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AMD、3.97TFLOPSのRadeon R9 380X
~R9 380からSPとテクスチャユニット数を増強
(2015/11/19 23:00)
AMDは19日、Radeon 300シリーズのハイエンドGPU「Radeon R9 380X」を発表した。R9 390の下位に位置付けられるGPUであり、その下には順にR9 380、R7 370、R7 360が続く。
執筆時点では想定価格が明らかにされていないが、上位のR9 390搭載ビデオカードの実売価格が5万円付近で、下位のR9 380が3万円台半ばの価格で売られていることから、初出では4万円台前半から半ばの価格で登場すると予想される。この価格帯はNVIDIAのGPUで言えば、GeForce GTX 970がライバルに該当しそうだが、AMDのレビュアーズガイドではその1つ下のGTX 960を対抗としているようだ。
主な仕様は下表の通り。
R9 390 | R9 380X | R9 380 | |
---|---|---|---|
GPUクロック(最大) | 1,000MHz | 970MHz | 970MHz |
Stream Processor | 2,560基 | 2,048基 | 1,792基 |
テクスチャユニット | 160基 | 128基 | 112基 |
ROP | 64基 | 32基 | 32基 |
メモリ容量 | 8GB(GDDR5) | 4GB(GDDR5) | 2/4GB(GDDR5) |
メモリクロック(データレート) | 1,500MHz(6GHz相当) | 1,425MHz(5.7GHz相当) | 1,425MHz(5.7GHz相当) |
メモリインターフェイス | 512bit | 256bit | 256bit |
Typical Board Power | 275W | 190W | 190W |
Radeon R9 380XはフルHD(1,920×1,080ドット)およびWQHD(2,560×1,440ドット)解像度での高品質かつ高フレームレートのゲーミングを想定しており、ほかのRadeon 300シリーズと同じく28nmのプロセスルールを採用。
もちろんDirectX 12をサポートし、VulkanやMantleといったグラフィックAPIにも対応する。また、AMDが先日発表したドライバソフトウェアの「Radeon Software Crimson edition」に対応する予定。
Typical Board Powerは190Wで、リファレンスカードのPCI Express電源は6ピンを2基使用。このあたりの使用は下位とRadeon R9 380と変わらず、GPUクロックも最大970MHzと共通。大きな違いはStream Processorとテクスチャユニットの数で、それぞれの差は前者が256基、後者が16基となっている。
資料によると、同GPUを搭載した製品はASUS、GIGABYTE、PowerColor、Sapphireなどから登場予定。
NVIDIAを含めた性能差については、別記事のレビューを参照のこと。