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GitHubにGPT-4導入。AIがバグの修正案を提示、音声指示も

バグは?と尋ねると修正案を提案してくれるGitHub Copilot

 GitHubは22日(米国時間)、大規模言語モデルを採用したAI開発ツール「GitHub Copilot」に、新しいGPT-4モデルを導入したと発表した。ChatGPTのようなに自然言語で指示するだけでソースコードを提案してくれるだけでなく、IDEと深く統合したことで、入力したコードや表示されるエラーメッセージを認識し、プログラマーは分析と説明を見ながらバグの修正案を得ることができる。

 GitHub CopilotはこれまでGPT-3モデルを採用して導入しており、導入してから2年も経たないうちに、コードの46%を記述し、開発者のコーディング作業を最大55%高速化してきたという。

 今回のGPT-4の統合は冒頭で述べたChatGPTのような使い勝手を実現する「GitHub Copilot Chat」だけでなく、OpenAIとMicrosoftがこれまでChatGPTと新しいBingに導入した技術に基づいて構築され、「GitHub Copilot Voice」と呼ばれる音声の自然言語によるプロンプトも可能になった。

 また、プルリクエストの説明もGPT-4で自動生成でき、開発者がプルリクエストに対し十分なテストを行なっていない場合、GitHub Copliotが自動的に警告することも可能になった。さらに、ドキュメントに関する質問に対し、AIが応答を自動的に生成する「GitHub Copilot for Docs」も提供開始した。

プルリクエストの説明もAIが自動補完生成できる
ドキュメントに対する自然言語の質問をAIが自動的に答えを生成する「GitHub Copilot for Docs

 さらに「GitHub Copilot CLI」というコマンドラインインターフェイス用のAIも提供。多くのコマンドにおける正確な構文を覚えることなく、あいまいな検索でコマンドやループを構築できるとしている。

GitHub Copilot CLI