イベントレポート
LenovoのGoogle Project Tango対応スマホが今夏出荷
~6.5型液晶を搭載し、500ドル以下で提供予定
(2016/1/8 14:06)
LenovoはCES 2015の会期中に記者会見を開催し、Googleの「Project Tango」に対応した最初の一般消費者向けデバイスを今夏からグローバルに販売を開始することを明らかにした。
Project Tangoとは、知覚コンピューティングをAndroidプラットフォームに付加しようとするGoogleの取り組み。Lenovoによれば価格は500ドル以下で、6.5型の液晶ディスプレイを搭載し、SoCにはQualcommのSnapdragonを採用しているという。
Androidに知覚コンピューティングを追加するProject Tango、Lenovoが対応デバイスを発売
Googleがこれまで取り組んできたProject Tangoは、デジタルデバイスに人間の目や耳に相当する機能を追加する知覚コンピューティングのプロジェクト。例えば、人間の眼は、2つの目で物を立体的に捉えることが可能で、それにより物体の大きさや物体との距離などを知覚できるようになっている。これに対して、スマートフォンなどに搭載されている一般的なカメラは、2Dで撮影するためのものであり、物を立体的に捉えられない。
そこで、Project Tangoでは、3Dカメラの機能を追加し、深度センサーと魚眼レンズを追加することで、物をより広角に、かつ立体的に捉えようとする。それをAndroid向けの標準仕様として策定していこうというのが、Project Tangoの目的となる。
なお、Project Tangoの詳細に関しては、僚誌Car Watchの記事が詳しいので、そちらを参照していただきたい。
既にGoogleは、NVIDIAのTegraを搭載した開発デバイスを開発者向けに販売しているが、これまでのところエンドユーザー向けの製品は1つも発表されてこなかった。今回のLenovoのスマートフォンは、その第1弾ということになる。発表会にはGoogle Project Tango主任のジョニー・リー氏が登壇し、Project Tangoについて説明したほか、Lenovo側は副社長のジェフ・メルディッチ氏が製品の概要を説明した。
メルディッチ氏によれば、現在Lenovoが開発中のProject Tango対応スマートフォンは、6.5型の液晶を搭載し、SoCはQualcommのSnapdragonというスペックで、グローバルに夏頃に500ドル以下の価格で販売する予定という。なお、今回の発表会では、あくまで発売の意向が表明されただけで、実際の製品の展示はなく、CGによるイメージだけが公開された。