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プレーオフ進出を賭けた対決はさらに熾烈に!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第12節 Day2レポート
2021年12月1日 19:47
第12節も佳境の「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日Day2の1試合目はコミュファDetonatioN VS v6プラス FAV Rohto Z!、2試合目が名古屋OJA BODY STAR VS 忍ism Gamingとなる。実況はアール氏、解説はハメコ。氏だ。
本日の注目ポイントは、現在2位の忍ism Gamingと3位のv6プラス FAV Rohto Z!の動向だろう。両チームともトップのGood 8 Squadとのポイント差が11のため、今日勝利すればまだトップに手が届く可能性が残るからだ。
また、現在5位の名古屋OJA BODY STARと2位の忍ism Gamingの直接対決も注目だ。前回の直接対決では名古屋OJA BODY STARに軍配が上がったこの一戦、忍ism Gamingがリベンジを果たせるのか。さらには現在、最下位ながらもまだ5位への道がかすかに残るコミュファDetonatioNと、上位を狙うv6プラス FAV Rohto Z!との直接対決も気になるのは間違いない。
ということで早速第12節 Day2の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、あとからでも自由に閲覧できる。
v6プラス FAV Rohto Z!が勝利し、トップへの可能性を繋ぐ
1試合目はホームがコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川。対するアウェイはv6プラス FAV Rohto Z!で、出場メンバーはsako、りゅうせい、ときど、ボンちゃん。アウェイの事前オーダーは、先鋒がりゅうせいのユリアン、中堅がsakoのメナト、大将はときどのユリアン、リザーブはボンちゃんとなった。
これを受けてホーム側、コミュファDetonatioNの作戦タイムがスタート。メンバーたちの気合いの声掛けから、板橋ザンギエフから「sakoさんかボンちゃんかどっちかかなというところだったんだけど、sakoさんがきたというね。じゃあ、りゅうせい、いけますか?」と声をかけたところで、立川が手を上げて「いけます!」と元気よく声を掛ける。これに板橋ザンギエフも笑いながら「いや、俺ね、それすげぇ言ってほしかった!」と楽しく返事して作戦タイムは終了。
リーダーの板橋ザンギエフから「先鋒はナウマンのさくら」と申告したところで、俺は?といったリアクションを取るという本シーズンのお約束ネタを立川が見せつつ、引き続き「リザーブは立川」と申告する流れ。お約束ながらも見ていて緊張がほぐれるいいやり取りだ。ここで先鋒戦への意気込みについて聞かれたナウマンは、作戦タイムの流れを受けて「立川の魂を背負って頑張りたいと思います」と元気よくコメントした。
ナウマンさくらとりゅうせいユリアンの先鋒戦。ナウマンさくら、りゅうせいユリアンともにVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはナウマンさくらが優位に試合を進めるも、途中りゅうせいユリアンの反撃も激しく、体力ゲージ的には五分五分の展開ながら、起き攻めにしゃがみ小パンチを当ててきたナウマンさくらが先制。続く2ラウンドはりゅうせいユリアンが優勢で試合を展開するも、ナウマンさくらの立ち回りがこれを上回って勝利し、1本を先制した。
インターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドも勢いが止まらず、ナウマンさくら優勢で試合が展開する。体力差がある中で、ガードを固めたまま、時間が過ぎていく展開に。りゅうせいユリアンも反撃してナウマンさくらの体力ゲージを削るも、削り切れずそのままタイムオーバーでナウマンさくらが逃げ勝って先制。2ラウンドはりゅうせいユリアンの猛攻が決まってそのまま攻め切り取り返す。ファイナルラウンドも試合のペースはナウマンさくらながら、りゅうせいユリアンの勢いは止まらず、そのままりゅうせいユリアンが勝利。1本を取り返した。
再度インターバルを挟んで迎えた最終3回戦。りゅうせいユリアンが立ち回りからいい流れで1ラウンドを先制。2ラウンドはナウマンさくらが猛攻で取り返す。ファイナルラウンドはナウマンさくらがりゅうせいユリアンを画面端に追い詰めての攻め立てる。りゅうせいユリアンも反撃のEXデンジャラスヘッドバットを狙うも、これを読んでいたナウマンさくらがしっかりガード。そのまま投げでスタンを奪い、とどめを刺して、先鋒戦をナウマンさくらが制した。
