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NVIDIA、GK110ベースで2,304SP搭載の「GeForce GTX 780」

~ドライバにゲームのバックグラウンド録画機能が追加に

「GeForce GTX 780」
5月23日(現地時間)発表

 米NVIDIAは23日(現地時間)、ハイエンドデスクトップGPU「GeForce GTX 780」を発表した。国内での市場想定価格は84,980円前後。

 2月に発表された最上位GPU「GeForce GTX TITAN」と同じGK110コアを採用するGPU。SP数はTITANの2,688基から、2,304基に変更されているが、コアクロックは836MHzから863MHzに、ブーストクロックは876MHzから900MHzに引き上げられている。また、テクスチャユニット数は224基から192基に削減されるが、ROP数は同じ48基を搭載する。

 メモリはGDDR5で、容量はTITANの半分となる3,072MB。インターフェイスとクロックは変わらない384bitの6,008MHzで、メモリバンド幅は288.4GB/sec。

 トランジスタ数は71億で変わっていないことから、ダイはTITANと同じで、SMXを2基分無効にしているものと思われる。TDPは250Wで、電源コネクタは8ピン+6ピン。リファレンスのカード厚は2スロットで、ディスプレイインターフェイスはデュアルリンクDVI×2、HDMI出力、DisplayPort。

 クーラーはTITANと同じものを採用するが、GPU Boost 2.0で設定する最大温度に収めるため、ファンの制御を細かく行なう機能が追加されている。騒音は、GeForce GTX 680の約48dBに対して、約43dB。

 機能面では、従来通り、SLI、GPU Boost 2.0などに対応。また、本製品の発売に合わせた新ドライバR320から、GeForce ExperienceがNVIDIA Updateの標準となる(非インストールも選択可能)。さらに、今夏よりGeForce Experienceに、ゲームのプレイ中にプレイ内容を録画する「ShadowPlay」機能を追加する。録画はGPU内蔵のH.264エンコーダを使うため、システムに大きな負荷をかけることなく録画できるという。録画はバックグラウンドで行なわれ、直近の20分間の映像が記録される。

クーラーを外したところ
基板背面
ブラケット部

(若杉 紀彦)