イベントレポート

Cooler Master、金属製で吸音材つきサイドパネルを採用したPCケース「Silencio」など

Silencio S600。容易に着脱できる防塵フィルタや前面ドア、吸音材つき金属サイドパネルなどが特徴。なお、ガラスサイドパネルの用意もある

 Cooler Masterは、COMPUTEX TAIPEI 2019に出展し、6月以降に投入する新製品群を展示した。

 展示はCPUクーラーから電源、ケース、キーボード/マウスに至るまで多岐にわたるのだが、「とくに日本市場向けに特化した」というのが、静音を謳うATXケース「Silencio S600」とmicroATXケース「Silencio S400」だ。

 このケース、本来はガラスサイドパネルを採用しているのだが、日本の担当者意見により、金属パネルに吸音材を貼り付けたモデルを用意し、それが日本市場向けに投入される。

 一人暮らしでワンルームに住んでいて、なおかつPCを24時間つけっぱなしにしておく場合、「内部は見えなくてもいい、光らなくてもいい、とにかく静かにしてほしい」というニーズは多くあり、本製品はそうした声に応えたものとなる。

 製品の特徴としては、静音性を高めるための前面ドアが取り付けられているほか、ドア内部にワンタッチで着脱可能な防塵フィルタを装備。本体上部にSDカードリーダを標準で搭載し、いまどき珍しい5インチベイを備えているなど、使い勝手や拡張性の面でも配慮されている。

 上部にもファンを取り付け可能スペースを備え、マグネット式の防塵フィルタを備えるが、不要な場合は吸音材つきカバーをつけて静音性を高めることができる。両製品ともに日本向けに近日中に投入予定だ。

microATXモデルのSilencio S400
こちらも5インチベイを1基備えている
上部にSDカードリーダを備える点が特徴
本体背面

 もう1つは、「CM 690」シリーズの後継「MASTERBOX CM694」。前面/上面メッシュの採用で通気性を高めたCM 690シリーズは、Antecの「Nine Hundred」に続くゲーミングケースのベストヒットとなったが、CM694ではビデオカードホルダーの実装、USB Type-C端子、端子カバーの付属など、さらなるブラッシュアップを図っている。

 CM694は6月中にも日本で販売開始される予定となっており、販売価格はCM 690 IIIと同じく1万円台前半になる見込みだ。

MASTERBOX CM694
本体上部のインターフェイス部。防塵カバーが標準で添付するほか、Type-C端子も備えた
CM694の組み込み例
ビデオカードホルダーを備え、重いビデオカードを装着したときのPCI Expressスロットの破損を防ぐ

 このほかブースでは、Mini-ITXケースのコンセプトモデルや、CPUクーラーのコンセプト、外装を肉抜きして55gの軽量性を実現したゲーミングマウス、ワークステーション向けのキーボードの新製品などを展示した。

倒立機構のMini-ITXケースのコンセプトモデル
周囲との干渉を抑えたCPUクーラー、MASTERAIR M620M
銅製ベイパーチャンバー採用CPUクーラー「MASTERAIR Maker 3DVVC」
デュアルポンプ採用の「MASTERLIQUID ML240P DUAL MIRAGE」。2つのポンプにより性能を向上させたほか、フェールセーフにもなっている
水冷ヘッド部が2.44型のフルカラーディスプレイとなっている「MASTELIQUID ML240P VIVID」
外装シェルを大胆に肉抜きしたことで55gの軽量性を実現したゲーミングマウス「MM710」
Cherryのロープロファイルスイッチを採用したワークステーション向けのキーボード「SK600 WHITE LIMITED EDITION」シリーズ
Bluetooth 4.0でPCと接続し、接続先を3つ切り替えられる。キー配列をフルサイズの60%に凝縮したモデルも用意されている