レノボ、1.36kgで厚さ18.8mmの14型Ultrabook「ThinkPad X1 Carbon」

ThinkPad X1 Carbon

8月29日より順次発売

価格:オープンプライス



 レノボ・ジャパン株式会社は、ThinkPadブランドの14型Ultrabook「ThinkPad X1 Carbon」を8月29日より順次発売する。

 ThinkPad史上最薄の約8~18.8mm、14型ながら筐体にカーボン素材を用いることで重量約1.36kgを実現。従来の13.3型「ThinkPad X1」は厚さ16.5~23.1mm、重量約1.69kgだったので、より薄く、300g以上軽量化された。14型では世界最軽量としている。

 キーボードはX1から続く6列のアイソレーションタイプで、薄型化しながらも打鍵感はThinkPadらしさを確保した。筐体フレームと一体化しているため、キー配列は英語/日本語など3種類に限られているという。また、キーボードバックライトを内蔵している。

 ポインティングデバイスは、ThinkPadの象徴でもある赤いトラックポイントに加えて、ガラス素材で表面がなめらかなマルチタッチ対応タッチパッドを装備。

 機能面では、サラウンド機能の「Dolby Home Theater v4」に対応するほか、レノボ独自の高速起動「Enhanced Experience 3」、高速ネットワーク接続「RapidConnect」、高速再開「RapidResume」、ピークシフト機能などを備える。

 ACアダプタは90Wの大型タイプで、35分で約8割充電できる「RapidCharge」に対応。PCとの接続コネクタは、薄型化のため丸形ではなく、NECパーソナルコンピュータ「LaVie Z」と同様の長方形タイプで、専用品となる。

 ポート類も厚さのあるものは省かれ、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)や有線LAN(RJ-45)は無い。ディスプレイ出力はmini DisplayPortからの変換(DVI、ミニD-Sub15ピン、DisplayPort)、LANはUSB 2.0からの変換アダプタを周辺機器として用意する。また、ドックコネクタも無いため、ThinkPad向けのUSB 3.0接続ドック(DVI、LAN、USB 3.0 Hub等)を利用する形になる。

 販売ルートは企業向けが8月29日から、直販が8月30日開始となり、量販店では9月より順次取り扱う。

 例として個人向けの下位モデル「34434LJ」は、Core i5-3317U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大4GB)、SSD 128GB、Intel QS77 Expressチップセット、1,600×900ドット表示対応14型ワイドIPS液晶(アンチグレア)、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)を搭載。直販価格は121,905円。

 上位の「34434KJ」は、CPUをCore i7-3667U vPro(2GHz、同)、SSDを256GBに強化した構成。直販価格は161,805円。

【18:00修正】直販価格が判明したので修正しました。

 カスタマイズ項目は少なく、CPU、SSD容量の選択となるが、Core i5-3427U(1.80GHz)選択時には、メモリ8GBの構成も用意される。

 インターフェイスはUSB 3.0、USB 2.0(Powered USB)、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、mini DisplayPort、SDカードスロット、720p対応Webカメラ、指紋センサー、音声入出力などを装備。TPMセキュリティチップを内蔵する。

 バッテリ駆動時間はCore i7-3667U搭載時で約7.8時間、Core i5-3317U搭載時で約7.7時間。本体サイズは331×226×8~18.8mm(幅×奥行き×高さ)。

(2012年 8月 29日)

[Reported by 山田 幸治]