イベントレポート

Huawei、Androidタブレット新モデル「MediaPad M5」シリーズを発表

~キーボードカバーを装着することでPC相当の使い方も可能

MediaPad M5 8.4型モデル

 Huaweiは、MWC 2018に合わせて開催した記者会見において、Androidタブレット新モデル「MediaPad M5」シリーズを発表した。本稿では、そのMediaPad M5シリーズの概要と、実機ハンズオンレポートをお届けする。

Media Pad M5

 MediaPad M5は、HuaweiのAndroidタブレット新モデル。8.4型と10.8型の2製品それぞれに全6モデルをラインナップしている。特徴は、表示品質に優れるディスプレイや高音質サウンドなど、品質を重視している点。ディスプレイは2,560×1,600ドット表示に対応しており、従来よりも表示品質が20%高められているという。

 また、10.8型モデルでは本体上部と下部に2つずつ、計4個のスピーカーを搭載するとともに、harman/cardonによるサウンドの最適化が施されており、タブレットながら高音質なサウンド再生が可能。ハイレゾオーディオの再生もサポートしている。

 Wi-Fiモデルだけでなく、LTE搭載モデルもラインナップ。LTEモデルは、LTE Cat.6対応で下り最大300Mbpsのデータ通信が可能。対応バンドは現時点では非公開だが、LTEは17バンドをサポートするという。

 そして、MediaPad M5シリーズの10.8型モデルのみの対応となるが、キーボードカバーを装着することでPC相当として利用できる点も大きな特徴の1つ。キーボードカバーに本体を装着すると、スマートフォン「Mate 10」シリーズでサポートされた、PC相当として利用できる機能「PC Mode」が起動し、表示が切り替わる。PC Modeでは、WindowsライクなUIになるとともに、複数のアプリケーションを同時にウィンドウ表示し利用できるなど、2in1 PC相当の使い方が可能となる。

 基本スペックは2モデルともほぼ共通で、搭載SoCはKirin 960シリーズで、RAMは4GB。内蔵ストレージは32GB、64GB、128GB。カメラはリアが1300万画素、フロントが800万画素。POSはAndroid 8.0。バッテリ容量は、8.4型モデルが5,100mAh、10.8型モデルが7,500mAh。ポートはUSB Type-Cのみで、外部ストレージとしてmicroSDカードが利用可能。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠。

 本体サイズおよび重量は、8.4型モデルが124.8×212.6×7.3mm(幅×奥行き×高さ)、316g。10.8型モデルが258.7×171.8×7.3mm(同)、498g。欧州での価格は、8.4型モデルが349ユーロから、10.8型モデルが399ユーロからとなり、LTE対応モデルはWi-Fiモデルよりも50ユーロ高くなる。発売時期は2018年春を予定しており、日本での発売は未定。

下部側面
左側面
上部側面
右側面
背面
下部にUSB Type-Cポートを備える
ディスプレイ下部に指紋認証センサーを配置
背面カメラは1,300万画素でオートフォーカス対応
前面カメラは800万画素
外部メモリとしてmicroSDカードを利用可能。LTEモデルではnano SIMを装着して利用する
MediaPad M5 10.8型モデル
下部側面
左側面
上部側面
右側面
背面
下部にステレオスピーカを搭載
上部にもステレオスピーカを搭載し、全4スピーカーで高音質サウンドを再生可能
専用キーボードカバーを装着すると「PC Mode」が起動し、2in1 PC相当として利用可能となる
MediaPad M5にキーボードカバーを装着しPC Modeが起動する様子
キーボードカバーは本体全体を覆う形状
カバー背面は中央で折れ曲がり、スタンドとして利用可能。角度は無段階に調節できる
PC Modeが起動すると、WindowsライクなUIに切り替わる
2in1 PCのように、マルチウィンドウで、キーボードやタッチパッドを利用して操作が可能
キーボードはアイソレーションタイプで、タッチパッドの面積も広い
カバーを閉じると、本体がすっぽり覆われる
ディスプレイ右に指紋認証センサーを搭載
外部ポートはUSB Type-Cのみを用意
背面カメラは1,300万画素でオートフォーカス対応
前面カメラは800万画素
こちらも外部メモリとしてmicroSDカードが利用でき、LTE対応モデルではmicro SIMを装着可能

MediaPad M5 Pro

 MediaPad M5 Proは、MediaPad M5をベースとして、スタイラスペン「M-Pen」に対応する最上位モデル。M-Penは、4,096段階の筆圧検知や、傾き検知に対応しており、非常に高精細なペン入力が可能という。また、ペン自体は比較的太く、しっかりと握って利用できるため、扱いやすいと感じる。実際にペン入力を試してみたが、ペン先への追従性が高く、非常に滑らかな入力が可能だった。

 この他の仕様は、MediaPad M5の10.8型モデルに準ずる。ディスプレイは2,560×1,600ドット表示対応の10.8型液晶を採用し、専用キーボードカバーを装着することでPC Modeが起動し、2in1 PC相当として利用できる点も同様。RAMは4GBで、内蔵ストレージは64GBまたは128GB。こちらもWi-FiモデルだけでなくLTE対応モデルが用意される。

 本体サイズは258.7×171.8×7.3mm(同)で、重量は498g。欧州での価格は499ユーロからとなり、こちらもLTEモデルの方がWi-Fiモデルより50ユーロ高い。発売時期は2018年春を予定しており、日本での発売は未定。

MediaPad M5 10.8型モデルをベースにペンに対応した「MediaPad M5 Pro」
4,096段階の筆圧検知、傾き検知に対応する「M-Pen」に対応し、滑らかなペン入力が可能
ペン先は非常に細く、細かな表現も軽快に表現可能
ペン先への追従性に優れ、非常に滑らかなペン入力が可能
プロのイラストレーターによる似顔絵のデモからも、M-Penの滑らかで繊細な書き味が確認できた
M-Penは、キーボードケースに装着可能
ペン対応以外の仕様は、MediaPad M5 10.8型モデルとほぼ同じ
キーボードカバーの仕様も同じで、キーボードカバーの装着でPC Modeが起動し、2in1 PC相当に利用できる点も同じだ