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Windows 11 23H2でゲーム性能低下の報告。同じ状況なら試してみるべき設定

 海外の掲示板redditで、Windows 11 23H2にアップデートした後に、CPUパフォーマンスが大幅に低下する現象がユーザーによって報告されている。新規のクリーンインストールを行なっても、22H2と比較して性能が低いという。

 このユーザーはRyzen 7 5800X3Dを使っている環境だが、コア分離や仮想化ベースのセキュリティ、Copilot、セキュアブートのいずれを無効にしても改善が見られなかった。

 この投稿を行なってから3日目に、Microsoftから回答を得たと言い、それを試してみたところ性能が回復したという。同様の境遇に陥っている場合、試してみる価値はあるといえる。

 なお、PC Watchでは下記の手順を実際に検証したわけではないが、「Windowsセキュリティ」の機能をリセットし、仮想化ベースのセキュリティ機能であるコア分離をオンにするものなので、セキュリティ上の心配はあまりない。しかしコア分離を使うと一部古いデバイスドライバや、オーバークロック関連のユーティリティが動作しなくなることが分かっているため注意されたい。

 投稿によると、Microsoftが示した手順は以下の通り。

  1. PowerShellで以下のコマンドを順番に入力し、Windows Defenderをリセットする

    Set-ExecutionPolicy Unrestricted
    Get-AppxPackage Microsoft.SecHealthUI -AllUsers | Reset-AppxPackage

  2. 再起動後に、BIOSでCPU仮想化機能(AMDの場合はSVM)をオン
  3. Windowsセキュリティの設定で、コア分離の中にある「メモリ整合性」をオン

 これらの設定を行なったところ、22H2でこれらのセキュリティ設定を無効にした場合とほぼ同等か誤差のスコアが得られたという。一方でGPUベンチマークはわずかに高速だったとしている。

 その後の更新で、コア分離や仮想化を無効にしたままでも性能を維持できたとしているが、グループポリシーやレジストリ設定が必要で煩わしいため、詳しい手順は投稿していない。