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最大64コアのハイエンド向けCPU「Ryzen Threadripper 9000」発売へ

Ryzen Threadripper 9000

 米AMDは、最大64コアのハイエンドデスクトップ(HEDT)向けCPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズを7月31日より出荷開始すると発表した。

 Ryzen Threadripper 9000シリーズは、最新のZen 5アーキテクチャのCPUコアを最大64基搭載したハイエンドCPU。最大80レーンのPCIe 5.0による拡張性や高いマルチコア性能により、レンダリング、3Dコンテンツ作成、ビデオ編集、AI処理に好適としている。

 CPU内にL3キャッシュを最大で256MBを備えるほか、メモリは4チャネルのDDR5-6400に対応。オーバークロックの対応も謳われている。フル512bitデータパスを備えたことで、前モデル(Ryzen Threadripper 7000)シリーズと比較してAVX-512のサポートが強化された。

Ryzen Threadripper 9000シリーズの特徴

 同社によれば、競合のXeon W-3500と比較してCinebench 2024は最大83%、Adobe After Effects性能は最大80%向上するという。また、Ryzen Threadripper 9980Xは、同じビデオカードを使用したXeon w9-3595X環境と比較して、Autodsk Mayaで最大64%高いGPU性能を実現するとしている。

競合より高いCPU性能とGPU性能を実現するという

 対応チップセットは「AMD TRX50」となっており、従来と同じsTR5ソケットを採用し、TDPは350Wを維持。このため既存のマザーボードとの互換性が保たれる。

 ラインナップは、64コア/128スレッドの「Ryzen Threadripper 9980X」、32コア/64スレッドの「Ryzen Threadripper 9970X」、24コア/48スレッドの「Ryzen Threadripper 9960X」の3種類が用意される。米国での推奨小売価格は順に4,999ドル(約74万円)、2,499ドル(約37万円)、1,499ドル(約22万円)。

CPUコア/スレッドブースト/ベース周波数合計キャッシュ容量TDP推奨小売価格(ドル)
Ryzen Threadripper 9980X64/1285.4/3.2GHz256MB350W4,999ドル
Ryzen Threadripper 9970X32/645.4/4GHz128MB350W2,499ドル
Ryzen Threadripper 9960X24/485.4/4.2GHz128MB350W1,499ドル