中堅戦前の作戦タイムがスタート。ナウマンに対してメンバーたちから称賛の声が上がる。ここで板橋ザンギエフから「じゃあ続いてsakoさんに対して、いけんのか?」という振りに対して、竹内ジョンが若干無理をしながら「いいっすか?いっても?いっても大丈夫すか?」と乗っかるリアクションを返す。無理に乗っている雰囲気にメンバーたちも苦笑いつつ、作戦タイムが終了。中堅は竹内ジョンのラシードと申告した。
試合前の意気込みについて竹内ジョンは「結構久しぶりにラシードをここでお披露目することになると思うんですけど、かなりバチバチに仕上げてきたので楽しみにしていてください」と自信を見せた。竹内ジョンは元々ラシード使いながら本シーズンはコーディーしか使ってきておらず、今回sakoのメナトをターゲットに仕上げてきたようだ。
竹内ジョンラシードとsakoメナトの中堅戦。竹内ジョンラシードはVトリガーII/VスキルI、sakoメナトがVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはsakoメナトがいきなりの猛攻で一気に試合を決めるパーフェクトゲームで1ラウンドを先制。2ラウンドもsakoメナトが攻め込むが、竹内ジョンラシードの反撃も強力で画面端にsakoメナトを追い詰める。ところがそこを上手く脱出し、再度sakoメナトがペース取り戻して、1本を先制した。
インターバルを挟んで2回戦。1ラウンドはsakoメナトの攻めが好調で、何度か画面端に追い詰められつつも上手く脱出して反撃。Vトリガー「ジェフティの知恵」の発動から一気に決めて1ラウンドを先制。2ラウンドも竹内ジョンラシードのミスを見逃さず、一気にsakoメナトが攻め切り、最後はクリティカルアーツ「ウン・ネフェル」を決めてそのまま2本先取。中堅戦をsakoメナトが勝ち取った。
全体的にsakoメナトの立ち回りが見事で、画面中央での立ち回りや、画面端に追い詰められてからの脱出など、竹内ジョンラシードに隙を見せず、終始sakoメナトペースで進んだ試合だった。
大将は板橋ザンギエフのザンギエフと申告。コメントを求められた板橋ザンギエフは「ときんす(ときどのこと)との3先、楽しんでいきたいと思います。そして漢を見せたいと思います」と、ここまで勝率が低く苦しむコミュファDetonatioNのリーダーとしての想いが込められたコメントを残した。
板橋ザンギエフとときどユリアンの大将戦。板橋ザンギエフがVトリガーI/VスキルI。ときどユリアンはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドは緊張感高まる画面中央の駆け引きをときどユリアンが勝ち切って先制。2ラウンドはときどユリアンが地上戦の攻防を有利に展開し、板橋ザンギエフの体力を削り取る。ここから板橋ザンギエフがEXスクリューパイルドライバーで反撃していくも、起き攻めをしゃがみ強パンチで返して勝利し、1本をときどユリアンが先取した。
2回戦もときどユリアンの立ち回りが上手く、板橋ザンギエフが攻めるきっかけを掴めないまま、ときどユリアンが2戦連取する展開となった。
ここでインターバルを挟んでの3回戦。板橋ザンギエフのキャラクター変更は特になし。1ラウンドもときどユリアンの立ち回りに板橋ザンギエフが攻め切れず、ときどユリアンが先制。2ラウンドも変わらずときどユリアン有利で試合が進み、体力ゲージの有利を残したまま、残り時間が刻々と迫っていく。ついに10秒を切ったところで、サイクロンラリアットを使って近付き逆転を狙う板橋ザンギエフに対して、ときどユリアンはこれをガードしつつ残り5秒でVリバーサル「アンガースナップフィスト」を放って板橋ザンギエフを突き放し、自分はバックステップで距離をとる。そして残り3秒のタイミングでクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」をあえて空打ちすることでタイムオーバーを狙う計算された戦略を見せ、結果、体力ゲージ有利のままタイムオーバーでそのまま連勝。ときどユリアンが完封勝利で大将戦を制した。
ときどユリアンの大将戦勝利により、この試合は3-1でv6プラス FAV Rohto Z!がコミュファDetonatioNに勝利した。
試合終了後のv6プラス FAV Rohto Z!のインタビューでは、大将戦に見事勝利したときどが「まぁ去年のチームメイトだった板橋さんにはすごい波合うことがあって、とにかく準備準備、準備した者が勝てるという教えをここで彼に逆に見せれたんじゃないかなと思います。準備に付き合って頂いたザンギ使いの方々、まぁザンギだけじゃなかったんですけど、サクラとかコーディーもすごいやって頂いてみなさん本当にありがとうございました。引き続き、まだ1位の目が全部勝てばあるらしいんで目指してます」とした。
