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NEC PCとレノボが初の共同イベントを開催
(2013/12/2 06:00)
11月30日、NECパーソナルコンピュータ株式会社とレノボ・ジャパン株式会社が初の共同イベント「PC+でスマートライフ」を、東京ミッドタウン アトリウムで開催した。両社は2011年に合弁会社を設立しているが、共同でイベントを開催するのは初めてのことになる。
タブレット製品が揃ったことがイベント開催の契機に
今回のイベントはPC販売店のイベントスペースではなく、六本木の東京ミッドタウンを活用することで、普段はPC売り場に足を運ばない人にもPCやタブレットを活用したサービスを知ってもらうことが狙い。実際に会場には、東京ミッドタウンに買い物に訪れた年配客、子供連れなどPC売り場とは違う客層が訪れていた。
この時期に初めての共同イベントを開催した狙いについて、NECレノボ・ジャパングループ エグゼクティブ・ディレクター コンシューマ事業統括の留目真伸氏は、「NECからタブレットが発売され、両社共にタブレット製品が出揃ったことが1つのタイミングとなった。タブレット製品の人気は高いが、これまでの購入者はどちらかといえばマニアユーザーが中心。すでにPCを複数台持っているような人がタブレットも複数台購入しているケースが多かった。NECから製品が登場したことで、幅広い顧客層へタブレットの訴求ができるようになったのではないか。それが実現するこのタイミングでの共同イベントとなった」と説明する。
NECパーソナルコンピュータ、レノボという2つのブランドについては、「2つのブランドを統合するという意向は全くない。それぞれのブランドに強みがあり、異なるユーザーを持っている。NECはご存知の通り日本のトップベンダーで、幅広い製品ラインアップと初心者の皆さんにとっても分かりやすいサポート体制という特徴を持っている。レノボはあまり日本の皆さんに認知されていないが、世界トップのPCベンダー。日本では発売していないがスマートフォンでも世界で3位という実績を持っている。製品でも先進的な製品を率先して発売するブランドとして多くのファンを持っている。特色あるそれぞれのブランドの良さをアピールしていく」と各々のブランドの良さをアピールすることで、より幅広いユーザー層に訴求できると説明する。
タブレットがPC市場を浸食するのではないかという指摘については、「そういう指摘もあるが、それぞれに役割があり、合わせて利用することで相乗効果が生まれる。PC、タブレット、スマートフォンを合わせて利用することでメリットが生まれるということで、今回のイベントタイトルをPC+でスマートライフとした」とPCとタブレットの連携には大きなメリットが生まれると説明した。
留目氏はイベントの冒頭にも登場し、「LaVie Z」を実際に手にとって、「実際に持ってみると本当に軽いんですよ」と司会の女性にアピール。さらに「YOGA TABLET」手に持って、「持ちやすいんです」とホールドしやすい仕様を手にとって説明して見せた。
登場タレントの皆さんが自身のデジタルライフを披露
イベントには、メンタリストDaiGoさん、フリーアナウンサー木佐彩子さん、アーティストBENIさんが登場。それぞれPC、タブレット、スマートフォンなどを活用したデジタルライフを披露した。
DaiGoさんは自身でパーツを集めてPCを組み、複数のタブレット、スマートフォンを使いこなし、2012年発売されたNECのLaVie Zを自身で購入したPC通。レノボのYOGA TABLETは手で持ちやすく、スタンドを使って置いておくことができることから、「必要な論文を表示して参考にしながら、LaVie Zで原稿を書くといった使い方をしている」と複数のデバイスを連携して利用することを日常にしている。
木佐彩子さんはフリーアナウンサーという仕事柄、PCやタブレットを持っているものの、「どうもうまく使いこなせていない」と感じているという。日常生活では子供を持つお母さんとしてスマートフォンで写真を撮る機会も増えていることから、「その整理にも悩んでいるところ」と多くの人が感じるのと同じ悩みを持っている。
アーティストであるBENIさんはPCを作曲活動などに利用している。さらに、ファッションリーダーでもあることから、「情報収集にPCを使うことも多い」という。
こうした3人はそれぞれのデジタルデバイス活用に対してクラウドを活用したサービスを使っての利用シーンが提案された。
DaiGoさんは複数のデバイスを利用していることから、クラウドを使うことでデバイス間にまたがった情報共有を実現。「書きかけの原稿がどのPCに入っているのか分からなくなったり、家で書いていた原稿の続きを出先で書きたいといった場合に、クラウドに原稿を入れておくと便利」とクラウド活用で、複数デバイスを上手に使いこなしているという。
「最近気に入っているのが、Microsoft OneNote。ワープロとは違って、付箋を貼って、自由に情報を並び替える感覚で利用できるので、キーワードとなることばを書き込んで、その周りに関連することばを書いて自由に並び替えて使っている。これまでやりたいと思っていたができなかった使い方ができているので、これがとても気に入っている」とOneNoteを使っての草稿の作り方を紹介した。
木佐彩子さんは最近雑誌の企画で、クラウドの写真をアップロードすることでママ友と写真を共有するという方法を覚えたばかり。「昔だったら、写真を焼き増しして皆に配ったりしていたが、学校で写真を配るのは色々と気を遣う。写真を配っていることで、『あ、あのママ達はどこかに出かけたんだ』といったことが分かってしまうので……それがクラウドに写真をアップロードして写真を共有すると、そういう気遣いも必要ない」とママならではの悩みも披露。
NECのオリジナル写真活用ソフト「コンテンツナビ」を使えば、設定しておけば撮影した写真が自動的にSkyDriveにアップロードされる。これを活用することで、「子供のイベントがあった時には複数のママ同士でそこに写真をアップロードすれば、色々な写真が一気に集まる。そこから気に入った写真をダウンロードしてプリントすることもできてとても便利」と写真をまつわる悩みが一気に解消したことを披露した。
BENIさんは情報収集にPCでお気に入りのブログや、ニュースなどを閲覧しているそうだ。「音楽関連だったらこのサイト、ファッション関連だったらこのブログといった具合にかなりの数のお気に入りが登録されている」と情報収集には力を入れているが、その整理にはちょっと悩んでいる様子。
その悩みを解消することに繋がっているのが、NEC PCが新たに提供を始めた情報収集サービス「My Time Line」。その人が収集する情報に合わせて上位に来る情報が変更される。BENIさんの場合は、ファッション、映画といった分野が上位に表示されている。「閲覧頻度が多い分野は青だったバーが赤に変わるんですけど、その前の段階は紫色になるのですが、結構紫になっている分野が多いんですよ」とBENIさんはすっかりMy Time Lineを使いこなしている様子だった。
トークショーの後にはBENIさんのミニライブが行なわれ、会場に訪れた観客はその歌声に聴き入っていた。
イベント終了後には、トークショーで紹介された写真共有、クラウドを使った複数デバイスにまたがっての情報共有、情報収集を紹介するコーナー、NECパーソナルコンピュータ、レノボのそれぞれの製品が展示され、多くの人が訪れていた。