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ハイブリッドワーク向け機能が強化されたThinkPad。ノートや2in1など14製品
2024年3月27日 11:00
レノボ・ジャパン合同会社は26日、ThinkPadシリーズの最新モデルに関する報道者向け発表会を実施した。新製品は以下の14製品で、本項では発表会の様子について紹介する。製品のスペックなどについては、既報を参照されたい。
- ThinkPad X1 Carbon Gen 12
- ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9
- ThinkPad T14s Gen 5
- ThinkPad T14 Gen 5
- ThinkPad T16 Gen 3
- ThinkPad X13 Gen 5
- ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5
- ThinkPad X12 Detachable Gen 2
- ThinkPad L13 Gen 5
- ThinkPad L13 2-in-1 Gen 5
- ThinkPad L14 Gen 5
- ThinkPad L14 Gen 5(AMDモデル)
- ThinkPad L16 Gen 1
- ThinkPad L16 Gen 1(AMDモデル)
発表会では、同社 PC・スマートデバイス事業本部 企画本部 製品企画部 マネージャーの元嶋亮太氏や、大和研究所 ThinkPad Platform Development #2 マネージャーの米田雅春氏が登壇した。
元嶋氏は、法人向けPCの使用環境の変化や新製品の概要について説明した。同氏はThinkPadの最新モデルについて、ハイブリッドワークの普及やWeb会議のようなコラボレーションツールの需要増加など、コロナ禍を経て変化した働き方にあわせて設計されており、サステナビリティを重視する企業が増加している現状も考慮して開発されたと述べている。
最新モデルは従来と同様に、「オフィスから、仕事を開放するために」というコンセプトや、ユーザーの生産性向上/場所を問わない働き方の実現/継続的なイノベーションというコアバリューに従って開発されている。
一方、最新モデルでは、場所を問わずに創造性を発揮できるツールとしての機能性へのこだわりがより追求されているほか、Web会議での自然な表情の映し出し方など、ユーザー体験の向上に重点が置かれているという。
具体的な改良点としては、ディスプレイの4辺狭額縁化がさらに進み、アスペクト比が16:10へと移行した(ThinkPad X12 Detachable Gen 2のみ3:2)。冷却面では背面排気デザインに統一された。
セキュリティ面ではUSB Type-C充電専用モードを新たに搭載した。同モードは、公共の充電ポイント使用時に、データ転送を一時的に無効化することでセキュリティを強化する機能となる。
加えて、Core Ultraの搭載による利用体験の改善やバッテリ駆動時間の延長、キーボードのアクセシビリティ向上なども改良点として挙げられた。
米田氏は、開発側としてThinkPadの最新モデルにおける技術的なハイライトを紹介した。最新モデルでは、キーボードがユーザーにとってさらに使いやすく設計されており、点字入力用の6点入力を引き続きサポートするほか、音量調節やEnter、Fnなどの主要なキーには触って識別しやすいよう突起が新たに追加された。
ファンクションキーの割り当ても見直され、特にF8キーにはPCのパフォーマンス設定を即座に設定できる「Mode」キーを搭載した。また、ユーザーからの声を受け、CtrlとFnキーの位置を左下に変更している。
コラボレーション機能に関しては、トラックポイントをダブルタップするだけで、マイク設定やカメラ調節、ノイズ抑制などのWeb会議の設定画面を起動できるTrackPoint Quick Menu機能を広範なモデルで実装した。
また、ディスプレイ上部にカメラやマイクなどをまとめた「コミュニケーションバー」を新たに採用することで、500万画素のWebカメラを標準搭載しつつも、狭額縁化を実現し、全てのモデルで高い画面占有率を達成している。
サステナビリティに関しても配慮されており、ユーザー自身で交換可能なパーツの拡大や、再生素材の利用増加、消費電力の改善などが進められている。
米田氏は、フラグシップモデルのThinkPad X1シリーズについて、追加で説明している。同シリーズでは、大型化したクリックパッドや、タッチ操作の追従性に優れた感圧クリックパッドの選択肢追加、2in1モデルにおけるペンが自動で持ち運び位置に移動する新しいペン収納メカニズムを実装など、さまざまな改良が加えられている。
また、4K MIPIカメラの搭載により暗所でも従来より明るくクリアな映像が提供できるほか、オーディオ面では、従来よりクリアな音質となったI字設計の360度集音マイクや、キーボード下に配置しながら従来と遜色のない音量や音質を実現したスピーカーを装備する。
このほか、ユーザーの動きを検出して自動でロックやログインを行なうAI機能「Computer Vision 2.0」も備える。同機能は、前世代と比較してロックやログインが高速化し、外部ディスプレイをサポートしたほか、近くに人がいる環境でも利用者の顔のみに反応するようになった。
発表会では、新製品の実機が展示された。
