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親子でOculus Riftにも熱中したマウスパソコン組み立て教室
(2014/8/4 06:00)
株式会社マウスコンピューターの飯山工場がある長野県飯山市で2日、「2014年度親子パソコン組み立て教室」が開催された。
今回のイベントには、午前の部に主に長野県下の、午後の部には関東や、富山、愛知、岐阜、新潟、兵庫など各地からの小学6年生とその保護者20組が参加した。その午後の部を取材できたので、レポートをお届けする。
同イベントでは、組み立て教室以外に、わずかな擦り傷や凹みがあったり、化粧箱が汚れたりした商品を再整備し、動作確認ができたもののを「訳あり品」として特価販売するセールを行なうのも特徴だ。
こちらは9時からの開催だったが、炎天下の中、8時の段階で約180人が列を成し、先頭の人はなんと前日の14時から並んだという。それもそのはずで、500台近く用意されたPCと液晶はどれも特価中の特価。例えば、Core i7-3820とGeForce GTX TITAN×2というハイエンドPCは約30万円引きの119,000円、2,560×1,440ドットの27型液晶は88%オフの10,000円という具合で、最終的には400台が売れた。中には1人で7台購入するという強者すらいたが、この価格なら納得と言うものだろう。
組み立て教室午後の部
午後の部は14時開始予定だったが、参加者の集まりが良かったため13時55分に繰り上げて開始され、まず、同社代表取締役社長の小松永門氏が開校式の挨拶を行なった。小松氏は、「当社のPCの特徴は、1台1台をユーザーの注文に合わせたBTOであることで、今回の参加者のPCもみなそれぞれ構成が違う。世の中では、スマートフォン、タブレットが伸びているが、コンテンツの編集にはみんなPCを使っており、これからも欠かせない存在。今日の体験を通じて、少しでもPCをより好きになってもらいたい」と述べた。
続いて、動画で今回の会場である飯山工場の紹介がなされた後、参加者の組み立てをサポートする工場のスタッフが先生役として紹介された。午後の部では、デスクトップが2組、ノートが8組という割合で、デスクトップには1組に1人、ノートには2組に1人の先生があてがわれた。ちなみに、生徒の男女比は男子6人、女子4人だった。
次に、組み立てに使うパーツのピッキング工程も兼ねて、工場見学が行なわれた。週末は工場は稼働していないため、製造の様子などは見ることができなかったが、部材の受け入れ、検品、ピッキング、組み立て、ソフトインストール、動作検証、負荷試験、品質検査、梱包を行なう現場を見学していった。
ピッキングコーナーには、筐体を除いた、CPUやメモリ、HDDといった各種パーツがかごに入れられて並べられている。ここで、製造指示書のバーコードを読み取ると、そのPCに使われる部材が入ったかごからビープ音が鳴るとともに、LEDが光るようになっている。パーツをピッキングして、LEDボタンを押すと消灯するので、順番にピッキングして、音と光が全て止んだら収集完了となる。各参加者も、これを実体験して、自分のパーツを集めていった。
ピッキングから戻ると、CPU、メモリ、HDD、光学ドライブという主要パーツの役割についての解説が行なわれ、14時50分頃から組み立てが開始された。
こうした組み立て教室では、多くの場合、ほぼ同じ構成のマシンが用意されるので、1工程ごとスライドで説明しながら、みなが同じタイミングで作業を行なっていく。しかし、マウスコンピューターの場合、組み立て教室も完全なBTO注文となっているので、各参加者にはそれぞれ専用の組み立てマニュアルが渡され、それぞれのペースで作業を行なっていく。ちなみに、工場スタッフが作業した場合、デスクトップは20~30分、ノートは15分程度で組み立てを完了するという。
今回、ノートの組み立てに挑戦した男の子の作業の様子を取材したので、以下に写真で紹介していく。
Oculus Riftに親子で熱狂
組み立てが完了したら、マニュアルおよび用意されたユーティリティを使って動作検証を行なった。なお、OSは事前にインストールがされていた。一番早かった参加者は15時40分に検証までやり終え、16時半には全ての参加者が無事組み立てと検証を終えた。ほとんどの生徒は一発で起動していたが、PCに名前を付けたり、アカウントを登録することを予想していなかったので、どんな名前にしようかというところに結構頭を悩ませてる参加者が多かった。
梱包を終えると、最後に卒業証書が手渡され、親子で記念撮影を行ない、三々五々帰宅の途につくのだが、今回は余興として、ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の体験コーナーが用意され、組み立てを終えた親子が楽しめるようになっていた。
弊誌読者の多くはOculus Riftのことをご存知だと思うが、一応説明しておくと、Oculus Riftは、視界を完全に覆う形のヘッドマウントディスプレイで、センサーにより、頭の向きを検知し、頭を動かすと、内部の液晶に映る世界も、それに応じて動くようになるという、完全没入型の仮想世界を楽しめるデバイスだ。
マウスコンピューターでは以前より、同社ゲーミングPC「G-Tune」でのOculus Riftの活用を訴求しており、秋葉原の直販店「G-Tune:Garage」でも展示/デモを行なっている。
PlayStation 4でも、同様のデバイスが発売になる予定で、最近にわかに脚光を浴びているが、Oculus Riftはまだ開発者向けプロトタイプの段階であるため、実際に使用したことがあるという人は少ないだろう。かくいう筆者もそうだった。
今までにないタイプの体験に子供達は大はしゃぎで楽しんでいたが、その保護者も、絶叫系ジェットコースターのデモに思わず悲鳴を上げたりするなど、非常に好評だった。
デモを行なったG-Tune担当の杉澤竜也氏によると、完全3D環境のOculus Riftでスムーズな表示を行なうにはG-TuneなどのゲーミングPCが必要であり、その訴求のため今回このイベントに同行したと言う。何やら近々G-Tune:Garageにおいても、別のデモを行なう予定があるそうなので、注目しておきたい。