戦略についてはリーダーのsakoから「アウェイなんで、りゅうせいと俺とハジメちゃん(ときど)でいくっていうのは元々決まっていて、その3人で何とか守り切ろうって言って、まぁそこはもう個人がみんな頑張ってくれたので、こういう結果が出たのでよかったです」とした。
また次節の意気込みについて聞かれると「まだね、1位の目が残っているんで、頑張って勝ちにいきます」とコメントした。ここでときどから「次はGood 8 Squadですよ!」と声が掛かり、これにsakoが一言「勝つで」と呟いてインタビューを締めくくった。
好調の藤村をリザーブに置く忍の驚愕オーダーに本シーズン初の作戦タイム時間切れ
2試合目のホームは名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはMOV、どぐら、あきら、オニキ。対するアウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷。アウェイの事前オーダーは、先鋒がももちのあきら、中堅が大谷のリュウ、大将はひぐちのガイル。リザーブは藤村となった。
この事前オーダーを受けてホーム側名古屋OJA BODY STARの作戦タイムがスタート。忍ism Gamingの事前オーダーが、ポイントゲッターの1人である藤村をリザーブに置き、さらにはリーダーのももちが先鋒という予想外の布陣ということもあり、いきなり戸惑いの声をあげるメンバーたち。
そんな中、リーダーのあきらは「ももちさん、大谷くん、ひぐちくんですよね」と先ずは冷静になってオーダーを再確認。ここでMOVが「ま、予定に合わせてスライドって感じですか?」とコメントするとオニキが「どぐらさんが、どっちがいいかじゃないすか?」と返し、これにどぐらも「いや、待ってよ、え、いや、ちょっ待って」と混乱気味。ここであきらが「どぐらさんがリュウでもって話にもなる。MOVさんどっちがいい?」と振ると、ここでMOVは「どっちでもいいな。どぐらさんがやりたくない方いくよ」と返す。
これにどぐらが「MOVさんがやるつもりなんやったら……いや、これちょっとマジで迷うこれ」とさらに頭を痛める状況に対して、あきらが「一応、前やってたからどぐらさん、リュウいきます?」とすると、これにオニキも「あ、そうだ。前と同じ組み合わせでいきます?」と返して、結論が出かかったところで明確な結論が出ないままブザーが鳴り、ここで作戦タイムが終了となってしまった。
先鋒はMOVの春麗。リザーブはオニキと申告。ここで意気込みを聞かれたMOVは「作戦会議であたふたしちゃったんですけど、ももちさんとは前回やって負けちゃってる試合なんで、リベンジを志すということで頑張ります」とコメント、前回対決で敗北したももちあきらとの再戦への想いを語った。
筆者は本シーズンの作戦タイムをずっと見てきたが、ここまで作戦タイムが有効に活きたのは初めてかもしれないと感じる充実の作戦タイムとなった。ハメコ。氏も「12節ここまでやってきましたが、先鋒戦の作戦タイムが本当に時間切れになったのは、今回が初めてじゃないですか? それくらい忍ism Gamingのオーダーに面食らいましたよね」と忍ism Gamingの想定外のオーダーに驚きを隠せない様子でコメントした。
前回の対戦では3-1で名古屋OJA BODY STARが勝利したこの組み合わせ。果たして忍ism Gamingの意外なオーダーが吉と出るか凶と出るか。試合前から楽しみな展開になってきた。
MOV春麗とももちあきらの先鋒戦。MOV春麗はVトリガーII/VスキルI、ももちあきらはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドは画面端にMOV春麗を追い詰めて攻める、ももちあきらの猛攻が見事に決まり、そのまま攻め切って1ラウンドを先制。2ラウンドは逆にMOV春麗が画面端にももちあきらを追い込んで、2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドもMOV春麗がいい立ち回りでももちあきらの体力を大幅に削る。ところがここからももちあきらが反撃に転じ、そのまま連携からクリティカルアーツ「協奏気功塊」を見事に決めてとどめを刺し、ももちあきらが逆転勝利で1本を先取した。
2回戦1ラウンドはももちあきらが攻め切って先制。2ラウンドも中間距離での立ち回りが絶妙なももちあきらがMOV春麗を圧倒し、そのまま勝利して連勝で2本先取。先鋒戦をももちあきらが勝利した。MOV春麗はリベンジを果たせなかった。
中堅戦前の作戦タイムは惜しくも負けてしまい落ち込むMOVに励ましの声をかけるメンバーたち。そしてどぐらが「あとは、もうオーダーのビックリにはこちらは落ち着いたんで」とし、改めて「落ち着いていきましょう」とどぐらが声をかけて作戦タイムが終了。
