イベントレポート

ASRock、Mini-ITXケースに入る世界初のThunderbolt 3ネイティブビデオカード

RX570TM-ITX/TBT

 ASRockは、5月28日(台湾時間)より開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2019に出展。これに先立って展示内容を公開し、世界初となるThunderbolt 3ネイティブなビデオカード「RX570TM-ITX/TBT」を紹介した。

 Thunderbolt 3でGPUを拡張する場合、変換基板を介してThunderbolt 3をPCI Express x16に変換、その先にPCI Express x16のビデオカードを装着する。ただ、変換基板だけあれば良いというわけではなく、別途ケースや電源も用意しなければならないため、これまでケースと電源と変換基板をセットにした、いわゆる「外付けGPUボックス」というかたちで提供するのが一般的だった。

 これに対しRX570TM-ITX/TBTは、Thunderbolt 3にネイティブで対応し、なおかつThin Mini-ITXフォームファクタを採用している。変換基板を不要としたほか、汎用のMini-ITXケースとも互換性があり、容易にGPUボックスのようなソリューションを実現できるとしている(電源については未記載)。

 また、USB Type-CによるUSB PD給電にも対応し、ノートPCに接続すればGPUの拡張とともに本体への充電も可能。さらに、4基のUSB 3.0 Hub、Gigabit Ethernet、SATA 6Gbpsといったインターフェイスも備え、ドッキングステーションとして利用できる。

 HDMI、ミニD-Sub15ピンといった外部ディスプレイインターフェイスのみならず、LCDコントロールピンもオンボードで搭載しているため、一体型PCメーカーがディスプレイに本製品を組み込み、「高い3D性能と充電機能を兼ね備えたThuderboltディスプレイ」のようなソリューションも実現できるとしている。

 もっとも、本製品は名前が示すとおりRadeon RX 570をオンボードで搭載しているため、GPUの交換をユーザーが行なえるわけではない。よって別のGPUを使いたい場合、ASRockがラインナップを増やすのを待つしかない。

 リリースでASRockは製品写真を公開していないのだが、COMPUTEXでのブース展示があると思われ、詳細は追ってお伝えしたい。