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A4WP、無接点充電規格を「Rezence」ブランドで展開

~ロードマップにはノートPC向けの規格も

「Rezence」のロゴ
12月11日(米国時間) 発表

 無接点充電に関する業界団体であるThe Alliance for Wireless Power(A4WP)は11日(米国時間)、同団体が推進する無接点充電規格を個人向けに「Rezence」ブランドで展開することを発表した。

 A4WPは2012年に設立され、Qualcomm、Sumsungなどがボードメンバーに名を連ねる無接点充電に関する業界団体。現在60を超える企業が参加する。

 最初の規格となるバージョン1.0を2013年1月にリリースしているが、エコシステムを築いていくためのブランドとして「Rezence」の名称が用意された。認証プラグラムや製品パッケージなどに用いられる。ロゴはRezenceという文字が書かれたもののほか、製品には「Z」のみを抜き出したロゴも使われる。

 Rezenceの名称は「Resonance」(共鳴)と「Essence」(本質)を組み合わせたものとしている。Resonance(共鳴)というのは、A4WPの規格がQiなどで使われている磁気誘導方式ではなく磁気共鳴方式を用いていることに由来。電力の送信側に大きめの磁界を持たせることで、多少離れていたり傾いていたりしても充電が可能なほか、異なる電力仕様のデバイス複数台を同時に充電できるといった特徴を持つ。

 バージョン1では受信側で利用できる電力として、フィーチャーフォンなどを対象としたカテゴリ2(3.5W)と、スマートフォンなどを対象としたカテゴリ3(6.5W)を策定。Bluetoothヘッドセット、タブレット、ノートPCなどを対象とするほかのカテゴリもロードマップに用意されている。

 A4WPでは、2013年内にRezenceに製品認定プログラムを開始し、2014年の早い段階で採用製品が市場に登場すると見込んでいる。

給電マット上に複数台のデバイスを置いて同時充電が可能
離れていたり傾いていたりしても充電が可能

(多和田 新也)