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Google、2年放置のアカウント削除へ。メールや動画、写真なども削除

 Googleは16日(米国時間)、作成されたものの使われずに放置されているGoogleアカウントに関して、セキュリティ脅威から保護するために順次削除していく計画を明らかにした。このポリシーは個人のGoogleアカウントのみに適用され、学校や企業などの組織アカウントには影響しない。

 同社によると、アカウントが作成されてから長時間使われていないものは、流出したパスワードや既存のパスワードを再利用したものが多い。あるいは、2要素認証が設定されておらず、ユーザーによるセキュリティチェックが少ないという。そのため多くが脆弱であり、悪用されると個人情報の盗難やスパムの送信、望ましくない/悪意のあるコンテンツの媒介に使われる可能性があるという。

 このリスクを軽減するため、Googleはすべてのサービスにおいて非アクティブポリシーを「2年間」に設定する。2023年後半から、2年間使用またはログインされた形跡がない場合、そのアカウントとコンテンツを削除する。削除対象コンテンツはGoogle Workspace(Gmail、ドキュメント、ドライブ、Meet、カレンダー)、YouTube、Googleフォトなど。

 同社は、業界標準に準拠して個人情報の保持やアカウント削除にする形となり、Googleが未使用の個人情報を保持する期間も短くなるとしている。

 なお、ポリシー自体は即日有効となるが、アカウントの削除開始は早くても2023年12月になる。作成されてから一度も使われなかったアカウントから削除する段階的なアプローチを採用し、削除前に電子メールと回復用電子メール(提供されている場合)の両方に、削除までの間数カ月にわたって通知を送信する。

 削除されるのを回避するためにはアカウントをアクティブに保てばよく、少なくとも2年に1回ログインし、なんらかのサービスを利用すればよい。具体的には電子メールの閲覧や送信、Googleドライブの使用、YouTubeの視聴、Google Playストアにおけるアプリのダウンロード、Googleの検索、「Googleアカウントでログイン」を用いたサードパーティアプリ/サービスのサインインなど。また、サブスクリプションを設定している場合も考慮され、削除対象外となる。