中堅はどぐらのベガと申告。試合前の意気込みについてどぐらは「相手のオーダーはかなり予想外というか、マジかというところが来たんですけど、まぁ予定通りというか、予定通りじゃないんですけど、前の試合をなぞる感じでやれたらいいなと思います」と未だに若干落ち着いていないノリのままコメントを返した。
どぐらベガと大谷リュウの中堅戦。どぐらベガはVトリガーII/VスキルI、大谷リュウはVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドは双方ギリギリの攻防が展開するも、ここは大谷リュウが攻め切って先制する。2ラウンドはどぐらベガが取り返す。ファイナルラウンドはどぐらベガの猛攻に大谷リュウが食い下がる。ギリギリのところで画面端にどぐらベガを追い詰めるが、倒し切れずにどぐらベガが反撃して勝利し、1本を先取した。
2回戦1ラウンドは大谷リュウの猛攻でまたも先制。2ラウンドはどぐらベガの猛攻で一気に決めて取り返す。ファイナルラウンドは体力ゲージはどぐらベガ有利で展開するも、お互いガードが固く残り時間がどんどんとなくなっていく中、残りタイム10秒くらいのところで、大谷リュウが放ったEX波動拳がヒット!そこから巴投げも決めて体力ゲージがついに逆転。そこから再逆転を狙うどぐらベガの猛攻に対して、必死のガードで耐える大谷リュウ。そのままタイムオーバーまで何とか守り切り、ここで大谷リュウが1本を取り返した。
最終3回戦1ラウンドもお互いの攻め合いで体力ゲージは五分五分の展開に。ここで大谷リュウがクリティカルアーツ「真空波動拳」を決めてどぐらベガの体力を大幅に削るが倒し切れない。即座にどぐらベガの反撃で互いの体力ゲージがギリギリの状況になったところで、残りタイムも15秒を切る。どちらの体力が上かはっきりしないギリギリ状況の中、お互いけん制しあったまま、刻々とタイムがなくなっていく。残り2秒のタイミングでどぐらベガがサイコクラッシャー!これを大谷リュウがガードするが、この削りで体力ゲージは確実にどぐらベガ有利となり、そのまま逃げ切って先制。2ラウンドはどぐらベガのペースで画面端に追い詰めた大谷リュウに対してEXダブルニープレスを決めて勝負あり。中堅戦をどぐらベガが勝利した。
そして迎えた大将戦。あきらから、大将はあきらのキャミィと申告。意気込みについてあきらは「ここで勝つとプレイオフに大きく近づけるので勝ちたいというのが1つと、あと自分、このあとも仕事があるので絶対勝ちたいと思います」とした。
あきらキャミィとひぐちガイルの大将戦。あきらキャミィ、ひぐちガイルともにVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはあきらキャミィの猛攻で先制。2ラウンドもあきらキャミィの猛攻が止まらず、そのまま画面端にひぐちガイルを追い詰めて攻めまくる。ところがここで追い詰められたひぐちガイルも反撃し、クリティカルアーツ「ソニックハリケーン」なども絡めて一気に体力を奪い返し、そのまま2ラウンドを取り返した。ファイナルラウンドは再びあきらキャミィのペースで試合が展開し、そのまま攻め切って1本を先制した。
2回戦1ラウンドもあきらキャミィのペースは変わらずに先制。2ラウンドもほとんど体力を消耗せずにあきらキャミィ優勢のまま展開、最後はクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」でとどめを刺して2本目も連取した。
3回戦1ラウンドはひぐちガイルがサマーソルトキックやソニックブーム連打で反撃するが、やはりあきらキャミィの勢いが止まらない。ひぐちガイルのソニックブームをジャンプでかわしつつ、低空の位置からキャノンストライクを放ち、ひぐちガイルを翻弄。そのまま攻め切って1ラウンドを先制。2ラウンドもあきらキャミィの勢いは止まらず、最後はスパイラルアローからのキャノンスパイクの連携で一気に勝利して3本先取。大将戦をあきらキャミィが勝ち取った。
大将戦の勝利により試合は名古屋OJA BODY STARが3-1で忍ism Gamingを打ち破った。なお、どぐらベガと大谷リュウの中堅戦や、あきらキャミィとひぐちガイルの大将戦など、役割の違いはあったが、オーダーとしては前回とまったく同じ選手同士の対戦となり、勝敗についても全て同じ結果となった。
試合終了後の名古屋OJA BODY STARのインタビューにて、大将戦に勝利したあきらは「すごくうれしいので、このあとも頑張れそうです」と意気込みの時の話と絡めてコメントした。
戦略については「基本的には藤村さんかももちさんが大将だろうとたかをくくってしまっていた部分が正直あって、めちゃくちゃ面食らったんですけど、いく人自体は決めてはいたので、そこはブレずにいって勝ててよかったです」とした。
次節への意気込みについて「残り2戦、両方アウェイになってさらに来週月、火と連戦が続いて厳しい戦いになると思うんですけど、どうにか勝ち抜いて、上位の2位、3位目指して頑張りたい」とした。
2位から6位は1ポイント差の接戦に!奇跡を見る事はできるのか?
