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Anthropic、待望“Mythos”発表。一般向けMythos級AI「Claude Fable 5」公開

 Anthropicは6月9日(現地時間)、新たなAIモデル「Claude Fable 5」および「Claude Mythos 5」を発表した。価格は100万入力トークンあたり10ドル、100万出力トークンあたり50ドル。Claude Fable 5は、Claude APIなどを通じて同日から利用できる。Pro、Max、Teamなどのサブスクリプションプランでは、6月22日までの期間、追加費用なしでFable 5を利用できるが、6月23日以降、Fable 5がこれらのプランから削除され、利用クレジットが必要になる予定。

 Claude Fable 5は、プレビューとして内部利用された「Mythos」クラスの能力を備えつつ、一般利用向けに安全性を確保したAIモデル。ソフトウェアエンジニアリング、知識労働、ビジョン、科学研究など、多くのベンチマークで最先端の性能を示した。特にタスクが長く複雑になるほど、ほかのモデルを大きくリードする性能を発揮できる。

 ソフトウェアエンジニアリングのテストにおいて、Fable 5は従来であればチーム全体で2カ月以上手作業で行なう必要がある5,000万行のRubyコードベースの移行作業を1日で完了させた。ビジョンタスクにおいても、画面のスクリーンショットのみでWebアプリのソースコードを再構築できるほか、「ポケットモンスター ファイアレッド」を、最小限の視覚専用ハーネスのみでクリアできたという。

 高性能な一方で、悪用を防ぐためのセーフガードを搭載している。具体的には、ソフトウェアの脆弱性発見による悪用が懸念されるサイバーセキュリティ、生物兵器開発への転用が懸念される生物学・化学に関連するリクエスト、および競合によるモデル開発目的の蒸留リクエストを検出した場合、自動的に「Claude Opus 4.8」がフォールバックとして応答する仕組み。初期のデータによれば、95%以上のセッションでフォールバックがまったく発生しなかったとしている。

 一方Claude Mythos 5は、Fable 5と同じ基盤モデルを用いながら、一部の分野でセーフガードを解除したAIモデル。米国政府と協力した「Project Glasswing」を通じて、限られたサイバー防衛担当者やインフラ提供者向けに展開される。

 また、Fable 5およびMythos 5と同等以上のモデルを利用するビジネス顧客向けに、新たなデータ保持ポリシーが適用され、すべてのトラフィックについて30日間のデータ保持が必須となる。なお、これらのデータはセキュリティに関係ない目的やモデルのトレーニングには使用されない。