イベントレポート
AMD、スパコン譲りの96コアCPU「Ryzen Threadripper PRO 9995WX」
2025年5月21日 12:00
AMDは21日(台湾時間)、開発コードネーム“Shimada Peak”(日本語にすると島田峰)で知られてきた新CPU「Ryzen Threadripper PRO 9000」シリーズを発表した。96コアの9995WXと、64コアの9980XなどのSKUが用意される。
最大96コア構成に
AMDのRyzen Threadripper PROシリーズは、AMDのサーバー向けCPUであるEPYCの技術(ダイ、パッケージなど)を、ワークステーションPC向けに仕立てた製品になる。現行製品は「Ryzen Threadripper PRO 7000 WX」シリーズで、2023年の10月発表、11月発売となったので、約1年半ぶりに新製品が投入されたことになる。
今回発表されたRyzen Threadripper PRO 9000は、Zen 5を採用した第5世代EPYCに基づいている。第5世代EPYCではZen 5cコアで192コア、Zen 5コアで128コアの製品が用意されているが、Ryzen Threadripper PRO 9000は最上位モデルの9995WXが最大96コアのZen 5で、第5世代EPYCでは「9655」に相当する製品となる。
ターボ時の最大周波数は5.4GHz、384MBのL3キャッシュ、128レーンのPCIe 5.0といったスペックになっている。現時点ではすべてのSKUなどは明らかになっていないが、ほかに64コアの9980Xが存在することが明らかにされている。