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日本マイクロソフトが職場に家族を招待するファミリーデーを開催
~社長室や会長室も就任後初披露
(2015/8/18 06:00)
日本マイクロソフトは8月17日、同社社員および家族を対象にした「品川オフィス ファミリーデー 2015」を開催した。今年(2015年)で5回目の開催となり、同社の夏の定番行事として恒例化してきた。
昨年(2014年)までは研究開発拠点であった調布のオフィスとは別に開催されていたが、今年は調布の拠点を統合したことで、対象人数が増加。朝からの雨で、不安定な天候にも関わらず、369家族、1,382人が参加した。同社品川本社の応接フロアである31階および30階のほか、通常は社員しか入れない19階の社員食堂「One Microsoft Cafe」や、社員が働いているオフィスの様子も公開。家族が楽しめる各種イベントも用意し、子供や両親とともに社内を見学したり、一緒に食事を取ったりしながら、楽しいひと時を過ごした。
日本マイクロソフトの平野拓也社長は、社長に就任してからは、初めてのファミリーデーへの参加。「子供に仕事の内容を説明すると、Eメールを送信することと、人と話をすることが仕事なの?と言われた(笑)。どんな仕事をしていて、どんなオフィス環境で働いているのかということを実際に見てもらうことは家族とのコミュニケーションを取る上では重要なこと。社員にとっても素晴らしい環境で働いていることを、家族に示すことができる点は大きいだろう」と話した。平野社長の子供たちも、午前中から参加して、ファミリーデーを満喫したという。
また、平野社長は、ファミリーデーで作成した名刺を持った子供たちと、直接、名刺交換をしたことにも触れ、「子供たちの名刺には、『一日社長』と書いてあった。事前に聞いていなかったので、その名刺を見て、自分の職が取られてしまうのではないかと危機感を持った」と、ジョークまじりに話した。
一方、樋口泰行会長は、「子供たちにとって、学校以外の体験は強烈なもの。スポンジのようにいろいろと吸収する。私自身も子供の時に社会科見学は強い印象がある。ファミリーデーは、お父さん、お母さんの仕事場を見ることができる機会。一般的な社会科見学よりも、さらに強い印象があるだろう。そして、いろいろと考えることもできるはず。ファミリーデーは、今後も継続的に続けていきたい」と語った。
午前10時から午後5時まで社内を使って行なわれたファミリーデーでは、子供たちが楽しめる数々のイベントを用意。「宇宙と繋がる! Surfaceを使った天体観測ワークショップ」では、7月29日に提供が開始されたばかりのWindows 10を搭載したSurfaceを使用して、タッチ操作で星空の様子を自由に検索。星座を調べたりすることができた。
また、「チームラボ お絵かき水族館 Powered by Windows 10」では、子供たちが書いた魚の絵をスキャンして、スクリーン上に表示。大きなバーチャル水槽の中を、自分が書いた魚が優雅に泳いでいる様子に、子供たちから歓声が沸いていた。
そのほか、「How Old Do I Look?」体験コーナーでは、マイクロソフトが開発した、機械学習の機能を利用して画像から人の年齢を推測するサービスを体験。意外な年齢が表示されたことに笑い声が漏れるシーンもあった。また、毎年好評なXbox One体験コーナーや、マイクロソフトIDカード製作コーナーは、終日、列ができるほどの人気ぶり。Skypeで英語講師とお話ししてみよう! コーナーでは、子供たちが外国人社員と英語で会話しながら楽しんでいた。
さらに、One Microsoft Cafeでは、ランチタイムには平野社長が訪れて、社員や社員の家族と懇親。社員に声をかけられて、社員の家族とともに、一緒に写真に収まるシーンも見られたほか、Microsoft Azureを活用して生産した富士通が生産する「キレイヤサイ」のレタスを試食できるコーナーも用意。平野社長自らもこれを試食していた。
報道関係者には、特別に会長室、社長室を公開。樋口会長と平野社長がそれぞれの部屋を公開するのは7月の就任以降、初めてのこと。また、日本マイクロソフト社内に設置されている未発売のSurface Hubについても、家族たちに公開した。
テレワークの実践など、先進的なオフィスワークを実現している日本マイクロソフトの品川本社。そうした現場を目の当たりにできるのもファミリーデーの特徴。そして、本社施設を利用して、社員とその家族が楽しめるイベントに仕立て上げるファミリーデーも、ある意味、ワークスタイルの変革の提案の1つと言えるのかもしれない。