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GeForce ExperienceにTwitch配信や協力プレイ機能が実装予定
~“カット編集してからYouTubeにアップロード”もゲームプレイ中に可能
(2015/8/20 22:00)
NVIDIAは20日(現地時間)、ゲーム最適化機能などを盛り込んだゲーミング統合ソフト「GeForce Experience」(以下GFE)を近日中に大幅なアップデートを行なうと発表した。
現在、NVIDIAのGeForceドライバに組み込まれる形で提供しているGFEだが、全世界で既に約6,500万人のユーザーに使われており、画質自動最適化機能は250以上のゲームに対応。そしてGFEを通して累計2億5,000万回も最新のドライバがダウンロードされているという。
GFEは本来、CPUやGPUの性能に合わせて、ゲームの画質と速度のバランスを取るために、ゲームの画質設定を自動的に行なうソフトウェアとして開発されたのだが、その後「NVIDIA SHIELD」向けのストリーミング機能や、プレイ中のゲームを自動的に録画する「ShadowPlay」など、GeForceに搭載されている動画エンコーダを活用した機能が実装された。そして今回のアップデートで、その機能をさらに強化する。
1つ目はShadowPlayで録画した動画の共有。これまでShadowPlayは指定されたフォルダに録画を貯める機能しか実装していなかったため、例えばYouTubeなどで共有したい場合は、ゲーム終了後にそのフォルダを開いて、ファイルを選んでYouTubeにアップロードするといった手順が必要だった。
今回のGFEでは、ゲームプレイ中でもホットキーを押すとオーバーレイで録画関連のダッシュボードが呼び出せるようになり、そこからこれまで録画したファイルをすぐに確認して、長さを調節してタイトルを付けた上でYouTube上にアップロードできるようになった。
もう1つが、Twitchへの配信機能。専用のソフトウェアを用いずとも、アカウントをセットアップしておくだけで現在プレイ中のゲームを配信できるようになった。
そして最後が最も強力とも言える機能強化で、1対1のストリーミングプレイ機能を追加した。この機能を利用するためには、まず招待するホスト側のGFEのダッシュボードで「Stream」を選択し、招待したい友人のメールアドレスを入力して招待状を送信。招待状を受け取った友人はURLをクリックするだけで、1対1のストリーミング配信が可能になる。
特徴は、通信が1対1で行なわれるためレイテンシが極めて少ないこと。そして設定をすることで、招待された友人は自分のPCを使い、そのゲームに参加することが可能だ。2人のプレイが可能なゲームでは、2つのキャラクターを使って対戦を行なったり同じミッションに協力参加したりできる。1人プレイしか対応していないゲームの場合、ホストの人に代わってゲームをプレイできるので、例えばゲストが難しいところを代わりプレイして、ノウハウをレクチャーしたり、といったことが可能になるわけだ。
招待されるゲスト側は、GeForceを搭載する必要はないが、Google ChromeのWebブラウザが必要となる(機能拡張として実装)。システム要件はCore i3以上のプロセッサを搭載したWindows 7以降のPCとなっている。
この機能はNVIDIA SHILED向けの「GameStream」に似ているが、GameStreamは同じLANネットワーク内にゲストが存在する必要があるのに対し、この機能はインターネット接続されている端末であれば、世界中どこからでも利用できる点が大きく異なる。同様のことはSteamのストリーミングプレイ機能にも共通して言えるだろう。
なお、このアップデートの提供時期は未定だが、まずはベータ版を配布し、それから近日中に正式版を公開予定としている。