ニュース

Android 16で大幅にUIデザインを刷新。カスタマイズがより自由に

 Googleは14日(日本時間)に開発者向け会議「Google I/O」を開催した。イベントではAndroid 16およびWear OS 6において、「Material 3 Expressive」と呼ばれるデザインの刷新が取り入れられると発表した。

 Material 3 Expressiveは数年ぶりの大型アップデートとなっており、個性を表現する新たな方法を提供、滑らかな操作感と、ひと目で分かる便利な情報表示を実現したという。

  • Material Youをベースに多くのカスタマイズをオプションを提供し、自分らしさのより豊かな表現を実現。より自然で弾むようなアニメーションシステムを導入し、日常の操作にささやかな喜びを添えるという
  • 進化したカラーテーマ、画面サイズに合わせたコンポーネントの自動調整、強調されたタイポグラフィにより、見た目や雰囲気をカスタマイズ可能。Googleアプリ全体で適用される
  • Wear OSでは円形ディスプレイを生かした流れるような操作感を提供。アニメーションがディスプレイ2曲線に沿って動き、リストをスクロールすると奥行き感が生まれるなど、情報の視認性が向上。また、動的カラーテーマにより、選択した文字盤のテーマがシステム全体に適用。性能向上と効率最適化により、バッテリ寿命が最大10%向上

 これらのデザイン改善はAndroid 16/Wear OS 6端末向けにパートナー企業と共同開発しており、2025年後半にGoogle Pixel端末で先行体験できるという。

 このほか、AIアシスタントの「Gemini」がWear OSにも搭載されることを発表。また、Android AutoおよびGoogle搭載自動車でも、Geminiにより音声コマンド体験が改善される。

 合わせて、Gemini Liveのカメラおよび画面共有機能は、Gemini Advancedサブスクリプションなしで全Androidユーザーが利用可能になったことも発表された。

Gemini搭載デバイスの拡大

 さらに、「デバイスを探す」機能が「Find Hub」に進化。端末や持ち物の位置確認、大切な人の帰宅確認、夜のお出かけ中の位置情報共有などを一元的に管理できる。2025年後半以降は、衛星接続に対応した端末/キャリアを対象に、Find Hubの衛星接続機能への対応を予定しており、携帯電話の電波が届かない場所でも友人や家族と連絡可能としている。