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Intel、Arduino互換のマイコン開発ボード「Galileo」

~400MHz駆動で低消費電力のPentium互換SoC「Quark」を搭載

Galileo
10月3日(現地時間) 発表

 米Intelは10月3日(現地時間)、Arduino互換のマイコン開発ボード「Galileo」を発表した。

 Arduino(アルデュイーノ)はイタリア発のオープンソースマイコンプラットフォーム。Galileoはその互換品で、Arduino LLCと連携して開発された。既存のArduino互換開発キットやソフトウェアプログラミングインターフェイスを用いて開発できる。

 ボード上には、Intel独自の超低消費電力x86コアSoC「Quark SoC X1000」を搭載。QuarkはPentium命令と互換性のあるプロセッサで、最大400MHzで動作する。

 このほか、ACPI、Mini PCI Express、Ethernet、microSDカードスロット(SDIO)、USB 2.0(ゲスト/ホスト)、UART、シリアルポート、JTAGポートなどを搭載。プログラマブルな8MB NORフラッシュも搭載する。電源は5V。

 利用用途としては、ソーシャルメディアに対応したLED照明ディスプレイ、家電用電化製品の自動化、スマートフォンで制御できる等身大ロボットなどを挙げている。

 Intelは既に世界各地の大学17校とGalileo開発ボードを利用したカリキュラムの構築に着手した。また、今後1年半に渡り、Galileo開発ボード5万枚を世界中の大学1,000校に寄付する。

Quark SoC X1000
本体背面にはMini PCI Expressスロットが見える
ブロックダイアグラム

(劉 尭)