では6種類28個のネジを、FC7では6種類31個のネジを使用した。組み立ての様子を写真で追ってみる。















小学生の参加者からは、「PCの組み立てがとても楽しかった」という声があがっていたほか、中学生や高校生の参加者からは「将来は、工業系の高校へ進学したい。普段使うPCを自分の手で組み立てられる貴重な機会になった」、「学校はレポートを提出する課題が多いため、調べものや文章の入力にPCを活用したい」、「父から譲り受けたレッツノートを使用していたが、これからは自分で組み立てたレッツノートを使いたい」などの声があがっていた。
閉校式で、「校長」として挨拶したパナソニック コネクト モバイルソリューションズ事業部神戸工場の遠藤昇工場長は、「最後の梱包工程で、自分で組み立てたPCを大事に扱っている姿を見て、手づくりレッツノート工房を開催してよかったと思った。学校にいったら、夏休みのいい思い出として、ぜひ友達に自慢してほしい。みなさんに、ずっとレッツノートのファンでいてもらえるように、私たちもがんばる」と述べた。
また、取材に応じたパナソニック コネクト 青木ヴァイス・プレジデントは、「実際に組み立てみて、難しさを感じた。日々、これを正確に、速いスピードで組み立てることができる社員のすごさを改めて感じた。堅牢性があり、軽く、長時間にわたって利用するための工夫が随所に凝らされていることも改めて理解できた」とし、「参加した子どもたちが夢中になって、組み立てに取り組んでいることに感動した。これからも継続していきたいイベントである」と、来年度の「手づくりレッツノート工房」の開催を約束した。
30周年記念のTシャツ着用で応対
今年の「手づくりレッツノート工房」では、スタッフ全員がレッツノートおよびタフブックの30周年を記念して制作したロゴマークが入ったTシャツ着用した。
会場には、ロゴマークをデザインしたパナソニック コネクト デザイン&マーケティング本部デザイン統括部第2エクスペリエンスデザイン部MSデザイン課の堺 千里氏も参加していた。
堺氏は、「レッツノートとタフブックのイメージが、ひとめで伝わることを意識した。何度も作り直した結果、形を忠実に再現したデザインではなく、デフォルメしながら、『らしさ』を感じられ、そしてシンプルなものに仕上げた。昨年から制作を開始し、完成したのは2026年6月。最終決定したときには、会議に参加していた社員全員が、『これだ!』と言って拍手した」という自信作だ。
レッツノートは1996年6月に発表され、タフブックは1996年9月に発売されている。どちらも同時に30周年を迎える。ロゴは、今後1年間に渡ってさまざまなシーンで使用され、各種記念グッズも制作される予定だという。


























































































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