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Futuremark、3DMarkのAndroid版を提供開始

~PCとのグラフィックス性能比較が可能

3DMark
4月2日(現地時間) 公開

 フィンランドFutureMarkは2日(現地時間)、3Dベンチマークスイート「3DMark」のAndroid版を公開。Google Playにおいて提供を開始した。無償でダウンロードできる。

 2月のWindows向けの3DMark公開時点にもアナウンスされていたとおり、本世代の3DMarkはAndroid、iOS、Windows RTに対応したバージョンを出し、クロスプラットフォームで性能評価を行なえるツールとなる。今回公開されたAndroid版はその嚆矢となる。

 最低動作環境は、Android 3.1、メモリ1GB、OpenGL ES 2.0対応、300MBのストレージ空き容量などとなっている。

 テストは2つのプリセットが用意される。アプリのヘルプ画面によると、Normalプリセットは解像度1,280×720ドット。Extremeプリセットは1,920×1,080ドットでテクスチャとポストプロセスのクオリティもより高く設定される。

 また、初期設定ではデモが実行されるように設定されている。デモとベンチマークと両方実行することになり時間がかかるので、スコアを測定する場合は設定から事前にチェックを外しておいた方が良い。

起動後の画面。プリセット別にボタンが用意され、タッチすることでそれぞれを実行できる
デモを実行するよう初期設定されているので、スコア計測のみが目的なら外す

 テストは、Windows版の3DMarkで提供される3つのテストのうち、クロスプラットフォームでの検証用に用意されている「Ice Storm」のみが実行可能。ベンダーによるOpenGL ES 2.0拡張機能などは一切使っていないほか、テクスチャ圧縮はARM Maliシリーズでも利用できるETC方式で圧縮されるなど、Andorid端末を広くカバーし、横並びの比較が行ないやすいよう設計されている。

 Windows版と同様、Graphics test1/2、Physics testが実行され、それぞれのフレームレートから独自の数式によってスコアが算出される。テスト結果の画面では、各テストの結果も表示される。

 このほか、「MY DEVICE」の画面では実行端末の詳細や過去のテスト結果を確認できるほか、テスト結果表示画面や「DEVICE CHANNEL」では、ほかのユーザーによる端末別のテスト結果を参照できるようになっている。

結果の表示画面。Ice Storm scoreのほか、各テストの詳細な結果も表示される。また上部の「Share」ボタンからSNS、メールなどへ転送できるほか、画面下部にはほかのユーザーが測定したテスト結果が表示される
「MY DEVICE」画面では自端末でのテスト履歴やシステム情報を参照できる
「DEVICE CHANNEL」画面では、ほかのユーザーが測定した結果を端末別に表示
各テスト画面のスクリーンショット
Graphics test 1
Graphics test 2
Physics test

 最後に編集部にあった一部の端末でテストした結果を掲載するので、参考にされたい。


Optimus LTE L-01DELUGA X P-02ENexus 7 16GB

NormalExtremeNormalExtremeNormalExtreme
Ice Storm score374220959880587935331898
Graphics score373118809919525031491588
Physics score3782349697471012761605995
Graphics test 116.7 FPS10.1 FPS43.1 FPS27.3 FPS12.2 FPS7.5 FPS
Graphics test 215.8 FPS6.9 FPS43.2 FPS19.6 FPS15.6 FPS6.4 FPS
Physics test12.0 FPS11.1 FPS30.9 FPS32.2 FPS19.6 FPS19.0 FPS
OSAndroid 4.0.4Android 4.1.2Android 4.2.2
プロセッサQualcomm APQ8060 1.5GHzQualcomm APQ8064 1.5GHzTegra 3 1.3GHz

(多和田 新也)