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Futuremark、VR用ベンチ「VRMark」を発表

~VRシステムの快適さを計測可能に

 フィンランドFutureMarkは10日(現地時間)、開発中の仮想現実(VR)用のベンチマークソフト「VRMark」発表した。2015年中にパートナー企業にテスト版をリリース予定。

 VRMarkはハードウェアとソフトウェアを組み合わせてVRシステムの性能を計測するベンチマークソフトで、主にVR製作者、アナリスト、メディア向けに作られている。

 VRMarkでは、VRを実行するシステムが写真、ビデオ、ゲーム、シミュレーションなどのコンテンツを通して、高い品質でVR体験を提供できるか、その能力をテストする。

 具体的には、VRヘッドセット搭載センサーのフレーム遅延、応答性、正確性のほか、システムが一貫して高いフレームレートを保持できるかどうかを、品質やコンテンツを変えて計測を行なう。

 Futuremarkは、VRシステムでの違和感を減らすには、低遅延が主要な要因になると述べており、フレームレートの変動に敏感なVRシステムにおいて、スムーズかつ安定したフレームレートを保つことで、仮想現実感が得られ、“3D酔い”を回避できるとする。

 なお、調査会社SuperData Researchよると、2016年の末にはVRユーザーが1,080万人に上ると予測している。

(中村 真司)