イベントレポート

Acerから“マッサージ機能”つきゲーミングチェアが登場

~コックピット式のPredator Thronosがさらに進化

Predator Thronos Air

 台湾Acerは、9月6日よりドイツ共和国ベルリン市で開催される予定のIFA 2019に先立って、IFA 2019の会場内で記者会見を開催した。そのなかで、昨年(2018年)にIFAで展示されたブース型のゲーミングチェア「Predator Thronos」の新製品となる「Predator Thronos Air」を発表した。

ゲーム終了後の快楽を実現する「Predator Thronos Air」

Predator Thronos Airの新機能

 Predator Thronosシリーズに関しては昨年(2018年)の記事「Acer、まるでガンダムのコックピットのように動くゲーミングチェアやフリップ式ゲーミングノート」をお読みいただきたい。Predator Thronosについて簡単に言ってしまえば、ディスプレイ部分が機械式で上下し、コックピットにいるかのような没入感を得られるゲーミングチェアだ。ディスプレイが上下する様だけでも、結構“萌える”のだが、今年(2019年)はさらに実用的な機能が追加されている。

Predator Thronos Airを紹介する動画、最後はゲーマーに快楽をもたらす?

 記者会見に登壇したチャン氏は、「昨年製品を出した後で、なぜマッサージ機能がないのだと聞かれた。なのでそれをつけることにした。」と述べ、「Predator Thronos Air」を発表した。英語で“comfort”、日本語で“快楽”とでも訳すべきこのマッサージ機能についてチャン氏は、「これを利用することで、ユーザーはゲームを終えた後に天国へ行けるだろう」と語り、ゲームが終わった後にマッサージ機能を利用して、緊張した肩などをほぐすことができるとアピールした

 会見終了後に展示されたPredator Thronos Airを確認したところ、基本構造はPredator Thronosと大きくは変わっていないが、椅子の部分にマッサージ用の可動部分が追加されており、有線リモコンでマッサージの効き具合などを調整できるようになっていた。

Predator Thronos Air
マッサージ部分、リモコンで上下にしたりすることができる
リモコン

 こうしたゲーミングチェアは家庭でも相当場所を取るため、とくに日本のように家屋が小さかったり、そもそもマンションだったりすると、なかなか導入するのが難しいかもしれない。

 ゲームをやらない家族にとって、前モデルのPredator Thronosのような大がかりなゲーミングチェアは邪魔でしかないだろうから、購入は断固反対されたことだろう。しかし、そんな“オヒトリサマゲーマー”でもマッサージ機能があれば、ゲームをしない家族に「ほらNetflixで映画を見ながらマッサージが受けられるんだよ」などと説明して、少しは検討してもらえるようになるかもしれない。

 ただ、日本の電機メーカーが提供する、肩だけでなく腰や足までほぐしてくれるマッサージチェアのすばらしさを知っている身からすると、肩周辺だけというのはちょっと物足りない気がする。ぜひとも次は日本の電機メーカーとコラボして、全身をマッサージできるようにしてもらえるとうれしい。

 それでも、Predator Thronos Airでマッサージチェアとして進化を遂げたことはすばらしいと思う。筆者自身自宅に置けるスペースさえあれば、今すぐにでも購入したいのだが……。