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AIを使うと仕事が楽しくなる。日本HPから1kg切りのRyzen AI 300搭載ノート

HP OmniBook 7 Aero 13(セラミックホワイト)

 日本HPは、CPUにRyzen AI 300またはCore Ultra 200Vシリーズを搭載した個人向けノートPC「HP OmniBook 7 Aero 13」、「HP OmniBook X Flip 14」シリーズを発売した。

 いずれも40TOPS以上のNPUを持つCPUを搭載し、Microsoftが定めるCopilot+ PCに準拠。AIアシスタント「HP AI Companion」を搭載し、自然言語でさまざまな質問に答えたり、複数のファイルを分析してレポートしたり、PCの性能を監視して常に最高の状態を維持したりする。2025年夏にはアップデートを実施する予定で、メモリ32GB搭載モデルではオンデバイスでAIを実行できるようになるという。

 また、NPUを活用したAIベースのカメラ拡張機能「Poly Camera Pro」も備え、外付けカメラに対してもさまざまな設定が可能で、顔を追従するオートフレーム、メッセージや名刺情報などをテロップとして設定できる「Scene & Watermarks」などが利用できる。

HP AI Companionの機能
Poly Camera Proの機能
個人向けPCのラインナップと今回投入するモデルの位置づけ

HP OmniBook 7 Aero 13

HP OmniBook 7 Aero 13(グレイシャーシルバー)

 HP OmniBook 7 Aero 13は、最軽量構成で970gを実現したモバイルノート。なお、受注は11日より開始するが、製品の出荷は5月以降を予定している。

 「スタンダードモデル」は、CPUにRyzen AI 5 340、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、1,920×1,200ドット表示対応13.3型非光沢IPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は18万8,100円。

 「パフォーマンスモデル」は、CPUにRyzen AI 7 350、メモリ16GB、ストレージに1TB SSD、1,920×1,200ドット表示対応13.3型非光沢IPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は21万7,800円。

 「パフォーマンスプラスモデル」は、CPUにRyzen AI 7 350、メモリ32GB、ストレージに1TB SSD、1,920×1,200ドット表示対応13.3型非光沢IPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は23万3,200円。

 インターフェイスは、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 1、HDMI 2.1出力、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、500万画素Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを搭載する。

 バッテリは3セルリチウムイオンで、駆動時間は約15.5時間。本体サイズは約297×211×16.5~17.4mm、重量はスタンダード/パフォーマンスモデルが約970g、パフォーマンスプラスモデルが約1kg。本体色はグレイシャーシルバーとセラミックホワイトの2種類。

HP OmniBook 7 Aero 13の主な特徴

HP OmniBook X Flip 14

HP OmniBook X Flip 14の主な特徴

 HP OmniBook X Flip 14は液晶が360度回転する2in1。CPUにCore Ultra 200Vを搭載したインテル版と、CPUにRyzen AI 300を搭載したAMD版が用意される。

HP OmniBook X Flip 14(インテル)

 インテル版のスタンダードモデルは、CPUにCore Ultra 5 226V、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、2,880×1,800ドット表示対応14型OLEDディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は21万2,300円。

 インテル版のスタンダードモデルは、CPUにCore Ultra 7 258V、メモリ32GB、ストレージに1TB SSD、2,880×1,800ドット表示対応14型OLEDディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は27万2,800円。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI 2.1出力、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、500万画素Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを搭載する。

 バッテリは3セルリチウムイオンで、駆動時間は約15.5時間。本体サイズは約313×218×14.6~16.9mm、重量は約1.39kg。本体色はミッドナイトブルーとメテオシルバーの2種類が用意される。

HP OmniBook X Flip 14(AMD)

 AMD版のスタンダードモデルは、CPUにRyzen AI 5 340、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、2,880×1,800ドット表示対応14型OLEDディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は20万1,300円。

 AMD版のパフォーマンスモデルは、CPUにRyzen AI 7 350、メモリ32GB、ストレージに1TB SSD、2,880×1,800ドット表示対応14型OLEDディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載し、価格は25万3,000円。

 インターフェイスは、USB4、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI 2.1出力、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、500万画素Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを搭載する。

 バッテリは3セルリチウムイオンで、駆動時間は約14.5時間。本体サイズは約313×218×14.6~16.9mm、重量は約1.41kg。本体色はメテオシルバー。

AIで仕事を楽しく

日本HP 執行役員 パーソナルシステムズ事業本部 事業本部長の松浦徹氏

 発表会では、日本HP 執行役員 パーソナルシステムズ事業本部 事業本部長の松浦徹氏が挨拶。同社は今、「Future of Work」というスローガンを掲げているが、その実現に「AIを搭載したデバイスの提供」があるとし、今回のAI PCの投入によるラインナップの拡充に至ったとする。

 その背景として、同社のAI利用に関する調査結果を紹介。73%のナレッジワーカーが、AIが仕事を楽にしてくれると回答しているほか、68%のナレッジワーカーがAIを使った仕事が楽しく、新たな機会を提供してくれていると実感しているとのこと。そのため、今後もPCにおけるAI利用が増えていくだろうと予測している。

 特に、複雑な調査や長文資料のレビュー、これまでWeb会議で不明瞭だった音声や映像をAIを使って改善したり、提案書作成のシーンにおいては、ローカルでAIを実行する機会が高まる。これまで同社のAI PCは主に上位モデルで展開してきたが、今回メインストリームゾーンにも展開することで、より多くのユーザーにAI PCが享受できるようになるとしている。

今回のAI PCラインナップ拡充の背景