イベントレポート

Acer、まるでガンダムのコックピットのように動くゲーミングチェアやフリップ式ゲーミングノート

Acerが発表したPredator Thronos

 Acerは8月31日よりドイツ共和国ベルリン市で開催されるIFAに先立ち、新製品を発表した。ここではゲーミングPC向けのソリューションで現地で公開された実機の写真などを中心にレポートをお届けするが、以下の別記事も合わせて参照されたい。

Predator Triton 900

Predator Triton 900を紹介するAcerのジェーソン・チャン社長

 2in1ゲーミングノートPC「Predator Triton 900」は、液晶のフレームの中心にシャフトが通っており、そこを起点にしてディスプレイパネルだけが360度回転するというフリップ式のディスプレイを採用している。

 これにより、クラムシェルで使ったり、タブレット的に使うことも可能になっている。現時点では製品の詳細は不明だが、記者会見では同社が第4世代AeroBladeFanと呼んでいるフクロウの羽にヒントを得た冷却ファンが採用され、ゲーミングPCとしては比較的静かになっていること、さらにディスプレイは4K UHD(3,820×2,160ドット)で、G-SYNCに対応していることなどが明らかにされた。

第4世代AeroBladeFanの説明

Predator X

Predator Xの開発意向表明

 Predator Xは、ゲーミングPCとしては前例がないサーバー向けのXeonをデュアルソケットで搭載したマザーボードに、NVIDIAが発表したばかりのGeForce RTX 20シリーズを2枚搭載しており、CPUもGPUも世界最高スペックと言えるようなゲーミングPCだ。メモリスロットは12スロット(ただし利用できるのはECCメモリ)が備え付けられており、多数のメインメモリを搭載することができる。

デュアルXeon、デュアルRTXのモンスター仕様、ゲーミングPCだけでなく、クリエイティブ系の用途も想定している
Predator X

ガンダムのパイロット気分になれそうな「Predator Thronos」

 Predator Thronosは鉄製の直径1.5mのフレームのなかに、シートやディスプレイ部分を内包しているゲーミングチェアとなる。椅子部分にはバイブレーターが入っており、ゲームからのフォーフィードバックを与えて没入感が得られる仕組みだ。

 27型のゲーミングディスプレイが搭載されており、狭額縁のパネルを採用することで、ベゼル部分をできるだけ少なくして接続している。

 ユニークなのは、その乗り降りの様子で、ディスプレイ部分を上から吊るしているアームが電動で上に跳ね上がる。その様子を見ると、まるで機動戦士ガンダム、とくにキーボードを移動して乗り降りするという意味では、機動戦士ガンダムSEEDに登場するモビルスーツのコックピットのようで、かなり格好良い。乗り降りの様子は以下の動画でぜひとも確認してほしい。これで、ガンダムのゲームや、自動車レースのゲームをやるとかなりはかどりそうだ……。

 当然気になるのはお値段だが、現時点ではまだ未定とのこと。ただし将来的には販売していきたいということなので、予算や自宅のスペースに余裕がある人は今後も要チェックだ。

閉まるところ
ディスプレイは3枚の27型ゲーミングディスプレイが採用されている