以上、第12節 Day2の2試合が一通り終了した。本日の結果を受けての順位はGood 8 Squadのトップは変わらず。2位にはv6プラス FAV Rohto Z!が浮上し、トップとのポイント差は8ポイントとなった。残り2節しか試合がないため、ポイント上はどんなに頑張っても同点にまでしか追いつけない。ここでBATTLE数(セット数による得失点差)をチェックしてみるとGood 8 Squadは現在28ポイントでv6プラス FAV Rohto Z!が8ポイントだ。
BATTLE数の計算は、勝利したBATTLE数から負けたBATTLE数を引く事で得られるため、1試合で得られる最大のBATTLE数は7で同様に失われるBATTLE数も最大7だ。この状況からv6プラス FAV Rohto Z!がトップに躍り出るためには、残り2節全勝だけでは足らず、BATTLE数も稼ぐ必要がある。
またv6プラス FAV Rohto Z!の自力だけでのトップは不可能で、Good 8 Squadがこの先2節とも全敗し、さらにBATTLE数を削る必要がある。そのため、奇跡に近い展開が必要にはなるものの、未だv6プラス FAV Rohto Z!トップの目はかろうじて残る状況だ。
少なくとも次節の直接対決において、v6プラス FAV Rohto Z!はGood 8 Squad相手に全勝し、かつ全ての試合を負けなしで勝利するパーフェクトゲームが必要となる。これが達成できればGood 8 SquadのBATTLE数が21、v6プラス FAV Rohto Z!が15となるため、最終節まで望みが繋がる形となる。
一方のGood 8 Squadとしては、次節v6プラス FAV Rohto Z!との直接対決において、先鋒、中堅、大将問わず誰かが1勝すればその瞬間にリーグトップが確定するため、依然としてGood 8 Squad有利に違いはない。しかし、本節での敗北が影響して負けが重なる可能性もあるため、次節の直接対決は要チェックと言える。
もう1つの注目ポイントは2位から6位までの各チームのポイント差だろう。2位のv6プラス FAV Rohto Z!が27ポイントだが、以下3位の名古屋OJA BODY STAR、4位の忍ism Gaming、5位の魚群、6位のMildom Beastとそれぞれが1ポイント差で並ぶ状況だ。プレイオフ進出のボーダーラインは5位以上のため、これらのうち1チームはプレイオフに進出できない。
また、現在プレイオフ進出圏外となる6位のMildom Beastと2位のv6プラス FAV Rohto Z!とのポイント差はわずか4ポイントしかないため、残り2節で最大8ポイント稼げる状況を考えると、どのチームもまったく気が許せない状況である。
そして7位のSaishunkan Sol 熊本は現在19ポイントとやや水をあけられてしまった形ではあるものの、6位Mildom Beastとのポイント差が4ポイントのため、こちらも逆転の可能性が秘められている。
また、8位のコミュファDetonatioNについても、次節の対魚群戦、そして最終節のGood 8 Squad戦において、無敗の全勝でこれらを連勝すれば8ポイントを稼げるため、5位に急浮上する可能性は僅かながら残っている。ただし、これを実現するためには、最終節でも魚群が全敗する必要がある上に、現在6位のMildom Beastと7位のSaishunkan Sol 熊本がどちらも24ポイント以下に留まる必要があるため、こちらも実現にはかなり大掛かりな奇跡が必要となる。
はたしてこれら奇跡はおこるのか?次回、第13節 Day1は木曜、12月2日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのコミュファDetonatioN VS アウェイの魚群、2試合目がホームのv6プラス FAV Rohto Z! VS Good 8 Squadの2試合となる。
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