イベントレポート

両方がハッピー。iOS+Android両対応忘れ物防止タグが登場へ

両対応できるとユーザーとしても嬉しい

 台湾にて開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2024にて、Appleの「Find My(探す)」とGoogleの「Find My Device(デバイスを探す)」のどちらも対応するBlueoothのMCU(Micro Controller Unit)がRealtekのブースで展示されている。

 このMCUを搭載した製品がいわゆる「忘れ物防止タグ」になる。

 AppleのFind Myについては、世界中で稼働しているiOSデバイスにより発見できる可能性が高くなり、筆者も日々お世話になっている。Apple純正のAirTagに加えてサードパーティーによるタグも多く市場に出回っている状態だ。

 一方、Google Find My Deviceについては今年(2024年)の5月より、ChipoloとPebblebeeのタグが使用できるようになるとGoogleのブログには記載があるが、6月の執筆時点ではまだ予約表示で発売されていない。Realtekの担当者によればまだ仕様が確定していないとのことで、会場でもAndroid側はは準備されていなかった。

 しかしながらこちらもサービスが開始されれば、世界中で稼働しているAndroidデバイスにより発見できる可能性は高くなりそうだ。

 今回対応するMCUは「RTL8752」と「RTL8762」シリーズの2つで、例としてボードに表示されていたのは「RTL8752H」だった。これらのMCUは既に量産されているという。

RTL8752Hを搭載したタグのサンプル。右のタグは印刷ができるようなデザインだが、バッテリの交換はできない

 バッテリの持ちについては、もちろん電池容量にも左右されるが、数カ月から2年程度持つとのことだ。

 あくまでもBlueoothのソリューションとなるため、Apple純正の「AirTag」のみ搭載しているUWBを使った近距離の物を探すことはできないが、iOSとAndroidのどちらも巨大なネットワークに対応することが、忘れ物を発見する上で大きなメリットとなりそうだ。今後の搭載製品に期待したい。