イベントレポート
Huawei、Androidタブレット新モデル「MediaPad M5」シリーズを発表
~キーボードカバーを装着することでPC相当の使い方も可能
2018年2月26日 09:26
Huaweiは、MWC 2018に合わせて開催した記者会見において、Androidタブレット新モデル「MediaPad M5」シリーズを発表した。本稿では、そのMediaPad M5シリーズの概要と、実機ハンズオンレポートをお届けする。
Media Pad M5
MediaPad M5は、HuaweiのAndroidタブレット新モデル。8.4型と10.8型の2製品それぞれに全6モデルをラインナップしている。特徴は、表示品質に優れるディスプレイや高音質サウンドなど、品質を重視している点。ディスプレイは2,560×1,600ドット表示に対応しており、従来よりも表示品質が20%高められているという。
また、10.8型モデルでは本体上部と下部に2つずつ、計4個のスピーカーを搭載するとともに、harman/cardonによるサウンドの最適化が施されており、タブレットながら高音質なサウンド再生が可能。ハイレゾオーディオの再生もサポートしている。
Wi-Fiモデルだけでなく、LTE搭載モデルもラインナップ。LTEモデルは、LTE Cat.6対応で下り最大300Mbpsのデータ通信が可能。対応バンドは現時点では非公開だが、LTEは17バンドをサポートするという。
そして、MediaPad M5シリーズの10.8型モデルのみの対応となるが、キーボードカバーを装着することでPC相当として利用できる点も大きな特徴の1つ。キーボードカバーに本体を装着すると、スマートフォン「Mate 10」シリーズでサポートされた、PC相当として利用できる機能「PC Mode」が起動し、表示が切り替わる。PC Modeでは、WindowsライクなUIになるとともに、複数のアプリケーションを同時にウィンドウ表示し利用できるなど、2in1 PC相当の使い方が可能となる。
基本スペックは2モデルともほぼ共通で、搭載SoCはKirin 960シリーズで、RAMは4GB。内蔵ストレージは32GB、64GB、128GB。カメラはリアが1300万画素、フロントが800万画素。POSはAndroid 8.0。バッテリ容量は、8.4型モデルが5,100mAh、10.8型モデルが7,500mAh。ポートはUSB Type-Cのみで、外部ストレージとしてmicroSDカードが利用可能。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠。
本体サイズおよび重量は、8.4型モデルが124.8×212.6×7.3mm(幅×奥行き×高さ)、316g。10.8型モデルが258.7×171.8×7.3mm(同)、498g。欧州での価格は、8.4型モデルが349ユーロから、10.8型モデルが399ユーロからとなり、LTE対応モデルはWi-Fiモデルよりも50ユーロ高くなる。発売時期は2018年春を予定しており、日本での発売は未定。
MediaPad M5 Pro
MediaPad M5 Proは、MediaPad M5をベースとして、スタイラスペン「M-Pen」に対応する最上位モデル。M-Penは、4,096段階の筆圧検知や、傾き検知に対応しており、非常に高精細なペン入力が可能という。また、ペン自体は比較的太く、しっかりと握って利用できるため、扱いやすいと感じる。実際にペン入力を試してみたが、ペン先への追従性が高く、非常に滑らかな入力が可能だった。
この他の仕様は、MediaPad M5の10.8型モデルに準ずる。ディスプレイは2,560×1,600ドット表示対応の10.8型液晶を採用し、専用キーボードカバーを装着することでPC Modeが起動し、2in1 PC相当として利用できる点も同様。RAMは4GBで、内蔵ストレージは64GBまたは128GB。こちらもWi-FiモデルだけでなくLTE対応モデルが用意される。
本体サイズは258.7×171.8×7.3mm(同)で、重量は498g。欧州での価格は499ユーロからとなり、こちらもLTEモデルの方がWi-Fiモデルより50ユーロ高い。発売時期は2018年春を予定しており、日本での発売は未定。