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32bit Armコア採用で大幅性能向上の「Arduino UNO R4」

Arduino UNO R4

 Arduinoは25日、新型マイコンボード「Arduino UNO R4」を発表した。追加装備なしの「UNO R4 Minima」と、Espressif S3 Wi-Fiモジュールを追加した「UNO R4 WiFi」の2種類を用意しており、5月下旬の発売を予定している。

 Arduino UNO R4では、MCUとして前世代(Arduino UNO R3)のATmega328Pに代わり、32bit Arm Cortex-M4コアを内包するRenesas RA4M1を新たに採用。動作クロックが48MHzへ引き上げられるなど、大幅な性能向上を果たした。加えて、SRAMが2KBから32KBに、フラッシュメモリが32KBから256KBへとそれぞれ拡張された。

 さらに、USB Type-Cポートを備えたほか、12bitのアナログDACやCANバスなども装備。熱設計の改善により電源の最大電圧も24Vまで引き上がった。一方、ピン配置や動作電圧、フォームファクタについてはUNO R3から変更しておらず、ハードウェアおよび電気的な互換性は最大限維持したとしている。また、ソフトウェアについても多くはそのままで動作するとしているが、AVRアーキテクチャに最適化したものついては移植の必要がある。

 そのほか、詳細な情報は製品の発売にあわせて公開される予定だという。なお、前世代のUNO R3についても、引き続き販売およびサポートは行なわれる。