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NVIDIAジェンスン・フアンCEO、セガのレジェンド鈴木裕氏、入交昭一郎氏が秋葉原で一堂に会す!

 今や世界トップ企業まで上り詰めたNVIDIAだが、創業当初の窮地を救ったのは、ほかならぬ日本のゲーム会社――セガだった。

 NVIDIA創業者/CEOのジェンスン・フアン氏は7月15日に来日し、東京・秋葉原のGiGO秋葉原3号館にて、セガと共同でゲーマー向けイベントを開催。イベントにはセガの代表取締役会長CEO里見治紀氏、代表取締役社長執行役員COO内海州史氏、前セガ社長の入交昭一郎氏、そしてバーチャファイターの生みの親である鈴木裕氏も一堂に会した。

 このイベントはメディアのほかに、X(旧Twitter)の活動を通じて一般のファンの募集も行なわれ、会場には約50名が駆けつけた。イベントはもともと17時開催予定であったため、GiGO秋葉原3号館の前には16時半頃から黒山の人だかりができた。しかし、その前に八芳園で行なわれたNemoClawをテーマとしたAIエージェント関連のイベントでスケジュールが押したこともあり、イベントは実際のところ18時頃よりスタートした。

ジェンスン・フアン氏

 冒頭からフアン氏は、セガの入交氏と鈴木氏に対して謝辞を述べつつ、過去を語り始めた。「私は1994年に来日し、入交さんと鈴木さんに会った。そのとき、NVIDIAはまだ駆け出しだった。ちょうど3Dグラフィックスゲームを作り始めた頃だったが、誰もPCで3Dゲームを作ろうとせず、アーケードでしか存在しなかった。

 それを実現していたのが、鈴木さんのAM2研のバーチャファイター、デイトナ、セガラリー、バーチャロン、バーチャレーシングだった。1994年にはアメリカに初めてデイトナが導入された。このときの仕事は3Dチップを作ることだったが、実際はゲームセンターでゲームを遊んでばかりいた。当時はどれだけ美しくスムーズなグラフィックスが実現できたか信じられなかった。

中央が入交氏、左が鈴木裕氏

 しかし、実際のゲームはテクスチャマッピングが使われた本格的な3Dで、ゲームで初めて60fpsで動作した。だからどうしても日本を訪れて、セガのサポートを得ようと思った。NVIDIAはこのとき、新しい3D技術を開発していて、フレームレートが高く価格は低かったので、お二人にゲームコンソールを一緒に作ってもらおうと懇願した。

 ゲームコンソールはポストセガサターンになる予定だった。しかし9カ月ほど開発して、この技術はうまくいかないことが判明した。この技術はフォワードテクスチャマッピングとカーブサーフェイスという名前であった。しかし正しい技術はインバーステクスチャマッピングとトライアングルであり、我々が開発した技術は失敗だった。

 そこで、この失敗を説明するためにまた日本を訪れ、入交さんに対し、NVIDIAはプロジェクトを完遂できなかったが、お金が必要だということを率直に伝えた。このとき入交さんは親切にしてくださった。

 入交さんは、ビジネスだけが重要ではないということを教えてくれた。友情、パートナーシップ、お互いにサポートすることの重要性も学んだ。セガと、このときの支援がなければ、今日のNVIDIAは存在しなかったことだろう。NVIDIAは間違った技術を選択したが、入交さんたちはNVIDIAが正しい人を選んだことに気づかせてくれた。入交さん、鈴木さん、あなたたちの友情は僕にとってのすべてであり、日本やセガも私の心の中に一生残ることだろう。そして今日に至るまで、まだ一緒に仕事をしていることを誇りに思っていただきたい」と語った。

 その後に「特別に見せたいものがある」とし、新しいチップ「RTX Spark」を披露。Microsoftとの協業で開発し、PCを再発明したとアピールし、パーソナルコンピュータからパーソナルAIへの転換点であるとした。そしてこれを搭載したPCは今秋発売されると予告した。

 さらに、「NVIDIAが作るからにはグラフィックスもすごくなければならない」とし、リアルタイムレイトレーシングに加え、リアルタイムパストレーシングもAIと組み合わせることで実現できたと紹介。その上で大きなサプライズがあるとし、「実は私も見たことがない」と前置きしながら、N1XことRTX Sparkを載せた「Surface Laptop Ultra」(未発売)で、来年(2027年)発売予定の「VIRTUA FIGHTER CROSSROADS」が動作する様子を見せ、会場を大いに湧かせた。

 さらに、明日(7月16日)には、日本向けでAIに関する大きな施策の発表があると予告した。

 紹介の後、来場したファンを対象とした抽選会が開かれ、フアン氏、入交氏、鈴木氏の3名のサインが入ったGeForce RTX 5090、およびRTX Spark搭載PC(未発売のため、後日発送となるようだ)をそれぞれ2名にプレゼントした。

セガのアーケード機、LINDBERGHにはGeForce 7800 GSが採用されている。右下は筆者が持参したNV1搭載のEDGE 3D。残念ながらサイン叶わず